(新)タイトルいつ決めるのさ

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ASUS製の低価格スマホ「ZenFone Max (M2) (ZB633KL)」を使ってみました

スマホの回線は iPhone SE(2020)で「Rakuten UN-LIMIT」を運用する目処がほぼ立ったので 2月からテストに使っていた「OPPO Reno A」は手放すことにしました。違約金の関係で今まで使っていた UQ mobile の回線を解約するのはこの秋にするつもりですが、まあ Rakuten UN-LIMIT はまだ始まったばかりなのでトラブルの保険としてもちょうどいいオーバーラップ期間になるでしょう。

ただ、Sony のイヤホン用アプリなど Android にしかアプリが用意されていないものもあるので、やはり Android端末も 1台は手元に置いておきたいということで代わりとなる安価なものを探していました。今のところ iOS には「楽天Link」アプリもありませんしね。やはり無料通話の魅力も大きいです。

どうせなら今まで使ったことの無いメーカーのものを試そうと、5月に出たばかりの UMIDIGI A7 Pro を人柱覚悟で aliexpress を使って個人輸入する事なんかも考えていましたが、新型コロナの影響で物流が(特にシンガポール経由になると)かなり怪しくなっているのとやはり UMIDIGI 自体の信頼性の低さから思い留まりました。スペックだけ見ていると面白そうだったんですけどね。

結局「goo Simseller」のセールで破格になっていた Asus 製のスマホ「ZenFone Max (M2) (ZB633KL)」を入手しました。ここは不定期でセールをやっていて、「OCN モバイル ONE」のセット契約が必須なので回線が増えてしまいますが、半年程回線契約を維持するとしても恐ろしく安価に新品スマホを入手することができます。サブ機種を探している人などにとってはかなり有り難い存在でしょう。

OCNモバイルONE


ZB633KL-1

☆ ZenFone Max (M2) (ZB633KL) の主な仕様 ☆


プロセッサ   : Qualcomm Snapdragon 632 + Adreno 506
記憶容量    : メインメモリ 4GB + ストレージ 32GB
ディスプレイ  : 6.3インチIPS液晶 解像度:1,520x720ドット
アウトカメラ  : 1,300万画素(メイン)+200万画素(深度測定用)
インカメラ   : 800万画素
無線機能    : IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.2
バッテリー容量 : 4,000 mAh
本体サイズ   : 158.4x76.2x7.7 mm 重量:約160g

本体内蔵のストレージが 32GB とかなり小さいですが、microSDカードが使えるので気にする程でも無いですね。どうしても容量の大きいものが欲しければ 64GB のモデルも用意されています。メインメモリも 4GB あり、中堅クラスの SoC を搭載しているのでバリバリゲームをしたい!というのでなければ通常使用でストレスを感じるようなことはないでしょう。電池容量は 4,000 mAh と、そこそこ余裕のあるものになっています。おサイフケータイや防水機能はありません。Wi-Fi 機能が弱いのは非常に残念。


■ いざ開梱!

新しいものを手に入れた時はやはりこの瞬間が一番楽しみですね。早速開けてみることにします。

ZB633KL-2

パッケージも簡素ですし、特にアクセサリー類の扱いはかなり雑ですね(苦笑)。付属品は、充電アダプタと USBケーブル(Type-A to MicroB)、イヤホン(ZenEar)の他は SIMピンと保証書などの入った箱だけです。Max "Pro" の方にはケースも付属するそうですが、こちらの方では省かれています。

最近のスマホはほとんどそうですが、この機種も極々簡単な説明の書かれた紙が入っているだけです。スマホなんて触っていれば大体の操作方法は分かるものですが、知らない発見があったりもするので「こちら」からユーザーマニュアル(PDF)を落としておいた方がよいでしょう。

