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NTTが「フレッツ 光クロス」という上り/下り最大 10Gbps の高速光回線サービスを始めるそうです

先日 NTT東西から「フレッツ 光クロス」という上り/下り最大 10Gbpsの通信速度が得られる光回線サービスが発表されました。2020年4月1日からサービスが始まるそうです。


利用するかどうかはともかく興味を惹かれずには居られない!ということで、「フレッツ 光クロス」とは一体どういったサービスなのか、今分かっている情報をまとめてみました。

■ 「フレッツ 光クロス」とは?

「フレッツ 光クロス」は、現在NTTから個人宅向けに提供されている「フレッツ光ネクスト」(上り/下り最大 1Gbps)の回線速度を最大 10Gbps にまで引き上げるサービスです。モバイル通信の方では所謂「5G」(この場合の「G」は”Generation”ですが)の商用化を控えていますが、映像コンテンツサービスの増加やオンラインゲームなどの普及によって固定回線の高速化への需要も高まっていることから NTT としても個人向けサービスの提供を決めたのだそうです。

個人宅向け 10Gbps の光回線サービスはすでに NURO や auひかりで始まっていますが、利用可能な地域が限定されていたり工事費や月額利用料などの問題から実際に利用されている方はまだまだごく僅かだと思われます。今回 NTT がサービスを始めたことで、開始当初こそ極限定された地域でしか利用できませんが、少なくとも今後全国的に利用できるようにはなるでしょう。競合企業も躍起になるでしょうしね。

光クロスイメージ 当面の間は IPv6 IPoE 方式のみの提供となるそうです。(PPPoE での IPv6サービスについては 2021年4月以降 NTT東日本で 2020年11月以降、NTT西日本では 2020年10月以降(当初の予定より早まりました)からの開始が予定されているそうです。)このため、IPv4 の通信を行うには別途 IPv4 over IPv6(v6プラス、DS-Lite等)に対応したプロパイダとの契約とこれらの方式に対応したルーターを用意する必要があります。(NTT から別途月 500円でルーターをレンタルすることも可。)
画像:NTT西日本

また、「ベストエフォートサービス(≓努力目標)」とされていることから従来の NTT の光回線サービス同様、10Gbps での回線速度が必ずしも保証されるものではありません。とはいえ IPoE方式での提供とされているので PPPoE方式の速度低下の大きな原因とされている網終端装置における輻輳の影響を受けず(非常に大雑把な言い方ですが)、少なくとも「フレッツ光ネクスト・隼」シリーズよりはかなりの高速化が期待出来るでしょう。

当然ながら 10Gbps の回線速度を享受するためには対応したルーターやスイッチ、各機器(PCなど)の LANインターフェース、ケーブル(カテゴリー6a以上)などを整備しなければなりません。それらの機器はまだまだ高価なのでかなりの額の出費を覚悟しておく必要がありそうです。


■ 制限事項

いくつかの制限事項があることが分かっています。


 ・ 非常に極限られた地域での提供からスタート
     申込の受付は東京 23区の一部と大阪市で3月16日から、名古屋市では5月11日から始まります
     が、それ以外の地域で利用できるようになる時期は今のところ全く分かりません。
 ・ 「フレッツ・VPNワイド」「フレッツ・VPNプライオ」「ひかり電話」等は使用できません。
     この辺りは恐らく特定のポートの利用が必要になる関係だと思われます。PPPoEサービスが
     開始されれば使えるようになるかも知れません。
 ・ 複数プロパイダの利用ができない。
     IPoE方式では回線IDとの紐付けが行われるので同一回線上で複数のプロパイダとの契約が出
     来なくなります。こちらも PPPoE方式のサービスが始まれば緩和されるはずですが。
 ・ 事実上 IPv4 over IPv6 に対応したプロパイダ契約と対応ルーターの用意が必須
     こちらは上でも書いた通りです。既に世界的に IPv4アドレスは不足する状態になっており、
     有効的な活用の為にもやむを得ないでしょう。

■ 申込方法

申込は以下のフレッツ光公式HPまたは電話(0120-116116)から。光コラボレーションを利用している場合はそれぞれの事業者へ直接申し込む必要があるそうです。

        
申込受付開始日および提供開始日
地域 申込受付開始日 サービス提供開始日
東京23区の一部 2020年3月16日2020年4月1日
大阪市 2020年3月16日  2020年4月1日2020年4月1日
名古屋市 2020年5月11日  2020年6月1日2020年6月1日

