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楽天モバイルが第4のキャリアとして「Rakuten UN-LIMIT」を正式スタート!料金プラン発表時点から変わったことは?

こちらの記事は楽天モバイルが MNOサービスを開始した当時のものです。記録のために当時の記事を残していますが、サービス体系などが大きく変更されていますので、最新の情報は 楽天モバイル のサイト で確認して頂きますようお願い申し上げます。

尚、契約申込者数先着 300万人を目処に行われていた基本料金が 1年間無料になるキャンペーンは、予定人数を超えたため 2021年4月7日を以て終了となりました。


世界的な新型コロナウイルス騒動の影響で大々的なイベントなども無く寂しいスタートとなってしまいましたが、3月3日のオンラインイベントで発表された通り、4月8日付けで楽天モバイルが「Rakuten UN-LIMIT」としてNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクに次ぐ第4の移動体通信事業者(Mobile Network Operator:MNO)としての正式なスタートを切りました。

モバイル回線事業者は合従連衡を繰り返して今の ” 御三家 ” の形になっていたので、「何年ぶり」という言い方は難しいのですが、所謂「キャリア」としての自前の通信設備を用いてサービスを行う通信事業者のスタートは実に久しぶりのことになります。

楽天モバイル正式プラン 画像:楽天モバイル

料金プランは、月額 3,278円(税込)の「Rakuten UN-LIMIT」プラン 1種類のみと非常にシンプルで分かりやすくなっており、いくつか条件はあるものの、データ容量無制限(楽天自社回線エリア内の場合)、国内の電話がかけ放題(楽天Link 使用時)と、3大キャリアの寡占状態になっていた市場に十分大きなインパクトを与える存在になったのではないでしょうか。

正式スタートに伴って料金プランが「Rakuten UN-LIMIT 2.0」となり、3月のイベントで発表された内容からいくつか変わっている点もあるので順に見ていきたいと思います。


■ ローミングエリアでのデータ通信制限が大きく緩和

「Rakuten UN-LIMIT」は昨年10月から開始された「無料サポータープログラム」という実質的な βテストが極限られた地域(東京23区・名古屋市・大阪市・神戸市)で1次募集分 5,000人、2次募集分 20,000人の規模で行われていましたが、何年も投資を積み上げてきた先行大手3キャリアの持つ基地局数には及ぶべくもありません。2025年末には人口カバー率 96%を目指すとしていますが、現状日本のほとんどの地域で KDDI の回線を借りた「ローミング」として使わざるを得ない状況です。

楽天自社回線とローミングで利用できる最新のエリアマップは「こちら


料金プランを発表した時点では追加料金無しにローミングエリアで使う事の出来るデータ容量は 1ヶ月あたり 2GBとなっていて、超過後は最大 128kbpsという通信速度制限か科される事になっていました。

私はこの 2月から「無料サポータープログラム」に参加していたので実際に「my 楽天モバイル」アプリから「データ制限モード」を有効にして試したことがあるのですが、128kbps という速度制限下において Spotify は低音質モードにすることで、Twitter は画像表示に時間は掛かるもののなんとか使うことができます。が、radiko はアプリの起動画面で固まってしまい、Google Map も恐ろしく地図データの取得に時間が掛かるなど正直かなり厳しいと思わざるを得ませんでした

正式サービスのスタートに伴って「Rakuten UN-LIMIT」が「2.0」となり、ローミングエリアでの月当たりの通信容量制限が大きく緩和された事は利用者にとって素晴らしいお土産です。

3月3日の料金プラン発表時点との比較では以下のようになりました。(但し、データ容量の上限が緩和されるのは 4月22日以降であり、海外でのローミングについては 3月3日時点の条件のままです。)

3/3 料金体系発表時点 Rakuten UN-LIMIT 2.0
ローミングエリアでのデータ容量上限 ~ 2GB / 月 ~ 5GB / 月
上限超過後に科される通信速度制限 最大 128kbps 最大 1Mbps
制限解除に必要な追加料金 550円(税込) / 1GB

5GB もあれば使いすぎに注意しつつ通勤・通学でストリーミングサービスの音楽を聴いたり SNS を使ったりするくらいであれば大丈夫だと思います。もし超過してしまっても最大1Mbps の通信速度が得られるのであれば動画視聴も可能ですし概ね問題無いでしょう。

楽天では米国のベンチャー企業「AST&Science」の「SpaceMobile」というスマートフォンへ直接繋がる低軌道衛星通信サービスを利用する事で電波の空白地帯を無くし、災害にも強いネットワークにするつもり(建物倒壊で移動基地局が入れないといった事がなくなる)のようですが、こちらもまだ試験衛星の打ち上げを始めたばかりの段階ですし、法整備の問題や、先日同じような構想を描いていた「OneWeb」というソフトバンクグループの「ビジョンファンド」も出資していた低軌道衛星通信サービス事業者が破綻してしまった事などもあって予断を許さない状況です。実現すれば山間部の多い日本では画期的なサービスとなるでしょうけどね。登山家などには必須のキャリアとなるかも知れません。

