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SONY のミラーレス一眼カメラ「α6600」から Wi-Fi 経由で PC へのデータ転送が出来なくなってしまった原因を探ってみた

SONY のミラーレス一眼カメラ「α6600」には、純正ソフトの「PlayMemories Home」を使って事前に α6600 と PC をペアリングさせておくことで、写真を撮って家に帰ってきた後カメラの電源を入れて放っておくだけで Wi-Fi 経由で PC に撮影データを転送してくれるという非常に便利な機能があります。

SDカードを抜いて直接 PC で取り込んだり、USBケーブルをカメラに接続して取り込んだりするよりは格段に時間が掛かりますが、Wi-Fi 経由での取り込みが終わればカメラの電源も切ってくれますし、何より転送している間に他の片付けや食事なんかが出来ますから本当に使い勝手が良いのですよね。

さすがに動画データの取り込みまでは出来ませんが、写真データなら RAW画像データと一緒にカメラ側で現像した jpegデータまで一緒に取り込んでくれるので、片付けなどが落ち着いたらすぐに PC で作業を行うことが出来ます。

具体的な α6600 とのペアリング方法などについては以下の記事で紹介していますのでご参照さい。

■ ある時から Wi-Fi 経由でのデータ取り込みが不可に

Wi-Fi接続エラー 便利に使っていたこの機能なのですが、あるときからカメラ側に右の写真のようなエラーメッセージが表示され、Wi-Fi 経由での画像データの転送が出来なくなってしまいました。

このメッセージの意味ですが、カメラと Wi-Fi アクセスポイント(この場合は NEC の Aterm WX3000HP)までは繋がっているものの、その先の PC までは接続出来なかったということのようです。

この種のトラブルでは原因特定は困難となってしまうケースも多いのですが、今回については明確に思い当たる節がありました。疑ったのは最近 L2スイッチを Allied Telesis の「CentreCOM AT-x210-16GT」から Yamaha の「SWX2300-16G」に入れ替えたということ。PC とルーターの間に「SWX2300-16G」が入っています。 試しにルーターから「SWX2300」に繋いでいる LANケーブルを直接 PC に繋ぐようにしてみるとすんなり α6600 に Wi-Fi 経由での画像取り込みが行えたので、ここが障害となっていることは確定です。元のスイッチに戻せば取りあえず解決はするのですが、交換した意味が無くなってしまうのでもうちょっと粘ってみることにしました。

■ 「IGMP Snooping」という機能が原因っぽい

あれこれ原因を探っていたのですが、どうやら「IGMP(Internet Group Management Protocol)スヌーピング」という機能が原因では無いかという結論に至りました。

そもそも「IGMP スヌーピング」とはなんぞやという話ですが、まず「スヌーピング(snooping)」は日本語に訳すと「覗き見すること」「探りを入れること」「監視すること」といった意味を持つ言葉です。

「IGMP」は IPv4 ネットワークを使ってマルチキャストを行う為の通信プロトコルで、動画配信などを行う際に 1回データを送信すれば複数の端末で同じデータを受信出来るようにする仕組みです。ネットワークの効率的な利用を可能にし、遅延などのトラブルも防いでくれるとのこと。

「IGMP スヌーピング」は、スイッチの各ポートを流れるデータを「スヌーピング」することでデータを必要としていない端末には無駄なデータが流れないようにしてトラフィックの負荷を軽減し、効率的なネットワークの利用を可能にする機能ということのようです。

うちの現在のメインルーター「RTX830」は、「ひかりTV」などで使用されている IPv6 マルチキャスト(MLD:Multicast Listener Discovery)の「MLD クエリー送信機能(MLD Querier)」には対応していますが、IPv4 の「IGMP スヌーピング」を機能させるのに必要な「IGMP クエリー送信機能」は持っていないようです。スイッチの方で制御する想定になっているようですね。

で、以前使っていた「AT-x210」ではデフォルトの状態で IGMPクエリアとして機能するようになっていた一方、「SWX2300」では「IGMP Snooping」はデフォルトで有効になっているものの、「 IGMPクエリア」として機能させるにはコマンド投入が必要だったと。ここで詰まっていたようです。

■ Yamaha の L2スイッチ「SWX2300-16G」の設定変更で解決!

となるとやることは「SWX2300-16G」の設定見直しのみ!以下の記事中で行った初期設定に加えて「IGMP クエリー送信機能(IGMP Querier)」に関する設定を追加することにします。

「SWX2300」の CUI 上で「インターフェースモード」にしてコマンドを投入します。

SWX2300 (config)# interface vlan0.1
SWX2300 (config-if)# igmp snooping
SWX2300 (config-if)# igmp snooping querier

設定変更後、α6600 から改めて Wi-Fi 経由で PC への写真の転送を試みたところ、見事ビンゴ!これで再び帰って来て片付けをしながらカメラを放っておくだけで PC に写真を取り込んでくれます。直ってよかった!やはりカメラからのマルチキャストパケットが PC に届いていなかったようですね。果たして同様のトラブルで悩んでいる方が他に居るのかどうかは分かりませんが、解決の糸口となれば幸いです。

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