Window 10 環境下で OS と IME やハードウエア関連など極システムに近いアプリを SSD に、アプリやゲーム、個人データ等を Dドライブの HDD に設定する為の個人的メモです。以前と違って SSD の価格も随分下がり、寿命もかなり延びているのでわざわざ以下のような手間を掛けなくても気にせず初期設定のまま使っても問題無いと思います。パフォーマンス的にも高速な SSD を生かせるそちらの方がよいでしょう。
SSD はクイックフォーマットをかけることで Trim によってパーティションの全領域が削除可能な場所として OS に通知される。通常フォーマットではパーティションの全領域に対して「0」データを書き込むので SSD の寿命に響く恐れがあるため使わぬが吉。
- インデックスの無効化
エクスプローラから SSDドライブのプロパティ→「全般」→「このドライブ上のファイルに
対し、プロパティだけでなくコンテンツにもインデックスを付ける」のチェックボックスを
外して「適用」。属性変更の確認では「変更をドライブC¥、サブフォルダーおよびファイ
ルに適用する」を選択してOKボタン。アクセス拒否されたら全て無視。
- 仮想メモリファイル(pagefile.sys)を HDD へ移動
コントロールパネル→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」
→詳細設定タブの「パフォーマンス」の「設定」→「詳細設定」タブ→「仮想メモリ」の「
変更」。「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェッ
クボックスを外し、Cドライブを選択して「ページファイルなし」にチェックを入れて「設
定」。Dドライブを選択して「システム管理サイズ」にチェックを入れて「設定」。エクス
プローラーで確認して「pagefile.sys」が移動していればOK。
- システムエラーのデバッグ情報の書き込みを止める。
コントロールパネル→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」
→詳細設定タブの「起動と回復」の「設定」→「システムエラー」の「デバッグ情報の書き
込み」のプルダウンメニューを「(なし)」に。(メモリダンプを見ても素人の私は原因特
定はできないと思われるので。障害発生時の再起動の時間短縮にもなるそうです。)
- ユーザーキャッシュフォルダの移動
コントロールパネル→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」
→詳細設定タブの「環境変数」→上段の「ユーザー環境変数」の「TEMP」と「TMP」を選択
してそれぞれ「編集」→「ディレクトリの参照」からフォルダ指定。再起動後移動を確認。
(例:D:¥(Username)\AppData¥Local¥Windows¥Temp)
- ユーザーフォルダの HDD への移動
「スタートメニュー」→「設定」→「システム」→「ストレージ」→その他ストレージ設定
の「新しいコンテンツの保存先を変更する」で「保存場所」を全て HDDへ。
(容量に余裕があれば「新しいアプリの保存先」はシステムドライブのままで。その方が
Windows Storeアプリの動作が速いです。)
※ アプリ設定 ※
- iCloud Drive 保存先の変更
a)iCloud をサインアウトして終了→任意の保存先に「iCloudDrive」を作成
(例:D:\iCloud Drive)
b)スタートメニュー → 「Windows システムツール」から「コマンドプロンプト」を
右クリックして管理者として実行、
mklink /d "C:\Users\(ユーザー名)\iCloudDrive" "D:\iCloudDrive"
と入力してシンボリックリンクを作成。
※「C:\Users\(ユーザー名)\iCloudDrive」はデフォルトでの作成先
2. OneDrive の保存先ドライブの確認
3. Cortana を無効化
どういうわけか Cortana が暴走して SSD に異常書き込みし始めることがあるので、どうせ使
わないしというわけで無効化してしまいました。
・スタートメニュー右クリック→「ファイル名を指定して実行」から「gpedit.msc」と
入力して「ローカル グループ ポリシー エディタ」を起動する。
・「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」
→「検索(下の方)」と進み、「Cortanaを許可する」をダブルクリック。
・「無効」のラジオボタンをクリックし、「OK」を押した後 OS再起動。
※ Windows 10(1909・October 2019 Update)向けに一部加筆修正しています。以前は「ハイバネー
ション」も無効にしていましたが、スリープからの復帰時にマザーボードの Dr. Debug でエラーコー
ドが表示される(メモリー関係のもののようです)のでハイバネーションは有効にしたまま使う事に
しました。「Hiberfil.sys」を別のドライブに移動する方法があればいいんですけどね。一応ハイバ
ネーションを無効にする方法も書いておきます。
※ 休止状態(ハイバネーション)の無効化方法
スタートボタン右クリック→「Windows PowerShell(管理者)」から
powercfg /hibernate off
再起動後 システムドライブ直下の「hiberfil.sys」が消えていればOK。
再度有効化したい場合は、
powercfg /hibernate on
ステータス確認は「powercfg /a」と入力。
※ 一部のアプリケーションでインストール中に固まったりしてしまう場合は、ユーザーキャッシュフ
ォルダの移動が原因となっている場合があるので、デフォルトの状態に戻して試してみる価値あり。
(e-tax関連ソフトのインストール時に遭遇しました。)