■ 利用できる端末について

楽天モバイルで動作確認がされている端末については 3月3日の料金プラン発表時点から特に変わりは無いようです。最新のリストについては「こちら」からご確認下さい。

楽天モバイル(MNO回線)によって動作確認されている端末リスト(2020.4.8 時点)
メーカー名 製品名
Rakuten(Tinno) Rakuten Mini(eSIM のみ)
SONY Xperia Ace
SAMSUNG Galaxy A7、Galaxy S10、Galaxy Note10+
SHARP AQUOS sense3 lite、AQUOS sense3 plus
FUJITSU arrows RX
OPPO OPPO Reno A 128GB、OPPO A5 2020
NEC Aterm MP02LN、Aterm MR05LN RW
OSアップデート後に楽天モバイル(MNO回線)にて動作確認されている端末リスト(2020.4.8 時点)
メーカー名 製品名
SHARP AQUOS zero SH-M10、AQUOS R2 compact SH-M09、AQUOS sense2 SH-M08、
AQUOS sense plus SH-M07、AQUOS R compact SH-M06、AQUOS sense lite SH-M05
OPPO Reno 10x Zoom、AX7、R17 Pro、Find X
HUAWEI HUAWEI P30 lite、HUAWEI nova lite 3
(上記2機種であってビルド番号に ”C635” が含まれている製品のみ)
NEC Aterm MR05LN

また、「動作保証対象外」とはされているものの、楽天モバイルのeSIMとは」というページ上で「その他 eSIM 対応製品」として iPhone 11 や Google Pixel 4 などの端末が紹介されています。一歩前進と言った所でしょうか。こちらで紹介されている端末は以下の通り。

iPhone (iOS 13.0 以降)iPhone 11、11 Pro、11 Pro MAX (iOS 12.1 以降)XS、XS Max、XR
Google Google Pixel 4、Pixel 4 XL

「無料サポータープログラム」参加者の間でも報告があったようにやはり iPhone の場合は A12 Bionic 以降の CPU を搭載した機種では一応使えるようになりそうです。iPhone については専用通話アプリの「楽天Link」が App store 上にまだ存在しないので通話については従量課金(30秒あたり税込22円)となる点には注意が必要ですが、データ通信の利用ができるというだけでも大いに魅力的でしょう。(別途 IP電話を使ってみるという選択肢もあります。)

発売が噂されているiPhone 9(?)でも使える可能性がありますし、新機種発売後は少し価格が下がるので秋以降に iPhone 11 などに乗り換えるのもアリかなと個人的に思っています。(新型コロナウイルスの影響で遅れたりしなければいいのですけどね。)

動作保証端末リストに載っていなくても Android スマホでは多くの機種で動作報告が上がっています。これから契約を考えている方は一度 Twitter などの SNS や Web を調べてみると良いでしょう。

ちなみに今所有している iPhone 8 ではひょっとしたら正式サービス開始後は利用出来るようになるのでは無いか?などと儚い望みを抱いていましたが、やはりダメなようですね。「Rakuten」の表示が SIM を差した直後に一瞬出るもののすぐに「圏外」表示になってしまいます。残念。

 ⇒⇒⇒
※ iPhone に関して楽天モバイルからFAQにて言及がありました。記事末尾の追記を参照下さい。


■ 最後に

「Rakuten UN-LIMIT」の正式スタートに伴って、ローミングエリアでの利用条件が大きく緩和されたことでかなり使いやすくなったと思います。利用出来る端末についても「動作保証対象外」とはなっているものの一部の iPhone などについて eSIM 対応製品としての言及が見られたことは大きな進展でしょう。後は「楽天Link」のアプリがリリースされてくれればいいのですけどね。

現在、「1人1回線1度のみ」という制限はありますが、加入者数 300万人を目処に最大 20,800ポイント還元となる「Rakuten UN-LIMIT」提供キャンペーンが行われています。


●  月額利用料金 3,278円(税込)が 1年間無料
● オンライン契約で 3,000ポイント付与
● 契約事務手数料 3,300円(税込)を全額ポイント還元
● 対象端末セット購入で最大 14,500ポイント還元

更に楽天モバイル契約者は、楽天市場で買い物をする際に「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」が「+1倍」となってポイント付与率がアップされます。

300万人を対象に月額利用料金を 1年間無料にするというキャンペーンは、利用者を早く増やす為の施策である反面、主に自社回線エリアの少なさから来るサービス面での自信のなさの現れとも取れると思います。実質的な βテストの期間延長と捉えてしまってもいいかも知れません。まだまだ通信障害などが起きる可能性も捨てきれません。ですが、所謂「〇〇年縛り」のようなものはありませんし、契約解除料も 0円(MNP転出料は税込 3,300円)です。いきなり他社から MNP で転入するのはリスクがあるかも知れませんが、メリットも十分に考慮に値すると思いますよ。

もし「楽天Link」アプリで通話が出来なくなってしまった場合は一旦アプリからログアウトして再度ログインしてみてください。「無料サポータープログラム」参加中に同様の不具合が起きた時にこれで直ったことがありました。試してみる価値はあると思います。

※ 追記 ※


楽天モバイルの FAQ にて iPhone の動作確認状況に関する言及がありました。VoLTE が「オン」になっていることも条件になっているとのことですが、やはり iPhone X 以前のモデルでは動作しないことが確認されているそうです。また、APN の設定が必要になる場合に必要な情報についても公開されました。

    APN 名     楽天(rakuten.jp) APN タイプ default,supl,dun
APN rakuten.jp APN プロトコル IPv4/IPv6
MCC 440 APN ローミングプロトコル IPv4/IPv6
MNC 11 PDP タイプ IPv4/IPv6

(2020.4.12)

※ 追記 ② ※


上記の利用開始から 1年間基本料金が無料になるキャンペーンは、当初の予定人数に達したため 2021年4月7日を以て終了しました。現在は新たに利用開始から 3ヶ月間基本料金が無料になるキャンペーンが行われています。
(2021.4.12)