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何かの参考にして頂ければ幸いです。

「楽天ひかり」が月額基本料金1年無料のキャンペーンを開催中  ー キャンペーンの内容と条件などを調べてみた ー

楽天ひかり」が先着 10万人を対象に月額利用料金が 1年間無料になるキャンペーンを始めています。4月から正式スタートした楽天版MNO「Rakuten UN-LIMIT」の販促キャンペーンの一環のようです。固定の光回線がなぜ携帯電話回線の販促と関係あるのかについては後述します。まずはキャンペーンの内容を見てみましょう。

■ 「先着10万人月額基本料金1年間無料」キャンペーンの概要

今回のキャンペーンの概要は以下の通り

  • 申込期間
     ・ 2020年6月1日(月)9:00~2020年8月1日(土)8:59

  • キャンペーン特典内容
     ・先着 10万人まで「楽天ひかり」の月額基本料金が1年間無料
     ・ルータープレゼント(NECAterm WG1200HS4 (NE))

  • 必要条件
     ・楽天会員であること
     ・「Rakuten UN-LIMIT」を既に契約中であるか、「楽天ひかり」を申し込んだ翌月15日までに
      「Rakuten UN-LIMIT」にも申し込むこと

     ・楽天ひかり」の申込月を含めて 4ヶ月目の末日までに「楽天ひかり」の回線が開通すること

「月額基本料金」についてはキャンペーンにより 1年間無料となりますが、下記表のとおり「初期費用(価格は税別)」が別途掛かります。

     新規      他社光コラボからの乗り換え  フレッツ光からの転用 
初期登録費 800円 1,800円 1,800円
標準工事費 費用はケースにより異なる 工事不要であれば無料 工事不要であれば無料

工事費については分割払いのみとなるようです。月あたりの支払い額は 330円(税込)の固定額で、最短 7回払いから最長 60回払いまで工事の内容によって分かれているので「こちら」から確認して下さい。auひかりや NURO など NTT のフレッツ光以外の光回線からの変更や、ADSL などから光回線に変更する場合などは新規扱いとなり、工事費が発生します。

回線敷設費用の割引は無いようですので、全くの新規で光回線を引くのであれば工事費の割引のある他社を利用した方がいいかも知れません。よくお調べになってから申し込んで下さい。他社光コラボからの乗り換えやフレッツ光からの転用であれば十分魅力のあるキャンペーンだと思います。

もしもキャンペーン期間中に申込人数が 10万人に達してしまった場合は、それ以降の申込分については以下の特典が提供されるそうです。

   ・マンションプラン:開通月翌月から 12カ月間(開通月翌月~13カ月目)月額基本料 1,800円
   ・ファミリープラン:開通月翌月から 12カ月間(開通月翌月~13カ月目)月額基本料 2,800円

  • 注意点
     解約ペナルティがあります。
       ・契約期間中(3年毎に更新)の解約には契約解除料 9,500円が発生します。
         (今回のキャンペーン特典期間中の解約についても契約解除料が発生します。)
       ・分割払中の工事費の残債がある場合はその残額について一括払いとなります。

   スマホの回線と違って固定の光回線の契約先をコロコロ変える人は居ないかとは思いますが、例
   えば思っていた程回線速度が出ないなどサービスが気に入らない場合であっても「3年縛り」か
   らは逃れられないという点には注意しておいた方がよいでしょう。

   また、楽天ひかり」と「Rakuten UN-LIMIT」を両方契約する必要があります。但し、「楽天
   ひかり」を申し込んだ時点で既に「Rakuten UN-LIMIT」を契約中であるか、新規の契約である
   のか、MNPによる転入なのかは問われません。

 

■ プレゼントされるルーターAterm WG1200HS4 (NE))について

今回のキャンペーンでプレゼントされる「Aterm WG1200HS4 (NE)」は NEC 製で、対応している Wi-Fi規格は IEEE 802.11 ac/n/a/n/g/b で所謂「Wi-Fi 6」にまでは対応していないですね。まあ NEC の販売しているルーターでは低価格帯にあたる製品なのでここは仕方ないところでしょう。とはいえ、5GHz帯(11ac/n/a)で最大 867Mbps、2.4GHz帯(11n/g/b)で最大 300Mbps となっているので速度面で実用上困るようなことはないでしょう。

楽天ひかり」で必要な「Xpass」の他、v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト、transixと主要な「IPv4 over IPv6」の通信方式に対応しているので他のプロパイダでも使用することはできそうです。但し、「Wi-Fi接続台数15台、利用人数5人」と書かれているように性能についてはそれ程高くなさそうなので、多くの機器を接続するような家庭ではネット接続が不安定になったりする事があるかも知れませんね。最近はスマホタブレットに加えてスマートスピーカや冷蔵庫・エアコンといった家電製品までがネットに接続するようになっていますし。

最新のセキュリティ規格の「WPA3」に対応していたり、子どもがネットを使いすぎないように制限を掛ける機能があったりするので、最初の1台としては悪くない機種かと思います。気に入らない点が出てきてからより上位の機種に買い換えるなどしてもよいでしょう。現在は I・O DATA の機器に変わってる模様ですが、少し前までは So-net でも提供されていた機種のようですね。

Aterm WG1200HS4 (NE)」の詳しい仕様は「こちら」から見ることができます。

■ キャンペーン期間満了後の利用料金は?

