17日に Apple Store で早速予約していた iPhone SE(2020)がきちんと発売日に届きました。このような時世の中しっかり配送して下さる方々には感謝の念に堪えません。
既に各メディアから色々とレビューも上がっていますが総じてかなり好評なようですね。やはり「この価格でこの性能!」というインパクトが大きいのでしょう。販売の方も順調のようで、今 Apple Store で注文しても手元に届くのは 5月9日以降になるようです。今回は Apple 製品にしては珍しく発売当初からビックカメラやヨドバシカメラのオンラインストアでも SIMフリーモデルが購入出来るようになっています。新型コロナ騒動の影響もあるのでしょう。
iPhone 11 や 8 との仕様比較については以下の記事で書いていますのでこれから購入される方が居られましたら参考のひとつにでもして頂ければ幸いです。
■ 開封!
私の場合、iPhone 8 からの買い換えとなります。カラーはゴールドからホワイトに変わりますが外観上の変化は背面の林檎ロゴの位置くらいしか違いはありません。ですが、中身は別物、iPhone 11 シリーズと同じ最新CPU「A13 Bionic」採用で大きく性能が上がっています。ストレージ容量については 128GB のモデルにしました。これくらいあると写真もどんどん撮っていけます。今まで使っていた機種は Apple で下取りしてもらって購入代金に充当することもできますが、手間を掛けたくないというのでなければやはりオークションやフリマで処分した方がいいでしょう。
Apple 製品ではすっかりお馴染みになった梱包の仕方ですね。箱を開けるとスマホ本体がドーンと現れる手法は今ではすっかりスマホのパッケージングの主流になりました。付属品は EarPods(Lightningコネクタ)、USB-Lightning ケーブル、USB充電器と SIMピンなどの入った書類(?)セット一式です。
iPhone 間の機種変更は、新旧の機種を近付けただけで開始され、モヤモヤした画像を旧機種のカメラで読み取るだけです。再認証等が必要なアプリもありますが、ほぼそのまま新しいiPhoneで使う事ができるので楽ですね。
iPhone SE(2020)と iPhone 8 の背面を並べてみました。画像の通り、Apple のロゴの位置が違うのと「iPhone」の表記が無いだけでカメラやフラッシュLED の位置、ボタン配置や寸法まで全く同じです。なので、ケースに関しては今まで使っていた iPhone 8 用のものがそのまま使えました。背面の白い色の具合については、車のボディのような白さだと言えばお伝え出来るでしょうか?個人的には非常に満足しています。ただ、画面保護フイルムの方は iPhone 8 に比べて僅かに(2mm程?)画面中央に近い場所からエッジに向けた湾曲が始まっているようなので周囲が浮いてしまうものがあるみたいです。特にガラスフイルムを使いたいのであればメーカーの確認作業が進むまで購入を待った方がいいかも知れません。
■ 保証期間と Apple Care、修理サービスについて
保証期間は原則として購入から1年間、Apple Care+に加入すれば2年間に延長されます。「設定」→「一般」→「情報」で保証期間の残りを確認することができます。また、Apple 製品は購入から 30日以内であれば AppleCare に加入することができるのですが、「今から〇〇日以内であれば~」とApple Careに加入可能な期間を表示してくれるようになっているのは有り難いですね。また、Apple のサイトの「保証状況の確認」から、修理サービスや無償電話サポートを受けられる状態の確認もすることができます。
iPhone SE(2020)の「Apple Care+」加入料は税込 9,680円、盗難・紛失の保証も付いた「Apple Care+盗難・紛失プラン」の場合は 11,880円です。iPhone 11 の場合だとそれぞれ
18,480円、20,680円ですから半額程で加入出来るのは大きいですね。私の場合、今回は加入を見送るつもりですが、iPhone SE(2020)は背面もガラスなのでよく落としてしまう方は入っておいて損は無いかと思います。特にスマホの場合は「エクスプレス交換サービス」が使えることのメリットは非常に大きいですしね。
修理サービスの内容については以下のページにに書かれています。当面直営店の「Genius Bar」は新型コロナの影響で使えないので配送サービスを使うことになるのは仕方ないですね。
iPhone SE(2020)の修理代金については以下の表のようになっています。
Apple Care+加入時 | Apple Care+未加入時 | |
画面修理 | 3,400円(3,740円) | 14,500円(15,950円) |
バッテリー交換 | 0円 | 5,400円(5,940円) |
その他 | 11,800円(12,980円) | 30,400円(33,440円) |
※()内は税込価格
バッテリー交換には条件(最大容量の規定値以下への低下など)があります。また、画面にひび割れなどがある場合はそちらの修理が優先されて別途修理代金が掛かる場合があるので要注意です。背面ガラスの割れについては「その他」修理の扱いとなるそうです。
■ 使ってみました
- サイズ感
