普通の人はほとんど使う機会なんて無いかも知れませんが、ネットワーク機器の設定などを行う際に「Telnet」クライアントを使う必要が出てきます。Windows 10 や Windows 11 で「Telnet」クライアントを扱えるようにする方法については以前に記事にしたことがあります。 新たに導入した Yamaha の L2スイッチの設定のために確認していたところ、先日リリースされた Windows 11 の「24H2」では「Telnet」クライアントの追加方法に変更があったことに気付きました。
必要箇所だけ書き直そうかとも思ったのですが、「24H2」の配布はかなりゆっくりしているらしく、うちの PC はまだ「23H2」のままという方も多そうです(うちの PC でも「24H2」に更新されたのは 3台中 1台だけだったりします)。なので、以前の記事はそのまま残しておき、新たに「24H2」対応版としてメモしておくことにします。
■ Windows 11「24H2」に Telnet クライアントを追加する方法
これまでと同様、OS をセットアップしたままの状態では「Telnet」コマンドを使用することが出来ません。Windows の設定から Telnet クライアントを追加してやらねばならないのです。
まずは Windows 11 のスタートボタンをクリックし、「」から「設定」アプリを立ち上げて下さい。
左側のメニューバーで「システム」を選択し、「オプション機能」へ進みます。下方向にスクロールさせると、「関連設定」というところに「Windows のその他の機能」があるのでクリックします。
「Windows の機能」というウィンドウが開きます。リストの中から「Telnet Client」を探して左のボックスにチェックを付け、「OK」ボタンを押下して下さい。「必要な変更が完了しました。」と表示されればOKです。
セットアップが完了した Telnet クライアントは、Windows のスタートボタン右クリックから「ターミナル(管理者)」を立ち上げ、「telnet」と打ち込むことで利用可能になります。
Windows PowerShell Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. 新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください!https://aka.ms/PSWindows PS C:\Users\********> telnet
終了は「quit」コマンドで。ウィンドウを閉じてしまっても構いません。ちなみに「ターミナル」は「PowerShell」のことなので、Windows の検索ボックスから ” powershell ” と入力しても OK です(管理者権限が必要な場合検索結果から「管理者として実行」をクリック)。
Microsoft Telnet クライアントへようこそ
エスケープ文字は 'CTRL+]' です
Microsoft Telnet> o 192.168.***.***
Telnet クライアントが立ち上がりました。「o (IPアドレス)」と入力して先日導入したスイッチにアクセスしてみます。
Username: Password: SWX2210-8G Rev.1.02.13 (Tue Oct 24 16:14:00 2023) Copyright (c) 2018-2023 Yamaha Corporation. All Rights Reserved. SWX2210>show environment SWX2210-8G BootROM Ver.1.01 SWX2210-8G Rev.1.02.13 (Tue Oct 24 16:14:00 2023) main=SWX2210-8G ver=00 serial=********** MAC-Address=****.****.**** CPU: 28%(5sec) 28%(1min) 28%(5min) Memory: 45% used RTC version: 1 Boot time: 2024/11/03 14:25:02 +09:00 Current time: 2024/11/11 22:26:51 +09:00 Elapsed time from boot: 8days 08:02:14 SWX2210>
こんな風に使えるようになります。
Windows XP や Windwos 7 など、OS のメジャーバージョンアップがあった頃はがらっと UI が変わって慣れるまで時間は掛かったものの、変化があったことは誰の目にも明らかだったのですが、Windows 11 になってから「機能アップデート」という形でサイレントに操作メニューの場所やアクセス方法が変わってしまうことが増えました。こういうのはいざ使おうとしたときに混乱するので止めて欲しいものです。