(2020年3月11日現在)
※ NTT西日本では新型コロナウイルス感染拡大から物品調達に影響が生じているため申込受付日がずれ
  込んだようです。(東日本は今のところ予定通りのようです。)


■ 工事費・月額利用料等について

NTT西日本管内で「フレッツ光クロス」を導入することで掛かってくる費用は以下の通り。

フレッツ光クロス導入で掛かる費用
費目 料金等
月額利用料 税込 6,930円
初期費用 契約料:税込 880円
工事費:税込 19,800円

但し、上記のものは代表的な工事例とされており、割引サービスも用意されてはいるようです。また、上記の費用とは別にプロパイダサービスの月額料金が掛かります。


月額利用料については所謂「2年縛り」となり、中途解約時には違約金(11,000円・契約更改月とその翌月のみ無料)が必要になりますが、NTTの既存の光回線サービス(フレッツ光ネクスト、フレッツ光ライト)からの品目変更とした場合に掛かってくる費用は以下のようになるようです。

割引サービス適用後にフレッツ光クロス導入で掛かる費用
費目 料金等
月額利用料(税込) 6,930円 → 5,720円(1,210円割引)
初期費用(税込) 工事費:19,800円 → 8,360円(11,440円割引)
(内訳:基本工事費4,950円+交換機等工事費1,100円+回線終端装置工事費2,300円)

上記の価格は 2020年12月31日までの申込分が対象になるとされており、それ以降については現時点で不明です。また、事実上 IPv4 over IPv6 に対応したプロパイダ契約と対応ルーターの用意が必要になるのでそれらにかかる費用も考えておかねばなりません。ルーターについては NTT の方で月額 500円のレンタル提供も予定されているそうですが、「10GBASE-T」と「Wi-Fi6」対応という事以外にどういった機種になるかの情報はまだないようです。

「品目変更」とする場合は「顧客ID」「アクセスキー」が変更されるため、既存の光回線に付加して使用していたサービス(フレッツv6オプション、フレッツテレビなど)は一旦解約することになります。変更後の回線で改めて申し込む必要がありますので、v6プラスなどを契約している場合は事前にプロパイダに連絡して一旦解除しておいた方がなにかとスムーズに進むかもしれません。まあこの辺りは実際にやってみないことには分かりませんが。


どのみち私の住んでいる神戸はまだ対象外ですし、割引を使ったとしても月に 2,000円程は料金が上がってしまいそう(今は光もっともっと割のおかげでかなり費用が抑えられています)なので当分縁の無い話にはなりそうです。10Gbps の回線サービス自体、今必要かと言われれば現状v6プラスを利用していて特に不便は感じなくなっているので特に必要性を感じませんしね。実際動画配信サービスを利用することも増えて這いますが、RTX830 の回線使用状況を視覚的にモニターできる機能で見ていても Apple TV で 4K の映画を再生している際でもせいぜい 40Mbps程度あれば高画質で安定した視聴ができるようです。必要性を感じれば考えるでしょうが、5年~10年程度はこのままでも大丈夫かなとは思っています。

※ 追記 ※

対応プロパイダについて

「フレッツ光クロス」に対応するプロパイダについてですが、3月18日時点では DS-Lite方式を採用するのが「ASAHIネット」「BB.exite」、v6プラス方式を使うのが「ぷらら」「hi-ho」「GMOとくとくBB」「andline」となるようです。「ドコモnet」については詳細がよくわかりません(DS-Lite方式と OCNバーチャルコネクトの併用?)でしたが対応はするそうです。私が契約している「So-net」については今のところ対応を表明してはいないようですね。対応していないプロパイダからは乗り換えが必要になりそうなので、フレッツ光クロスに申し込む前に自分の入っているプロパイダが対応しているのかどうかよく情報を集めてから移行を決めた方がよいでしょう。

光コラボレーションの方では「ドコモ光」が「ドコモ光10ギガ」として東京の一部エリアで 3月23日から、大阪市は 4月1から、名古屋は 5月11日から受付を始めるそうです。また提供開始日はそれぞれ東京:4月1日から、大阪:4月13日から、名古屋:6月1日からとなっているようです。ただ、いずれにせよ新型コロナウイルス騒動の影響で工事や必要な機器の調達に遅れが生じる可能性は気に留めて置いた方がよさそうです。
(2020.3.19)