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SONY のフルサイズコンパクトミラーレス一眼「α7C II」に大型ソフトウェアアップデート「Ver.2.00」到来!

SONY のコンパクトフルサイズミラーレス一眼「α7C II」「α7CR」に待望の大型アップデートがやって来ました。「α1 II」「α9 III」を初めとする他の機種にはちょくちょくファームウェアアップデートで機能追加などが為されていたのですが、「α7C II」「α7CR」の 2機種については 2024年3月末に主に不具合修正の為のアップデートがあって以来長らく放置されていたので待っていたという方も多いのでは?

ファームウェアアップデート

でも待たされただけの価値はあったようです。予想すらしていませんでしたがこれまで上位機種にしか搭載されていなかった一部機能の追加までが為されています。

どちらかというと動画関連の機能追加が多かった今回のアップデートですが、スチール撮影メインの方にとっても非常に嬉しい内容になっています。個人的に特に嬉しかったものをいくつかピックアップ。

被写体の「認識対象」で「オート」を選択するとカメラが自動で人物/動物などの認識対象を選択できるようになりました。

最近発売された SONY αシリーズに搭載されている「AI プロセッシングユニット」のお陰で被写体認識機能はかなり優秀になったと思いますが、これまでは撮影対象によって「人物」であったり「鳥」「飛行機」と認識対象は手動で切り替える必要がありました。今回のアップデートでこれらに「オート」という設定が加わり、カメラが自動で人物や動物などの認識対象を区別してくれるようになります。

ブライトモニタリング中に「ピント拡大」「MF時自動ピント拡大」が使えるようになりました。

「ブライトモニタリング」機能は、星空やホタル撮影など周囲が暗い状況下で露光時間を延ばすことでビューファインダーや液晶モニターの表示を明るくする機能ですが、これまではブライトモニタリング中にピント拡大機能や MF時自動ピント拡大機能を使うことが出来ませんでした。「α7 IV」を初め多くの αシリーズのカメラに既に搭載されていた機能ですが、これまで「α7C II」「α7CR」では搭載されていませんでした。こちらに関してはようやく・・・という感じです。

「グリッドラインの種類」に「黄金分割」を追加しました。

「グリッドライン」をモニター上に表示させておくと構図を決めたりするのに便利です。これまで 3分割や方眼、対角などのグリッドラインが用意されていましたが、ここに「黄金分割」が加わりました。所謂 ” 黄金比 ” を用いた構図作りが容易になるので、これは歓迎する方が非常に多いのでは?

これらの他、1つのフォルダーに記録できる画像の枚数が最大 4,000枚から 9.999枚に拡張され、FTP転送機能の強化や、撮影データを Creators' Cloud にカメラから直接アップロード出来るようになるなど、様々な改良が施されています。

■ 早速手持ちの「α7C II」をアップデート!

せっかく追加された新機能、使わなきゃ損損!ということで、早速愛機のアップデートを行っておきます。「α7C II」のファームウェアアップデートは、一旦 SDカードに新しいファームウェアをダウンロードしておいて行うことも出来ますが、ここでは「Creators' App」というスマホアプリ経由でアップデートする方法について解説しておきます。たぶんこちらの方が楽でしょう(笑)。


「Creators' App」はもちろん無料で利用出来ます。まだ使ったことの無い方は上記バッジからか、各アプリストアで「Creators' App」を検索してインストールしてください。

事前準備として現在のファームウェアバージョンを確認しておきます。カメラの電源を入れ、「MENU」ボタンから「セットアップ」→「セットアップオプション」→「バージョン」と辿って現在のファームウェアバージョンを確認して下さい。

ファームウェア確認

私は「α7C II」の発売から 1年ほど遅れて購入したので、入手した時点でファームウェアバージョンは既に当時最新であった「Ver.1.02」となっていました。

ファームウェア転送-1

スマホの方で「Creators' App」を立ち上げ、最下部のカメラアイコンをタップして下さい。「アップデート」という項目が表示されているかと思いますので、こちらをタップ!新しいファームウェアの更新内容が表示されるので、使用許諾を読んだ上で「同意してダウンロード」へ進んで下さい。

