(新)タイトルいつ決めるのさ

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NAS を Synology DiskStation DS218j に入れ替えました

NAS(Network Attached Storage)は、その名が示すとおり、ネットワーク(LAN)上に接続することのできる記憶装置(ハードディスク)のことで、一旦導入さえしてしまえば PC だけでなく同じ LAN上にあるスマホやタブレットなど様々な機器から NAS に保存しているファイルにアクセスする事が出来るようになる便利な事この上ない機器です。まさに「使えば分かる」という奴ですね。

今回 NAS の HDD を大容量化するついでに Netgear の「ReadyNAS104」から Synology の「DiskStation DS218j」へと変更しました。HDD の増設だけなら今まで 2ベイしか使っていなかった ReadyNAS104 に足しても良かったのですが、最近性能不足を感じ始めていたので・・・。ただ、512MB とやや心許ないメモリの搭載量が気になって「DS218 play」(こちらは 1TB)と悩んだのですが、少し安く買えるタイミングがあったので思わず飛びついてしまいました(笑)。QNAP も性能が良いのはわかっているのですがどうもデザインが気に入らないんですよね。

Synology は 2000年に設立されたネットワーク機器の展開を柱にしている台湾の会社で、NAS の分野ではしっかりと御三家の一角を占めています。この 4月には日本法人も設立され、最近では家庭用ルーター事業にもかなり力を入れてきているようです。

機能紹介や仕様の詳細などはこちら ⇒⇒ DiskStation DS218j(Synology)


DS218j 外箱 とてもシンプルなパッケージですが取っ手も付いているので電車などでも普通に持って帰れそうです。代理店はアスクさんのようです。ただ、米尼などと比較してみても特に日本での価格の上乗せがされているというようなわけでもないようですし、故障などがあった際に 2年間の日本語でのサポートが得られるというのはやはり安心感がありますね。中には本当に簡単なペラペラの組み立てガイドしか入っていないので事前に下記の PDFマニュアルは落としておいた方がよいでしょう。


前面にスリットなどはありません。背面には 92mm角の冷却ファンが一基搭載されていて両サイドの Synology のロゴの部分から取り入れた外気を排出するようになっています。NAS本体は台湾製で、ACアダプターは中国製となっていました。背面の USB端子は 3.0でバックアップ用HDD などを接続することができます。ボディはプラスチック製ですが、安っぽさは無く、シンプルなデザインに好感を持てます。

DS-218j 本体

DS-218j 内部 HDD は積み重ねてネジで固定するタイプで、ホットスワップには非対応です。排気ファンは極一般的な 3ピンタイプのコネクタが使われているので、故障した場合でも市販品を使って交換することは容易にできそうです。HDD の熱をすぐ後ろにあるファンで吸い出すようになっているのですが、HDD接続用のライザーカードが空気の流れを邪魔をしてしまうような感じになっているので、もう少し設計の工夫があっても良かったかなとは思いました。


下の写真はメイン基板です。メモリは 512MBの SK hynix製のチップが基板に直付けされており、残念ながら増設は不可能です。CPU は「Marvell Armada 385 88F6820」が使われていますが、それ自体は発熱が少ないのか特にヒートシンクなどは付けられていませんでした。

DS-218j 基板

今回搭載する HDDは 4TB のこちら。某所のテストでは故障率が断然低いとして評判の HGST製NAS用HDD の「0S04005(HDN726040ALE614)」です。同一ロットで揃えられている上に少し安くなっていた 2個パックの方を購入して RAID1 で使うことにしました。

タイで今年の 3月に製造されており、3年間の保証期間が付けられています。キャッシュ 128MB、回転数 7200rpmとNAS用HDD としてはスペックが高いのでアクセス速度は期待できそうですが、その反面やや発熱量が多めな事とガリガリと駆動音が大きめなことが欠点でしょうか。個人的には東芝製の 7200rpmのHDD よりは静かだと思いますが、寝室に設置していると夜間の動作音が気になるかも知れません。

HGST HDD0S04005

HDDは上段が No.1、下段が No.2 となるようです。ドライブの取付が終わったらカバーを閉じて ACアダプターと LANケーブルを接続し、電源ボタンを押して立ち上げた後に PC のブラウザのアドレスバーに「 find.synology.com 」か「 diskstation:5000 」と入力すると Web Assistant が立ち上がり、指示に従うことで DSM(DiskStation Manager)のインストールを行うことができます。画面の指示に従っていくだけで基本的なセットアップが行われてそのまま使うことができるようになるのですが、途中で RAID の構成を選ぶことは出来ず、SHR(Synology Hybrid RAID)という Synology 独自方式の構成でセットアップされます。HDD 2台構成の場合 SHR と RAID1 でどう違うのかよくわからない所ですが、なにかトラブルがあった場合に独自方式よりは汎用性のある方式の方が対処しやすいのじゃないか?という勝手な思い込みから RAID1 に変更して運用することにしました。

DS-218j RAID

RAIDの構成を変更するには一旦今の構成を破棄する必要があります。(以下の作業を行えば当然ながらディスクのデータは全て削除され元には戻せなくなりますのでご注意を。)

RAID 構成の破棄は、DSM のメインメニューから「ストレージマネージャー」のアプリを開き、「ボリューム」から「削除」を選択すると行えます。その後改めて「ボリューム」から「作成」をクリックすると「ボリューム作成ウィザード」が開きます。「モード選択」画面では「カスタマイズ」を選び(クイックを選ぶと SHR で構成されます。)、「RAIDの単一ボリューム」を選択して「RAIDタイプの選択」で「RAID 1」を選ぶと作成することができます。データを入れて行ってからディスクの不具合が見つかるとかえって面倒ですし「ディスクチェックを実行」は一度はやっておいた方がいいでしょう。「Parity Consistency Check」というテストが行われ、HDD各社のチェックツールのロングテストとほぼ同様のチェックができるようです。(ちなみに4TBx2台、RAID1 でのチェックに 7時間半程かかりました。)

DS-218jとReadyNAS104の比較 RAID 1 で双方の簡単な速度比較をしてみました。ReadyNAS 104 の方は Seagate 製 5900rpm /cache 64MB/容量 2TBの「ST2000VN000」、DS218j の方は HGST 製 7200rpm / cache 128MB/容量 4TBの「HDN726040ALE614」と搭載しているHDDの基本性能からして差がありますし、何度も試行して平均を取ったわけでもありませんのでほんの参考値にしかなりませんが、少なくとも以前の環境より読込速度やレスポンスは体感でかなりよくなりました。512MB と搭載されているメモリの量が少ないことを懸念していましたが、今のところ特に問題となるような事は起きていません。家庭で使う分にはあまり心配する必要はなさそうです。

DSM(DiskStation Manager)はグラフィカルで評判通り非常に使い勝手がいいですね。Webブラウザ上での動作にもかかわらずとてもレスポンスがいいのでストレスを感じることがありません。

ただ、Synology NAS のデフォルトで用意されている管理者アカウントだけは早めに無効になっていることを確認しておいた方がよさそうです。アカウント名が「admin」、パスワード空白とこの製品を知っている人なら誰でも簡単にアクセスできてしまいかねませんので・・・。以下のリンクを参考にしてみて下さい。


ひとまずはこんなところで・・・。

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