- iPhone 8 を使っていた身としては当然ながら全く違和感はありません。その前は初代SEを使っていましたが、今ではこのサイズにすっかり慣れています。OPPO Reno A も持っていますが、やはりちょっと大き過ぎるのですよね。ランニングに持って走るにも今使っている mont-bell のウエストボトルケージにスムーズに収納できて便利です。
- 画面サイズと液晶
- 画面サイズは 4.7インチの 1334x750 pixel と決して広いとは言えませんが、非常に見やすい液晶画面だと思います。個人的には今となっては文字が小さすぎて見にくかった初代SEの 4インチにはもう戻れません。焼き付く心配もないので個人的には有機EL よりも嬉しいです。
- 画面ベゼルが黒になっている点については、動画視聴などにはこちらの方が明らかに向いていますね。普段の使い勝手も「ダークモード」で使うと違和感なく使えてお勧めです。
- 操作性・反応
- 素晴らしいの一言です。CPUの違いが現れているのか、iPhone 8 よりも体感出来るレベルでキビキビ動きます。アプリの立ち上がりも早くなってスクロールも滑らかになっているようですね。
- Touch ID
- 顔認証だとマスクが・・・という話が聞かれる今のご時世では指紋認証の方が何かと便利だろうと思います。認識速度も非常に早くて使いやすいです。Reno A の画面内指紋認証はかなり使いやかったので次に iPhone に指紋認証が搭載される事があるとしたら是非頑張って欲しいですね。
- Wi-Fi 6 対応
- こちらについては今使っている Wi-Fiルーターを買い換える必要があるので当分お預けです。今のところ特に Wi-Fi の通信速度で困るようなこともありませんしね・・・。
- 充電とバッテリー
- バッテリーサイスはやはり iPhone 8 と同じ 1,821mAh だったようですね。ただ、バッテリーのコネクタ形状が変わっていたりと全く同じ物というわけでも無いようです。
- 付属の充電器は 5W のもののようですが、市販の充電器と USB-C - Lightningケーブルを用意することでUSB-PD による高速充電にも対応しているとのことです。
- バッテリーの保ちに関しては CPU の省電力化のおかげて同サイズのバッテリーを搭載している iPhoen 8 より 3割ほど伸びているそうです。Androidスマホは4,000~5,000mAh 程度の大型バッテリーを搭載している機種が多いのでそちらから乗り換える場合は心許ないでしょうが第一世代の iPhone SE や iPhone 7/8 などからの乗り換えでは特に短いようには感じないかと思います。
- ワイヤレス充電
- こちらは正直全く興味がありません。充電速度も速いとは言いがたく発熱もそこそこあるそうですし、充電中は使用出来ないようですしね。iPhone 8 にもこの機能はありましたが、Qi対応の充電器すら購入していません。
- 「IP67」の防水性
- iPhone 11 シリーズの「IP68」には劣りますが、水深1メートルに30分水没しても大丈夫とのことで実用上問題になるような事はなさそうです。(過信は禁物ですが)
- Apple Pay
- iPhone 8 同様、Apple Pay も指紋認証で素早く使う事ができます。ロック画面からでもホームボタンをカチカチと2度押しすれば瞬時に指紋認証も行われて支払いが出来るようになります。更に Suica を使用している場合は「予備電力機能付きエクスプレスカード」にも対応したのでより安心して使う事ができるでしょう。これによって iPhone のバッテリーが切れてしまっても最大 5 時間まで Suica を使う事ができます。(あくまでも緊急避難的な機能ですが)
- 既存のアクセサリとの互換性
- 全く問題なさそうです。Bluetooth機器(Powerbeats Pro、beatsX、Garmin ForeAthlete 645等)、USB-DAC(ONKYO DAC-HA200)と問題無く使用することができました。「ONKYO HF Player」についてもきちんと認識され、「HD Player Pack」というハイレゾ音源を扱う為の機能のロックも外れました。
カメラは別の機会に色々撮り比べなどしてみたいと思います。なににせよ「この価格でこの性能!」、この一言に尽きます。そして、Apple 製デバイスには、購入から 90日以内に申し込んだ場合に「Apple TV+」が 1年間無料になるという特典も付いています。所謂サブスクリプションサービスなので継続課金したくない場合は期限満了時に注意が必要ですが、GWと言えど「Stay Home」していなければならない今はとても有り難い特典ですね。ただまあ、続編や新作の追加については現状では撮影もままならないでしょうから厳しそうではありますが・・・。
いずれにせよこの新生 iPhone SE は「A13 Bionic」採用で性能にも十分な余裕がありますし、バッテリーがへたったとしても比較的安価に交換できるので長く使い続けていけそうな多くの人にお勧め出来るいいスマホだと思います。長くなってしまったので楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」での使用感については別記事にて。