(新)タイトルいつ決めるのさ

何かの参考にして頂ければ幸いです。


▼ 当ブログはアフィリエイトサービスを利用しており、リンクにはプロモーションが含まれます ▼
当ブログではアフィリエイト広告により得た収益をブログの運営・維持に充てさせて頂いております。提携しております ASP につきましては「プライバシーポリシー」よりご確認下さい。
尚、企業様より商品またはサービスの提供を受けて掲載した記事につきましては、別途「PR・プロモーション」カテゴリに分類し、記事冒頭にその旨を分かりやすく記載するよう心掛けております。
当ブログ記事の記載内容や広告の掲載方法に関するご指摘がございましたら「こちらのフォーム」よりお問い合わせ下さい。

SONY のヘッドホン「MDR-1AM2」用に 6.3mm ステレオ標準プラグケーブルを自作してみた

自作ケーブル用パーツ 年末に色々と整理していたところ、SONY のヘッドホン「MDR-1AM2」用にずっと前に買ったままそのうち作ろうとほったらかしになっていたヘッドホンケーブル自作用のパーツが出てきました。

NOBUNAGA Labs の 3.5mm 4極ステレオミニプラグ「NLP-PRO-IS3.5/4」と NEUTRIK(ノイトリック)のステレオフォンプラグ「NP3X-B」、CANARE の 4芯シールドケーブル「L-4E5C」です。
いつ頃パーツを買っていたんだろうと調べてみると、なんと購入したのは 2020年1月!3年もほったらかしにしていたとは放置するにしても程があります(苦笑)。このまま置いていても仕方ないので、久しぶりに半田ごてを握ることにしました。

「MDR-1AM2」製造元の SONY からも 6.3mm ステレオジャックケーブルとして「MUC-S30UM1 」という純正品が出ていたのですが、既に生産完了となっていて、今はもう中古で入手するしかありません。「MDR-1AM2」はヘッドホン側のケーブルジャックがちょっと特殊な形をしているため、市販品を買う場合は気をつける必要があるのですが、社外品ならオヤイデの「HPC-QUAD 63」辺りでしょうか。いずれにしても既製品を買うとなると結構いいお値段がします。

となるとやはり自作ですな、自作!ただまあこれはこれでパーツ代だけで済むかと言うとそうは問屋が卸さないわけで、最初は半田ごてを買ったりテスターを用意したりとある程度の初期投資は必要になります。まあ、ケーブルの長さは好きに出来ますし、組み合わせるパーツを考える楽しみもありますけどね。

この手のパーツを揃える際は「サウンドハウス」さんが非常に頼りになります。送料無料の条件は 2,000円以上の商品購入ですが、パーツを買い揃えていればそれくらいにはなりますしね。

サウンドハウス


それでは製作に掛かっていくこととしましょう。

NLP-PRO NP3X-B


まずは使用するプラグのご紹介から。左が NOBUNAGA LABS の 3.5mm 4極ステレオミニプラグ「NLP-PRO-IS3.5/4」、右が NEUTRIK の 6.3mm 3極ステレオフォンプラグ「NP3X-B」です。

先程も触れましたが、SONY のヘッドホンは本体側のコネクタが段差のあるやや特殊な形状になっています。このため、奥まで差し込むことの出来ないプラグがありますので、購入する前によく商品ページなどで確認するようにして下さい。どのみち 6.3mm のプラグの方が 3極なので、ヘッドホン側も作業が楽な 3極にしてしまっても良いと思います。その場合は、オヤイデの「P-3.5SRHP」などなら使えそうです。

カナレ L-4E5C 道具


ケーブルはカナレ電気の「L-4E5C」を使ってみることにしました。以前 MDR-100A 用のケーブルを作った 時は「Mogami Neglex 2893」というケーブルを使ったので、今回は敢えて別の製品を試してみることに。「L-4E5C」の方が少し柔らかいので、ケーブルの取り回しは楽になりそうです。

道具は 半田ごて とハンダのほか、右の写真のようなものを用意しました。ハンダはオヤイデ電機の「音響専用合金ハンダ SS-47」を使用します。小型のバイス(万力)は絶対あった方が作業し易いです。あ、ちなみに左上のきちゃない板は自作のコテ置台です(笑)。

製作-1 製作-2


「L-4E5C」の断面です。業務に使われる 4芯の電磁シールドケーブル仕様なので、外部ノイズの影響も受けにくいとのこと。ケーブル外径は約 4mm です。断線リスクは非常に低いでしょう。ただ、芯線の配色が青と白の 2色しかないので、結線する際にはテスターでの確認が必須です。この点、「Mogami Neglex 2893」は芯線が 4色に分かれていたので楽でしたね・・・。

製作-3 製作-4


非常に細かい作業になるので、予備ハンダは必須です。そのままではケーブルを「NLP-PRO-IS3.5/4」のシェルに通すことが出来なかったので、少しだけ テーパリーマ でゴリゴリやって削りました。

結線図 結線は上の図のような感じになります。6.3mm プラグの側が 3極なので、左右の GND を一纏めにしてケーブルのシールド線と一緒に「NP3X-B」の GND に半田づけするようにしました。

製作-5 製作-6


シェルパーツなどは予めケーブルに通してから作業を始めるように!忘れてしまうと正に後の祭りとなってしまします。バイスにプラグを固定しておき、勘を取り戻すためにも比較的作業が容易な 6.3mm プラグの方から半田づけを初めていきます。絶縁体は樹脂製なので、加熱のしすぎにはご注意を。プラグ側の端子にはハンダが乗りにくいので、こちらも予備ハンダは必須です。

製作-7 製作-8


続いて 3.5mm 4極の「NLP-PRO-IS3.5/4」。いや、老眼が進んできた身には辛い💧ですが、最近すっかり CM を見かけなくなった「ハズキルーペ」のお陰でなんとかクリア(苦笑)。いや、別に当時ブーム(?)に乗せられたとかではないですよ!たまたま眼鏡を新調しに行った際に置いてあったものを試し掛けして意外に使えるなと思っただけですから!こちらの側は、半田づけ完了後に熱収縮チューブを使って保護しておきました。

チェック 途中端折っていますが、1本ハンダでケーブルを接続する度に慎重にテスターでショートが無いか確認しながら作業を進めました。

テスターは、安い物でもいいので、電子工作を行う際は絶対に用意しておいた方がいいものの 1つです。私の持っているのも 3000円位の中華の安物ですが、思いのほか多機能で使いこなせてません。

MDR-1AM2 に装着

完成です!MDR-1AM2 との接続にも全く問題ありません。デザイン的なフィット感も抜群です。

完成

Sound Blaster AE-9」の「ACM(Audio Control Module)」に差してみましたが、6.3mm のプラグの方も問題ありません。ケーブルの重量は約 97g になりました。もちろん AVアンプの「Marantz NR-1608」との接続もOKでした。今回作成したケーブル長は約 2m です。

1つ残念なのは、今回使った「NP3X-B」の代わりとなる 6.3mm ステレオ標準プラグが NOBUNAGA Labs からも「NLP-PRO-TP6.3-ST」という製品名で 2020年の秋に発売されているのですよね。既に「NP3X-B」を持っていたのでそのまま使いましたが、出来れば同じブランドで統一したかったなと。

ま、ショートも無く無事完成してよかったです。久々の細かい作業でかなり疲労しました(笑)。

サウンドハウス