ZB633KL-3 画面上部にはやや大きめのノッチがあり、インカメラ、通話用スピーカー、顔認証センサーが収められています。顔認証のスピードは早いとは言えませんが、スマホを逆さにしても横にしてもきちんと認証してくれます。(Reno A は横にしたり逆さにするとダメでした。)背面の IMEI などが書かれたシールは使っているとボロボロになる事が容易に想像できたのですぐに剥がしました。(一応本体を包んでいたフイルムに貼り付けて保管はしていますが。)
この機種は日本で販売が始まってから 1年以上経っていますが、初期状態の OS は「Android 8.1」のままでした。ただし起動時の更新確認ですぐさま「Android 9」へアップデートされます。ZenFone Max (M2) は「ピュアAndroid」を謳っているらしく余計なアプリもほとんどプリインストールされていませんでした。(「ASUS」フォルダは「音声レコーダー」「FMラジオ」「電卓」の 3つだけです。)

ZB633KL-4 今では搭載している機種がかなり少なくなってきた「3.5mmイヤホンジャック」が健在です。スピーカーはモノラル出力ですが音量は結構出ますね。音質はまあそれなりですが皆でちょっと YouTube を見たりする分には問題ないでしょう。

残念なのはやはり microUSB のインターフェース。ここは頑張って USB Type-C を採用して欲しかった。コネクタの耐久性的にも充電スピード的にも正直言って未来の無い規格です。

充電器 付属の充電器は 5V・2A の一般的なものです。AC100V~240V に対応しているのでプラグ形状の変換アダプタさえ持っていけば海外でもそのまま使えます。給電能力が最大 10W までな上にバッテリーの容量がまあまああるので充電はちょっと時間がかかる印象ですね。所詮本体側のコネクタが microUSB なので充電速度は市販の ACアダプタに変えてもたいして変わりません。
とりあえず手持ちの「Anker PowerPort I PD」と「AUKEY PA-T15」では問題無く充電することが出来ました。ただ、USB Type-A to microUSB のケーブルは若干相性のようなものがあるようですね。

充電時の様子

USBテスターを間に挟んで充電時の様子を見ていたところ、Amazon Basicのケーブルでは 5V・1A でしか充電出来ませんでした。ZenFone Max (M2) 付属のケーブルと、PS4 付属のケーブルでは 5V・2A での充電が可能でした。
ZB633KL-カメラ部 カメラ部分の出っ張りはそれほどありません。上部が通常のカメラで下部が深度測定用のカメラ(背景のボケを出したりするのに使われます)になっているようですね。カメラには AI が採用されているらしく、カメラを向けると自動的に被写体を認識してポートレートモードなどに切り替わり、最適な設定で撮影できるようです。

指紋認証センサーは背面やや上部のスマホを手に持った時にちょうど人差し指が来る辺りに配置されています。反応も上々で、指を置くと即座にロックが解除されます。背面認証は初めてでしたが、使い勝手は悪くないですね。デザイン的には少し微妙な気もしないではないですが。
ZenFone Max (M2) の背面はマットな質感の金属ボディとなっています。非常に持ちやすく、落としてもひび割れの心配がないのでこれはこれでいいですね。指紋が付かない点も評価できます。兄貴分に当たる ZenFone Max Pro (M2) の背面は積層ガラスコーティングになっているそうです。

SIMトレイ 本体左側上部に配置されている SIMトレイは、MicroSDカードと NanoSIM 2枚を同時に差せるトリプルスロット仕様になっており、DSDV(Dual Sim Dual VoLTE)に対応しているので 4G の SIM を両方のスロットで使用可能です。MicroSD は古い 2GB のものしか持っていない(!)のでそろそろ大容量のものを調達しないといけませんね・・・。最大 2TB まで対応しているそうです。
OPPO Reno A も DSDV対応でしたが、2つ目の SIM と MicroSDカードは排他使用となっていたのでこちらの方が運用上の融通は効きますね。


■ ベンチマーク

OPPO Reno A(Snapdragon 710 + Adreno 616) と Zenfone Max (M2) (Snapdragon 632 + Adreno 506)のベンチをとって比べてみました。Geekbench 5 を使用していますが細かなバージョンが異なっていますし参考値と考えてください。

bench-1 bench-2


SoC のランクが1段階違う割には CPU のスコアにそこまでの差はありませんが、OPEN CL の結果はかなりの差が付きました。RAM が 6GB か 4GB かという事も影響しているのだろうと思います。SNS や動画を見るくらいでは問題ないでしょうが、さすがに 3Dのゲームなどでは顕著な差が出るでしょうね。

bench-3


3DMARK も計ってみました。やはり 3D の性能は厳しいですね。OPPO Reno A の 1/3 程度の性能しか出ていません。こちらは iPhone SE(2020)も取ってありますが、さすがに最新世代の A13 Bionic を積んであるだけあってベンチマーク中もヌルヌル動いていました。価格的にエントリークラスのスマホとは言えませんが、改めてコストパフォーマンスの高さを感じます。

■ Android 10 への対応は?

