先日サイクリング中に暗くなってきたのでサングラスを外してヘルメットに差して走っていたのですが、差し込みが甘かったのか、はたまた走行中の振動が原因なのか、国道を巡行中に外れて落としてしまいました。交通量が多かったのですぐには停車することが出来ず少し先で止まったのですが、落としたサングラスを探しながら戻っていると前方で「パキッ」という音が・・・。そこには車に轢かれて大破してしまった無残な ALTALIST KAKU SP2 の姿がありました💧
このサングラス、この春に買ったばかりだったのに・・・。偏光レンズに調光機能まで付いていて、夏の厳しい日差しの下から比較的明るいトンネルの中まで非常に見易くて気に入っていたのですよ。以下の記事でレビューしていますので、こちらのサングラスが気になった方はどうぞ。
■ 新たにレンズ交換式の「KAKU SP4」を購入!
「ALTALIST」は、2022年にスタートしたばかりの新興のアイウェアブランドです。品質とデザイン性を保ちながら極限までコストを抑えることをコンセプトに、本社と製造拠点こそ中国に置いていますが、ブランド運営の中核は日本人メンバーで構成されているとのこと。デザイン性と高い品質でコストパフォーマンスに優れたアイウェアを発売しており、初めこそインフルエンサーを活用したマーケティングで知名度の向上を図っていましたが、徐々に日本でも浸透してきているようです。
私もこのブランドのことはそのような宣伝活動で知ったのですが(当然うちのような場末のブログにはお鉢は回ってきませんケド)、上記の「KAKU SP2」を買ってみてその価格からは考えられない品質の良さにすっかり魅了されてしまった口です。
さて、その愛用していた「KAKU SP2」を失ってしまったわけですが、夏場のサイクリングでサングラス無しというのはかなり無理があります。日中の日差しが強くて見にくいのはもちろん、川の近くなどを走っていて蚊柱に突っ込んでしまったという経験は誰もが持っているのではないでしょうか。また、たまに居る顔めがけて飛んでくる蜂や甲虫のアタックを受けることもあるでしょう。
「KAKU SP2」を買い直すことも考えましたが、この夏にクリア調光レンズとミラーレンズがセットになった「KAKU SP4」というモデルが発売されていたのでこちらを購入してみることにしました。もともと夜間に走ることも多かったですし、これならブログ記事をもう 1本書けますからね!ブロガーたるもの、転んでもただで起きるわけにはいきません(笑)。
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ALTALIST の「KAKU SP4」は、今のところ通販では Amazon かワイズロードで購入出来るようです。今回は「レッドミラーレンズ」と「クリア調光レンズ」がセットになったものを買ってみました。
付属品は結構盛りだくさん。クリア調光レンズのサングラスと交換用のミラーレンズ、ソフトケース、交換用のノーズパッド、度付きレンズを入れるためのインナーフレーム、眼鏡拭きにセミハードケースまでセットになっています。取扱説明書も入っているのですが、レンズやノーズパッドの交換方法の記載が無いのは残念。この 2つは初見ではちょっと理解しにくいですよ?
