Garmin のスマートウォッチは、「Connect IQ」というアプリストアを利用することで外観や機能など様々なカスタマイズが可能です。とはいえ、「Connect IQ」ストアのカタログにはあまりにも多くのアプリが表示されるので、どれを選べばいいのか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、私が「ForeAthlete 745」を半年ほど使ってみた段階で、今現在設定しているウォッチフェイスやウィジットなどについてご紹介しておきます。「Connect IQ」で公開されているアプリなどは無料で使えるものが多数ありますが、ある程度利用者が増えると有料化される場合もあって、別機種に買い換えた後に今まで使っていたアプリを入れようとすると課金が必要になることもあります。また、開発者が新機種への対応をやめてしまい、動作しない事もあるかも知れません。その節はご容赦を。
「ForeAthlete 745」自体は以下の記事でレビューしていますので、併せてお読み頂ければ幸いです。 「Connect IQ」で選んだアプリは以前の記事中で紹介している「Garmin Connect」アプリ経由でスマートウォッチに転送されるので、そちらのペアリングは先に済ませておいて下さい。
■ 「Garmin Connect IQ」で思い思いにカスタマイズ!
冒頭でも書いたように、Garmin のスマートウォッチは、「Connect IQ」というアプリストアを利用することで自分の使い方に合わせたカスタマイズを行うことが可能です。PC を使った操作も可能ですが、専用アプリを使った方が分かりやすいので、ここでは「Garmin Connect IQ」アプリを使ったカスタマイズ方法について書いておくことにします。アプリのダウンロードは以下のバッジからどうぞ。
「Garmin Connect IQ」は左のような感じのアプリです。最初の画面では人気のあるものや、お勧めのウォッチフェイス・アプリなどが紹介されています。レビューも書かれていますがほとんどは英語です。まあウォッチフェイスやウィジットがどのようなものなのかは、掲載されている画像を見ればだいたい分かるでしょう。気に入らなければ消せばいいだけなので、あまり深く考えず、取りあえず使ってみるのが一番だと思います。
「ForeAthlete 745」では Connect IQ 用に 30MB 程度の領域が確保されているようなので、結構いろいろなウォッチフェイスやウィジットをインストールしておくことが可能です。
「Connect IQ」ストアを使って Garmin のスマートウォッチに追加することのできる機能は、大きく分けて「ウォッチフェイス」「ウィジット」「アプリ」「データフィールド」「ミュージック」の 5種です。それぞれの特徴と共に私が今使っているものをいくつかご紹介しておきたいと思います。
「ウォッチフェイス」
「ウォッチフェイス」は、通常常に表示されている時計画面のことです。ForeAthlete 745 にインストール済みのウォッチフェイスは、時計左中央のボタンを長押しして「ウォッチフェイス」画面から簡単に切り替える事が可能です。いくつか入れておいて気分によって切り替えるのがお勧めです。
- Simple TDB
現在はこちらのウォッチフェイスを設定しています。時刻、月日、曜日、歩
数、心拍数、気圧、標高、バッテリー残量などをカスタマイズさせて表示さ
せることが出来ます。また、秒や心拍数は時計を持ち上げたりした時にだけ
しばらく表示させたりすることも出来ます(バッテリー節約)。 - GearMin
こちらのウォッチフェイスを表示させている方は多いのではないのでしょう
か。私も ForeAthlete 645 を使っていた頃はこちらをメインにしていまし
た。表示項目が多く、ガジェット感が非常に強いウォッチフェイスですね。
こちらもいろいろと表示項目のカスタマイズが可能です。 - Crystal
青を基調にした涼やかなデザイン(色は変更可能)のこのウォッチフェイス
も人気のようです。こちらは表示出来る項目は少なめで、どちらかというと
ウォーキング向けのウォッチフェイスとなっているようです。歩数や階段の
目標を設定することが出来るようになっています。
- Simple TDB
「ウィジット」
「ウィジット」は、時計画面で左中央または左下のボタンを押して切り替える事が可能で、ウィジットを選んだ後右上のボタンを押すと全画面で表示させることが出来ます。ForeAthlete 745 にはいくつかのウィジットがプリインストールされていますが、「Connect IQ」で更に追加することが可能です。尚、ウィジットの一部にはスマトフォンやセンサーとの連携が必要なものもあります。- Body Temperrature
体表温度を測定するウィジットです。検温場所が手首ですし「数学的アルゴ
リズム」による測定と書かれているのでどれほど正確かは分かりませんが、
まあ熱中症の兆候を知る程度の参考にはなるかと。 - Battery Widget with automatic charge detection
バッテリーの残量や、あとどのくらい使用することが出来そうなのかを知る
ことの出来るウィジットです。あくまでも目安ですし、「Remaining~」は
