(新)タイトルいつ決めるのさ

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Synology DiskStation DS218j で DiXiM Media Server を試してみました

さて、せっかく NAS を Synology の DiskStation DS218j に変更したので、今回 NAS の機種変更する動機の一つとなった「DiXiM Media Server」を試してみることにしました。TV番組の録画には nasne も使っているのですが、購入から 4年とそろそろ故障の心配も必要になりそうな頃合いに差し掛かってきているので、残しておきたい番組データを移すのに使ってみたかったのです。 「DiXiM Media Server」は DigiOn が開発した DTCP-IP 対応のメディアサーバーソフトウェアとのことで、DS218j を使ってホームネットワーク内で録画した TV番組などを共有することができるようになります。利用できる機種の拡大予定はあるようですが、今のところ DS218j にのみ対応しています。どちらかというとハードウェアエンコーダを搭載していてストリーミング再生時にトランスコードの出来る上位機種向きの機能じゃないかなとは思いますが・・・。

「DiXiM Media Server」のアプリはブラウザの DSM(DiskStation Manager)上で「パッケージセンター」→「マルチメディア」と進み、「サードパーティー」製ソフト一覧から購入することができます。

DiXiM Media Server購入 価格は米ドル建てのみで 8.5 ドル(現在の為替レートでカード会社の手数料込みでギリギリ 1,000円にはならない程度)です。決済はクレジットカードか Apple Pay でできるようになっているのですが、私はここでちょっと嵌まってしまいました。調べてみるとどうやら JCBカードを紐付けた Apple Pay を決済に使おうとした事が原因のようでした。使えるクレジットカードの種類が VISA、Master、AMEX となっていて JCBは対象カードに含まれていないようですね。(VISA はデビットカードでもOK。)また、以前は PayPal での決済も出来たようですが現在は支払い手段の選択肢に入っていないようです。結局 Apple Pay に手持ちの別の Master カードを追加登録して再び決済してみたところ、今度は iPad Pro の Safari 上から指紋認証ですんなりと支払いを済ませることができました。
決済が済めばすぐにインストールすることができるので、DSM のメインメニューから「DiXiM Media Server」をクリックするとブラウザの別タブに「ようこそ」画面が表示されます。「サーバーの基本設定」画面はまあ触れば分かると思います。接続を許可/拒否する端末や配信するファイル形式などの設定画面です。

DiXiM Media Serverに番組移動 まずは「ダウンロード」画面にて DS218j にコンテンツを取り込みます。操作は移動元のメディアサーバー(今回は nasne)を選んだ後移動させたいコンテンツにチェックを入れてダウンロードボタンを押すだけと非常に簡単でした。 ただ、nasne の転送速度の問題もあるのかも知れませんが、約 4.6GB のファイルを転送するのに 30分弱とそれなりの時間はかかりるようです。一旦ダウンロードを始めてしまうと途中で中止しても元のファイルのコピー可能回数の残りは回復しないことには注意が必要です。
操作方法については以下のリンクにわかりやすく書かれているので見ておかれるとよいかと思います。




移動させたコンテンツの再生には DTCP-IP 対応のプレーヤーが必要です。手持ちの DTCP-IP 対応プレーヤーが少なくてあまりきちんとした検証は出来ていないのですが、とりあえず PC 上では PC TV PlusPowerDVD 16 Ultra 、他には PlayStation 3 からは移した番組の視聴が出来ることは確認できました。また、iPad・iPhone 用の再生アプリとしては評価はあまりよくないようなのですが、「 Media Link Player for DTV 」というアプリが少なくともうちの環境では利用できることを確認しました。1,080円と有料ですが、「Media Link Player for DTV Lite」という評価版があるので購入する前に使えるか確認することができます。(こちらの評価版は再生時間が一番組辺り 60秒に制限されています。)

PlayStation 4 にも DLNA 対応のメディアプレーヤーはあるのですがまだ DTCP-IP に対応しておらず、残念ながら視聴出来ない模様です。PS4 のメディアプレーヤーも対応フォーマットが追加されて FLAC の再生が可能になったり Pro の方では 4K 動画の再生ができるようになるなど徐々に改善はされているものの、DTCP-IP にはいつになったら対応するのかはわかりません。DTCP-IP のライセンス料の支払いも実装のネックになっているのでしょうかね・・・。まあ nasne の番組を PS4 で見たいというのならわざわざNASに移したのを見なくても無料で使える PS4 の「torne」を使えばいいだけなのですが、他のレコーダーを使っている場合はそうもいきませんし PS4 のメディアプレーヤーが DTCP-IP に対応するのを待っている人は結構いるんじゃないかと思います。

DS218j 用の DiXiM Media Server を使う上で気をつけておかなくてはいけないのは、「DS218j からのムーブアウトの機能は搭載されていない」という点です。

このため DS218j に移した(ムーブさせた)録画データを更に Blu-ray レコーダなどに移動(送信)することはできないようです。所謂「コンテンツの墓場」という状態になってしまうわけですが、RAID1 ならある程度の冗長性は確保されるので古くなって故障の心配が要りそうな機器に入れておくのよりはましかなとは思います。(それでも NAS本体が壊れてしまえばどうしようもないわけですが・・・。)

それにしても著作権を守るためとは言えこの種のコンテンツ保護技術というのは利用者のことはあまり考えられてないなとしか思えませんな・・・。制限はややこしいし環境を整えるのも面倒なことこの上ないです。まあ少しずつ色々試してみようと思います。


※ 追記 ※


Synology DiskStation DS218j の後継機として「DS220j」が登場しましたが、残念ながら DiXiM Media Server は Synology の NAS のラインナップの中では DS218j の専用ソフトとなってしまったようですね。どうしても DiXiM Media Server を利用したいという場合は DS218j を購入するしかなさそうです。
(2020.4.16)