新しいファームウェアは、一旦スマホにダウンロードされた後カメラの方へ転送されます。ファイルサイズが 1GB 以上ありますので、Wi-Fi 接続下でダウンロードする方がよいでしょう。

ファームウェア転送-2

続いて新しいファームウェアをカメラに転送します。「α7C II」自身が一時的に Wi-Fi の基地局となってファームウェアを転送する形になります。ファイル転送中にカメラの電源を切ったり SDカードを抜いたりしないようご注意下さい。

ファームウェア更新-1ファームウェア更新-2

ファームウェアの転送が完了したら「α7C II」を操作してカメラのアップデートを行います。と言っても注意事項を読んだら「実行」を選択して後は待つだけ。アップデート中は間違って電源を切ったりしないようカメラには触らぬが吉。

ファームウェア更新-3 ちょっと分かりにくいのですがファームウェアの更新中はボディ左下の LEDインジケーターがアップデートの進行状況に合わせて点滅します。点滅回数は 1回 → 3回 → 5回と増えていきます。正常に進行すれば数分程度でカメラが自動で再起動し、更新作業が完了します。インジケーターが長短の点滅を繰り返す場合はメモリーカードに正しくファームウェアがコピーされていない状態とのことなので、アップデートファイルの準備からやり直してください。

ファームウェア更新-4ファームウェア更新-5

再度「α7C II」のファームウェアバージョンが ” 2.00 ” に上がっていることを確認して作業終了です。

■ アップデート後の様子を確認してみた

ファームウェアの更新が完了したところで早速追加されたスチール撮影関連の機能を確認してみます。

まずは新たに追加された被写体認識機能の「オート」設定。

被写体認識オート-1被写体認識オート-2被写体認識オート-3

設定は「MENU」ボタンを押下し、「AF / MF」→「被写体認識」→「認識対象」の所に追加されています。確かにありますね!「オート」設定が!更にその「オート」の設定の中でも認識対象を絞ったり、どれだけ追いかけるかのカスタマイズも出来るようです。例えば野良猫を撮影していて側にいる人にフォーカスが移らないようにといった使い方が出来そう。この辺りは追々設定を詰めてみたいと思います。普段は「オート」にしておいて問題無さそうですね。

続いてグリッドラインの設定。

グリッドライン追加-1グリッドライン追加-2グリッドライン追加-3

グリッドラインの変更は、「MENU」→「撮影」→「撮影画面表示」→「グリッドラインの種類」から行うことができます。「グリッドライン表示」は「入」になっていることが必要。こちらもこれまでの「3分割」「方眼」「対角+方眼」に「黄金分割」が加わっています。

緑の太線でなぞって強調してみましたが、「3分割」と「黄金分割」でグリッドラインの間隔が変わっているのがお分かりかと思います。「黄金比(1:1.618)」で分割された交点に被写体を配置することで人間が自然に美しいと感じるバランスの写真が撮影できるとのこと。これも是非積極的に利用していきたい機能ですね。

ブライトモニタリング 私は少なくとも今のところ動画撮影をほとんどしないので、「ブライトモニタリング」機能をカメラ上部の通常「録画」ボタンとして使われているボタンに割り振っています(録画開始/停止はタッチパッドで対応)。ここはもう少し「α7C II」にカスタムボタンの数があればなあ・・・と思うところですが、コンパクトである事の代償でもあるので仕方ありませんね。
とりあえず上記の 3点の機能追加は私にとって非常にありがたいものでした。特に ” 被写体認識 オート ” の設定は、「α7C II」に搭載されている「AI プロセッシングユニット」の賜物なんだろうと思います。なので「AIプロセッシングユニット」を持っていない「α7IV」などでは追加されないかも知れませんが、来年までには発売されると噂されている「α7V」などでは間違いなく搭載されてくる機能でしょう。APS-C機の「α6700」なら希望はあるかも知れませんね。

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