時計モード時の予想のようですが、こちらも参考程度にはなるでしょう。 - Compass
コンパスを表示してくれるウィジットです。スマホを持ち歩いていれば別に
要らないかも知れませんが(笑)。このウィジットはロシア人開発者による
もののようですが、まあ特に問題になるような事は無いでしょう。 - AccuWeather MinuteCast
ランニングやサイクリングなどに出掛けた際に雲行きが怪しくなってくるこ
とはよくあることです。このウィジットは雨が降り出すまでどのくらい猶予
があるのか知ることの出来るものです。まあこちらもスマホで雨雲レーダー
を見る方がいいかも知れませんが・・・。
- Body Temperrature
「アプリ」
「アプリ」は特に入れていません。レビュー用に「Connect IQ benchmark」と「3D Benchmark」というベンチマークアプリを入れたくらいです。拠って割愛!「ミュージック」
「ミュージック」ではペアリング済みのスマホの音楽や、ForeAthlete 745 にダウンロード済みの音楽を再生させることが出来ます。ただ、私は音楽の再生は完全にスマートフォンに任せているので、こちらの機能は使用していません。Spotify や Amazon Music など音楽配信サービス毎のアプリも用意されているので、必要な方はインストールなさって下さい。「データフィールド」
「データフィールド」を追加することによって、ランやバイクなどのアクティビティを実行している際に表示されるトレーニングページに様々なデータの表示を追加することが出来るようになります。
こちらについては ForeAthlete 745 にインストールしただけでは表示させることが出来ません。別途設定が必要になりますので、具体的な使い方については後述させて頂きます。取りあえず私がインストールしている「データフィールド」をご紹介。- Trail Run / Running
トレイルラン向きに設計されたデータフィールドです。1画面に時刻、消費カ
ロリー、バッテリー残量、上昇/下降高度、現在高度、平均ペース、現在ペー
ス、心拍数、経過時間、走行距離、ゾーンなどが全て表示されます。 - Dozen Run
レース向きのデータフィールドです。日本語でアプリ説明がありますが、む
しろ英語で書いてくれていた方が・・・。ペースや心拍数、高度などの基本的な
情報の他に到達予想時間が表示される(距離の設定が必要)のが特徴です。 - Single Run Field (Single Field)
現在私がランニング用に使用しているデータフィールドです。現在時刻、心
拍数、平均ペース、ピッチ、経過時間、走行距離、バッテリー残量が大きめ
の表示で見易く整理されています。 - CyclingDF7 2
現在私がサイクリング用としてメインで使っているデータフィールドです。
時刻、経過時間、走行距離、速度、ケイデンス、心拍数、上昇/下降高度、
バッテリー残量が 1画面に表示されます。ケイデンスと速度については自転
車に取り付けた外部センサーと連携させて表示させることが可能です。 - Walker
ウォーキングで使用しているデータフィールドです。時刻、平均歩行ペー
ス、歩行距離、現在の歩行ペース、心拍数、経過時間、万歩計、消費カロ
リー、バッテリー残量の確認が可能です。
- Trail Run / Running
■ 「データフィールド」の使い方
先程書いたように、「データフィールド」は ForeAthlete 745 にインストールしただけでは利用することが出来ません。分かってしまえばどうということは無いのですが、ちょっと設定方法が分かりにくいので、例として実際に「Walker」というデータフィールドを ForeAthlete 745 に設定してウォーキングの記録に使えるように設定してみます。
まずは時計画面の ForeAthlete 745 で左中央のボタンを長押しして下さい。次の画面で左下のボタンを押し、下方向にスクロールさせていくと「アクティビティ&アプリ」という画面が出てくるので、右上のボタンを押して設定に入っていきます。
「トレーニング」ページで右上のボタンを押したら下方向にスクロールさせ、「➕追加」を表示させます。「カスタムデータ」の設定に進むと画面レイアウトを選択するように指示されるのですが、ここでは分割せず、1分割のまま先に進みます。
「データフィールド」は予め固定された画面レイアウトで作成されているため、ページ分割をしたり他のページに 1部分だけ表示させたりすることが出来ないのですよね。「Connect IQ」のところに使いたいデータフィールドを登録すればトレーニングページで選ぶ事が出来るようになります。
トレーニングページの表示順の並べ替えは後からでも出来るので、そのまま設定を完了してしまって構いません。設定したページが不要になったらペンマークのボタンを押して「削除」を選べば簡単に消去することも可能です。問題が無ければ右下のボタンを何度か押して時計画面まで戻って下さい。
「ランニング」や「サイクリング」のデータフィールドも同様の手順で登録することが可能です。一度分かってしまえばどうということはないでしょう。「Connect IQ」を使いこなして自分好みの ForeAthlete 745 に仕立てて下さい!他の機種でも概ね同じ手順で出来るはずです。