どうやら予定されているようで、現在開発者版がリリースされています。この辺が OPPO Reno A を見切った一つの理由でもあります。OS の更新が無いからといってすぐにどうこうなる訳ではありませんが、リリース時から 1つ先の世代へのアップデートの見込も無いというのもちょっとねえ・・・。

ただし、現段階ではあくまでもテスト版という位置付けなので、「FOTA(Firmware Over-The-Air:通信回線やWi-Fiを使った更新)」でのアップデートは出来ず、製品サポートページのサイトからファイルを落としてくる必要があります。開発者版ということなので具体的なアップデート方法は割愛させて頂きます。難しくはないですが、試したい方はお調べになって下さい。\(__ )

アップデート時にはアプリやデータなどが全て初期化されるそうです。事前に必ずデータのバックアップは取っておきましょう。まだまだ不具合も多いようなので試す場合はくれぐれも自己責任で!

■ 「Rakuten UN-LIMIT」でも使えるか確かめてみました

結論として使用することは可能です。但しやや癖があります。

まず ZenFone Max (M2) で利用可能な周波数帯ですが、Rakuten UN-LIMIT 自社回線の「BAND 3」、au回線を使ったローミングエリアで必要な「BAND 18、26」にも対応しています。また、Android 9 にアップデート済みの状態(WW-16.2018.2005.64)で楽天SIM は差しただけで認識され、APN も自動的に選択されていました。(APN は「こちら」に書かれているものと同じでした。)

ですが、この状態のままでは繋がらず、標準の電話アプリから「##4636##」と入力して「テスト中」というモードを呼び出して「携帯電話情報」の「有線ネットワークの種類を設定」で「LTE only」を指定してやる必要があります(これは再起動で元の状態にもどるので都度指定が必要になる模様)。

Rakuten UN-LIMIT とはいえ「LTE only」に設定してもすんなり繋がってくれる訳ではないようです。私の場合 10~20分程度掛かりました(しばらく放置していたので正確な時間は不明です)。なかなか繋がらないので「Network Cell Info lite」というアプリを起動して地図を表示する画面にして時々見ていたのですが、なにやら電波を探してウロウロしているような様子でした。

一旦接続してしまえばその後切れることも無く、速度もそれなりに出ていました。ただ、端末を再起動したりするとまた長い時間接続待ちになってしまうというのはネックですね。
「楽天Link」に関しては回線不通でも Wi-Fi さえあれば使えるので問題無く利用可能です。但し「楽天Link」をアクティベートする際だけは Rakuten UN-LIMIT の SIM を使った SMS認証が必要です。(アクティベートは Rakuten UN-LIMIT の SIM を差した他の端末で受け取ったSMSのコードを使って行うことも出来ます。)一旦アクティベートさせてしまえばアプリからログアウトしない限り SIM を抜いてしまっても構いません。なので iPhone で Rakuten UN-LIMIT 運用し、電話だけは Zenfone Max(M2) にインストールした楽天Link で行うということも可能です。

ただ、Zenfone Max(M2) に Rakuten UN-LIMIT の SIM を差していても標準の電話アプリからの発信はできないようですね。まあ楽天Link が使えればそれでいいでしょうけど。


■ ちょこっとカスタマイズ

一通り動作の確認は出来たので、いくつか設定を変えて使いやすくしておきます。初期状態では壁紙も面白みが無いですしね。

  • タッチジェスチャーの設定

    Zenfone Max(M2) はピュアアンドロイド仕様ということで UI にメーカー独自のもの(ASUS の場合は ZenUI というものがありました)は採用していないのですが、一部便利な機能が残っています。画面のアイコンの無い場所をトントンと 2回タップする事で画面ロックとスリープ解除ができる機能がその 1つで、とても使い勝手が良いので有効化しておきます。