「月額基本料金1年間無料」キャンペーンの期間満了後の楽天ひかりの利用料金ですが、

戸建ての場合  : 月額 4,800円
集合住宅の場合 : 月額 3,800円


となり、工事費の分割が残っている場合はこれに加算されて請求されます。プロパイダ料金込みなのでまあ安い方だと思います。

メールアドレスは、「(ユーザーID)@gol.com」の形式のものを使う事ができます。ユーザーIDは半角 2文字以上 16文字以内の任意の文字列(早い者勝ち)を設定することが可能で、家族用のアカウントなどを無料で 10個まで追加することができるようです。

■ 「楽天ひかり」の IPv4 over IPv6 は「DS-Lite」方式なのですが。。。

楽天ひかり」は IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 という構成になっているのですが、IPv4 の通信を行う際は「DS-Lite」という方式を採用しています。今まで「DS-Lite」と言えば日本では IIJ(Internet Initiative Japan : 東証1部 3774)傘下の Internet Multifeed 社が提供する「transix」のサービスを指していたのですが、「楽天ひかり」はアルテリア・ネットワークス東証1部 4423)の「Xpass(クロスパス)」というサービスを採用しているようです。

NTTのフレッツ光回線を使ってインターネット接続サービスを提供している事業者は、 VNE(Virtual Network Enabler:仮想固定通信提供者)を介してサービスを行っています。当初 VNE としては KDDIなどが出資する「JPNE(Japan Network Enabler)」、IIJ系の「Internet Multifeed」、ソフトバンク系の「BBIX」の 3事業者しか存在していなかったのですが、新規参入が認められたことによって「NTTコミュニケーションズ」「ビッグローブ」「朝日ネット」などが加わりました。「楽天ひかり」が採用している「アルテリア・ネットワークス」も新たに加わった VNE のうちの 1社です。

同じ「DS-Lite」方式を採用していると言っても「transix」とは別の「Xpass」というサービスなので対応できないルーターも存在します。「DS-Lite」は利用者側のルーターから NTT の NGN網との接続部に設置された「AFTR(Address Family Transition Router)」と呼ばれる機器に接続するようになっているのですが、この機器のアドレスが transix のものとは異なるのです。ですから、古い機器などでその部分の変更ができない場合は接続できないということになります。(今回キャンペーンでプレゼントされるルーターは当然ながら対応品です。)

具体的には AFTR に「dgw.xpass.jp」を指定出来る機器であれば使用出来るようです。「こちら」に楽天ひかりでの動作が確認されたルーターの一覧が掲載されています。

Yamaha の「RTX830」はリストに載っていませんが、基本的には以下のリンクの設定のうち、AFTR を指定する部分を修正してやりさえすれば動くはずです。

 tunnel endpoint address [AFTR ADDRESS]

       ↓ こちらに修正

 tunnnel endpoint name dgw.xpass.jp

RTX830 以外にも RTX1210(Rev.14.01.20 以降)、NVR510(Rev.15.01.09 以降)であれば AFTR に FQDN を指定出来るようになっているのでいけるはずです。残念ですがそれ以外の機種では現状無理でしょう。(ファームウェアの更新があれば使えるようになるかも知れませんが期待は薄いです。)

ただし、私は楽天ひかりの回線を使っているわけではないのであくまでも憶測に過ぎません。検証したわけでもありませんのでもし動かなかったとしても責任は取れませんよ?

■ 「Rakuten UN-LIMIT」とセットで使うとフェムトセルの設置が可能に

さて、固定の光回線のキャンペーンがなぜ「Rakuten UN-LIMIT」の販促と関係あるのかという話ですが、「楽天ひかり」の固定光回線を使うと「Rakuten Casa」というフェムトセルを設置することが出来るようになります。「Rakuten Casa」とはいったいどういったモノであるのかや、設置に必要な条件などは以下の記事で書いていますので宜しければ併せてお読み頂ければと思います。

4月から第4のキャリアとしての正式サービスが始まった「Rakuten UN-LIMIT」ですが、まだまだサービス開始から日も浅いこともあってとにかく自社回線ネットワークの基地局が圧倒的に足りていません。楽天の自社回線エリア以外は auローミングエリアとなっており、5GB/月を越える通信量には速度制限が掛かるのですが、「Rakuten Casa」を設置できればこの制限を回避する事ができきます。「楽天ひかり」と「Rakuten UN-LIMIT」のセット契約が今回のキャンペーンの条件になっているのはまあそういう事なのでしょう。

とはいえローミングエリアでの通信条件については4月下旬から上限が2GB→5GBへ、速度制限が掛かる場合の上限速度も128kbps→1Gbpsへと大きく緩和されていますし、そもそも光回線の使える自宅ではWi-Fiネットワークも使えるわけで、フェムトセルの必要性については悩ましい所ではあるのですが、楽天モバイルの回線をiPhoneで使おうとすると非公式の方法を使わないとローミングエリアではSMSの受信ができなかったりしますのでメリットも無いわけではありません。また、飲食店などの店舗で「Rakuten UN-LIMIT」の電波が入るということで集客の足しにできるようなこともこの先あるかも知れません。まあ楽天次第ですけどね。

「Rakuten Casa」自体は設置条件を満たした状態で申し込めば無料で送ってくれますし、電気代以外には費用もかかりませんので「楽天ひかり」を利用しているのであれば別に設置してもいいんじゃないかなと思います。アパート住まいで隣室の住人に使わせたくないという方も居られるかも知れませんが。


近く廃止される予定であるADSLからの乗り換え先を探している方や、特に夜間のネットワーク回線速度の低下に悩まされている方などは、楽天ひかりが DS-Lite を使っているということなので通信速度の改善は期待出来ます。このキャンペーンを機に乗り換えるのは十分にありでしょう。条件をよく確かめた上で検討してみて下さい。