(新)タイトルいつ決めるのさ

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アンプI !?

2月末に AVアンプを Marantz の NR1608 に買い換えてから時々不思議な、そして非常に迷惑な現象に悩まされていました。内容までは聞き取れないのですが、音楽やラジオを聴いていると昼夜関係なく不定期に何かの会話をしている音声がスピーカーから流れてくるのです。たいていは 1回当たり 10分もしないうちに収まるのですが、1日に何度も聞こえてくる時もありますし、この聞き取れるか聞き取れないかギリギリの音量というのがものすごく気になって仕方ありませんでした。

この怪音が鳴っている時にスピーカーに iPhone を向けて録音したものが下のリンクの音声ファイルです。波形編集ソフトを使って一部を切り出してそのまま増幅しただけなので背景音のノイズも酷いですが、「くぁwせdrftgyふじこlp~どうぞぉ~」といった感じの、タクシー無線か何かの会話音らしきものが聞こえます。内容までは聞き取れないのが余計にイライラさせるのですよね・・・。

不思議だったのはこの音声は常に同じ方の声のようで、アンプのボリューム位置にかかわらずギリギリ聞こえるけどはっきり邪魔になる一定の音量であること、入力をミュートにしても聞こえてくること、会話の相手方の返信のようなものは聞こえてこないことでした。アンプの電源を落とすと音は聞こえなくなるので NR1608 に何らかの原因があるのは間違いなさそうです。

2月までは ONKYO の T-433 という FM・AM チューナーを NR-365 に繋げていたのですが、NR1608 はチューナーを内蔵しているので 3月以降は T-433 を取り外してアンテナケーブルも直接 NR1608 に繋いでいます。このようにAV機器の構成を変更してから気になりだした現象だったので NR1608 を疑ったわけですが、T-433 の使用頻度はそれ程高いわけではなく、常時電源を入れていたわけではなかったから分からなかっただけで T-433 を使っていた頃もこの怪音を拾っていたのかも知れません。


色々調べてみるとどうやら「アンプI(アンプアイ)」という現象らしいという事が分かってきました。(ステレオI(アイ)とも呼ぶそうです。)「アンプI(アイ)」とは電波障害の一種だそうで、電源ラインやスピーカーケーブルなどがアンテナとして機能してしまい、無線などの電波を拾ってスピーカー出力に混入してしまう現象のことのようです。ちなみに「I(アイ)」は「Interfere(=干渉する)」の略らしいです。

原因となっている電波の発信元が特定できれば直接交渉して対策をお願いすることもできる(発信元に対策する義務があるそうです)ようなのですが、一体どこの誰が何を喋っているのか全く分からない状況なので解決への糸口を掴むことすら難しそうです。そこで、とりあえず応急対策として一番簡単にできそうなフェライトコアをスピーカーケーブルやアンテナケーブル、電源ケーブルなど原因となりそうな場所に取り付けることでしばらく様子を見てみることにしました。

TDK 製のフェライトコアの性能が良いようなのですが、果たして効果があるのかどうか取り付けてみない事には分からないという点と、個数を買おうとするとちょっと値が張るので、Amazon でそこそこレビューの評判も良かった MacLab と言う所のフェライトコアを購入してみることにしました。

フェライトコア 10個入りで 1,000円程度とお手頃です。パッチンコアと呼ばれるタイプで、ケーブルを挟んで文字通りパチンとはめるだけと取り付けは非常に簡単です。実際のところ本当にこんな簡単なもので効果が得られるのかどうか半信半疑だったので、とりあえず Φ9.0mm の 10個セットのものを購入して試してみることにしました。電源ケーブル、スピーカーケーブル、アンテナケーブルに取り付けて1週間ほど様子を見ていましたが、完全ではないものの確かに以前より怪音が気になる頻度は減っているようです。
フェライトコアはどうやらケーブルの太さににぴったりのものを使うか、あるいはコアに数回巻き付ける方がより効果を得られるらしいということも分かったので、追加で Φ7.0mm のセットも購入してサブウーファーのケーブルや映像信号ケーブルなどにも取り付けてみたところ、なんと!ほぼ完全に抑えることに成功したようです。まだ稀に聞こえて来る時もあるにはありますが、その頻度は激減し、聞こえてきたとしてもその音量が顕著に下がっていて注意して聴かないと分からないくらいのレベルにまで改善されています。正直ここまで効果が得られるとは考えていなかっただけにこれは嬉しい誤算でした。

普通はアンプI と思われる現象に悩まされる事自体がまず無いでしょうから、そのような現象が存在する事自体知らない人がほとんどだと思います。ですが、もしも同種の問題を抱えている方が居られるようでしたら一度フェライトコアの実装を試してみることをお勧めします。ただ、決してステマなんてしているわけではありませんが、個々のケースで効果があるかどうかは実際に試してみなければ分かりませんので、その点については悪しからず。