    方法は、「設定」→「システム」→「ジェスチャー操作」→「ジェスチャー操作」で、「タッチジェスチャー設定」のところのスライダを 2つとも ON にするだけです。

  • 電池残量をステータスバーに「%」で表示させる

    バーだけでは分かりにくいですからね。「設定」→「電池」の「電池残量」のスライダーを ON にするだけです。バッテリーセーバーはお好みで。

  • 「開発者向けオプション」を ON に

    使わない人は気にする必要ありませんが、Bluetoothイヤホンのコーデックを強制的に切り替えたりもできるので。「設定」→「システム」→「端末情報」で、「ビルド番号」を 7回タップすれば ON になります。

  • 個人的にお勧めのアプリをいくつか紹介

    • 「壁紙」Google Play で手に入れよう
      Google 製の壁紙アプリ。ホーム画面、ロック画面それぞれに風景写真やアーティスティックなものなど多くの種類の中から手軽に設定することができます。

    • 「クルクル-QRコードリーダー」Google Play で手に入れよう
      QRコードをそれこそ一瞬で読み取ってくれるアプリです。元はデンソーウェーブのアプリだったはずですが今は共同開発している所のものになっているようです。

    • 「weawow」Google Play で手に入れよう
      とてもお洒落な天気予報アプリ。ホーム画面にウィジットとして配置した場合も非常に見やすいのでお勧めです。

    • 「ColorNote」Google Play で手に入れよう
      所謂メモ帳アプリです。

    • 「FiiO MUSIC」Google Play で手に入れよう
      ポタアンなどを開発・販売している FiiO の音楽再生アプリ。各種ハイレゾ音源ファイルに対応しており UI も分かりやすいと思います。

      ZB633KL-ホーム とりあえずホーム画面はこんな感じにしてみました。

      標準状態の Google の検索バーはあまり気に入らないので消しました。検索は Chrome でいいですしね。画面上のアプリアイコンの無い部分を長押ししているとホームやウィジットの設定ができるようになります。ウィジットは場所だけで無くサイズなども調整できるので便利ですね。秋に予定されている Apple の「iOS 14」でもこういった感じになるのでしょうか。

■ 総評

先月から価格も下がったのでコストパフォーマンスという点ではかなりいいスマホだと思います。将来的に Android 10 への正式対応が見込めるという点でもそこそこ長く使っていけるのではないでしょうか。

日本語入力システムが「ATOK for ASUS」と、普段 PC で使い慣れている ATOK なのは個人的にポイントが高いです。OPPO では標準の「Shimeji」を使いたくなかったので Google の「Gboard」を使っていましたが、やはりこちらの方が使いやすく感じます。

指紋認証は早いですが、顔認証は一瞬の待ち時間が生じるのと時々すんなり認識してくれないことがありますね。ただ、OPPO Reno A の顔認証がスマホを逆さに持ったり横にしたりしていると全くロック解除してくれなかったのと比べるとこちらの方が断然使いやすいかなと思います。

SoC がミドルクラスの物の中でも低位の物なのでベンチ結果では Reno A と結構差が付きましたが、普段使いでは特に気になることもありません。ゲームも設定を上げなければ「ミリシタ」の13人ライブでもプレイ出来るようですね。ただ、Wi-Fiがやはり貧弱なのでロードに結構時間が掛かるようです。

OTG に対応しているので USBケーブルを繋ぐだけで PC との間でファイル転送などはできるのですが、ポタアンを USB DAC として使いたい場合はかなりケーブルがシビアなようですね。手持ちのケーブルでいくつか ONKYO DAC-HA200 との接続を試してみたのですが、DAC として認識してくれないようです。microUSB to microUSB の OTG対応ケーブルを用意すればいけるのかも知れませんが、今更 microUSB のアクセサリを買い足すのも・・・というわけでそこまでは試していません。Bluetooth の方はAACの他に aptX HD や LDAC などにも対応しているようなので音楽を聴く場合はそちらを使った方が手軽でしょうね。オーディオプレーヤーとして使う場合は可も無く不可も無くといったところでしょうか。