EVGA がグラフィックボードの新製品開発から撤退するらしい

当ブログではアフィリエイト広告により得た収益をブログの運営・維持に充てさせて頂いております。提携しております ASP につきましては「プライバシーポリシー」よりご確認下さい。
尚、企業様より商品またはサービスの提供を受けて掲載した記事につきましては、別途「PR・プロモーション」カテゴリに分類し、記事冒頭にその旨を分かりやすく記載するよう心掛けております。
当ブログ記事の記載内容や広告の掲載方法に関するご指摘がございましたら「こちらのフォーム」よりお問い合わせ下さい。

いやはや驚きました。米国の EVGA がグラフィックボードの新製品開発・製造から撤退することになったらしいです。先日公式フォーラムに運営から以下の様な文言が投稿されて話題になっています。

EVGA will not carry the next generation graphics cards.
EVGA will continue to support the existing current generation products.
EVGA will continue to provide the current generation products.
EVGA is committed to our customers and will continue to offer sales and support on the current lineup. Also, EVGA would like to say thank you to our great community for the many years of support and enthusiasm for EVGA graphics cards.

EVGA Management

掻い摘まんで言うと、

　・EVGA は次世代モデルのグラフィックカードを出さない
　・EVGA は現在販売しているモデルの販売・サポートを継続することを約束する

ということになるようですね。

現状日本には EVGA の輸入代理店が存在しておらず、個人輸入するくらいしか調達する手段が無いため、日本でも馴染み深いメーカーというわけではないかとは思いますが、EVGA はグラフィックカードの製造ではその品質の高さとサポートレベルの高さで世界的な定評を勝ち得ているメーカーです。

多くの PCパーツメーカーが日本国内で販売された製品のみサポートするのに対し、EVGA の製品は米国Amazon や eBay などから個人輸入した製品でも手続きさえ行えば正規のサポートが受けられるという点が大きな魅力でした。海外メーカーと直接やり取りすることにはなりますが、台湾にも拠点を持っていましたし、最近は翻訳機能が非常に優秀ですからサポートを受けるとしても特段の困難を感じる事は無かったのですよね。

原因としては、以前から情報開示の姿勢や取引条件などを巡って EVGA が NVIDIA に対する不信感を募らせてきた結果、決定的な交渉決裂に至ったというようなことが囁かれています。既に EVGA の方では複数の 4000番台の RTXシリーズのグラフィックカードの試作品が出来上がっていたとのことですから、余程腹に据えかねるようなことがあったのでしょう。

うちでも実際に以下の EVGA製品を個人輸入してきました。不幸にして GTX 1070 SC は昨年焼損（！）してしまったため既に手元にありませんが、5年目に突入した電源の「SuperNOVA 650 P2」は未だ現役でメインPC を支えてくれています。マザーボードも一時購入寸前まで行きましたが、BIOS のバージョンが不明だったため新しく購入する CPU を認識してくれるかどうか不安で見送ったのでした。

海運市況が一服したことで輸送コストの上昇には歯止めが掛かってきたようですが、ご承知の通り今は円安が進んでいるので、個人輸入するとするとかなり割高になってしまいます。加えて 4000番台の RTXシリーズは消費電力と発熱がかなり酷そうなので全く導入する気はありませんが、将来的にはまた EVGA のグラフィックカードを買いたいなと思っていただけに非常に残念なニュースでした。

現時点では AMD や Intel の GPU を使用した製品を投入するつもりも全く無いようですが、グラフィックボードの販売が EVGA の収益の過半を占めていたとのことなので会社自体の今後が非常に気になります。Radeon を搭載した EVGA のグラフィックボードは是非見てみたいものですけどねぇ･･･。