かなりしっかりしたセミハードケースが付属しているのですが、交換用のレンズもセットになった結果、「KAKU SP2」のものよりもちょっと大きくなってしまいました。
レンズはポリカーボネイト(PC)製で、クリアレンズ、ミラーレンズ共に、UVA(波長 315nm ~ 380nm)、UVB(波長 280nm ~ 315nm)は 100% 遮蔽し、波長 400nm までの紫外線(UV400)は 99.8% カットしてくれるとのこと。
「KAKU SP4」はフレームレスタイプの非常にスッキリしたデザインのアイウェアです。テンプルはレンズに填め込まれているだけですが、僅か 27g 程度と非常に軽量に作られているうえにがっちりと嵌まっているので走行中に分解してしまうようなことは無いでしょう。
交換用のノーズパッドは 3種類が 2セット(1種は装着済)付属しています。また、度付きレンズを入れるためのインナーフレームも使用可能です。こちらのインナーフレームは「KAKU SP2」などとも互換性があるようですね。「眼鏡市場」などで相談すれば 1万円ちょっとくらいから入れる事が出来るようです。
レンズは入れていませんが、インナーフレームを装着してみました。インナーフレームは鼻宛ての部分にパチッと填め込む感じで取り付けるようになっています。
ノーズパッドは交換可能ですが、脱着にややコツが必要です。写真の様に前後に突起が出ているので、外す時はノーズパッドを片方に引っ張って伸ばしてツメから外し、逆方向に引っ張ってもう片方を外すというイメージになります。付ける時は先に片方を塡めておいてから逆の方に引っ張ってもう一方をツメにはめて下さい。他社のアイウェアでも似たようなものですが、加水分解しやすそうな素材なので、ノーズパッドの寿命は保って 2~3年といったところでしょうかね。
レンズの交換も構造が分かっていないとちょっと手間取るかも知れません。先にレンズ上部のテンプルを上に引っ張って外し、次にサイドのツメを外すとうまくいきます。ちょっと力が要るので不安に思うかも知れませんが、グッと引っ張って下さい。塡める時は逆に先にサイドのツメを引っかけておき、上から押さえるような感じでパチッと塡めます。
少し分かりにくいかも知れませんが、クリアレンズの調光機能の効き具合を確認してみました。左が暗所から出してすぐの状態、右がしばらく陽の光が当たる場所に置いてみた結果です。レンズの色が濃くなっているのが分かりますでしょうか。曇り気味だったので、日差しの強い日ならもう少し濃くなるかと思います。レンズの色は瞬時に色が変わるわけでは無く、じわ~っと変わっていくので、気がついたら色が変わっていたという感じですね。
サングラス用のレンズは欧州の「EN1836」という規格で以下の様にカテゴライズされるそうです。
カテゴリー | 可視光透過率 | 状態 |
0 | 80 ~ 100% | ほぼ透明。夜間など。 |
1 | 43 ~ 80% | 太陽光の遮断率は低め。明け方や夕暮れ時を含めほとんどの場合に使用可。 |
2 | 18 ~ 43% | 中間的なフィルター。平均的な日差しに適合。 |
3 | 8 ~ 18% | かなり暗いフィルター。夏の日中や海・山に。 |
4 | 3 ~ 8% | 非常に暗いフィルター。運転には不向き。 |
「KAKU SP4」の場合は、クリア調光レンズが Cat. 0-3、ミラーレンズが Cat. 3 に分類されるらしい。レンズ交換の手間はありますが、朝から晩まで 1日中対応出来るというのはやはり心強いですね。
しばらく使ってみましたが、非常に軽いのでずっと付けていても全く苦になりません。私の場合は帰りが遅くなってしまって夜になるということも多いので、1日中使えるという点が非常にありがたいです。日が沈み始めたらクリアレンズに付け替えるという形で使っていますが、やはり夜間と言えどアイウェアを装着できるというのは虫のアタックなども防げるので非常に楽に走行する事が出来ますね。レンズ交換の手間があることさえ許容できるのであれば自信を持ってお勧め出来るアイウェアと言えるでしょう。
惜しむらくは「クリア調光レンズ + ミラーレンズ」の組合せだったこと。これが「KAKU SP2」で使われていた「ミラー調光レンズ」+「クリアレンズ」の組合せだったら最高でした。もうちょっとくらい高くなっても構わないので、こちらの組合せでの商品も是非発売して頂きたいところです。
それにしても買って間もないアイウェアを落として壊してしまったのは迂闊でした。今回新たに購入した「KAKU SP4」は、交換用のレンズは付属のポーチに入れてトップチューブバッグに入れておくとして、アイウェア本体はなるべくヘルメットに差した状態で移動しないよう気をつけたいと思います。サイクルジャージの背中のポケットにでも入れるようにした方が安全そうですね・・・。
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