自転車に乗って遠くまでサイクリングに行くときには、万が一に備えてパンク修理キットなど最低限の修理道具は持参したいもの。近くに自転車屋がある街中を走行しているだけならどうとでもなりますが、峠道やダム湖など人気の少ない場所でパンクしてしまうと立ち往生してしまいかねません。また、これまで鞄に入れて携行していたスマホを取り出しやすくするために、GORIX(ゴリックス)というブランドのトップチューブバッグを購入して TREK FX 3 Disc に取り付けてみました。
「GORIX」というブランドの事はこれまで知らなかったのですが、2006年に設立された大阪の「ごっつ株式会社」というところのサイクルパーツブランドなのですね。スプロケットやペダルなどの自転車パーツからライトや鍵などのアクセサリー、ウェア類などを開発・製造しているようです。
「ヒモ彼氏の仕事」という訳の分からないワードが商品名に含まれていますが、どうやら Twitter で愛称募集が行われてこれに決まってしまったようです。それにしても何故これを・・・(苦笑)。ノリに付いていけない部分もありますが、トップチューブバッグの品質は価格からは想像できなかったほどしっかりした高品質なものでした。
素材は 210デニールのナイロンと防水素材として TPU(熱可逆性ポリウレタン)が使われており、IPX4 の生活防水が担保されています。ゲリラ豪雨などの土砂降りの中ではさすがに厳しいかも知れませんが、ライド中に降ってきた小雨程度なら問題無いでしょう。ファスナーの付け根にも水が入りにくくなるよう工夫されています。
右サイドにはバンジーコードが付いていて、薄手の雨具やフェイスタオル、観光案内図などを挟んでおくことが出来るようになっています。これ、結構便利ですよ。両サイドのロゴやバンジーコードには暗闇でライトの光に反射する素材も一部に使われていて安全対策にも一役買っています。
大きさは高さ 10cmx長さ 22cmx幅 5cmで、容量は約 0.75ℓ とのこと。取りあえずスマホ(iPhone 13 mini)、予備チューブ、パンク修理キット(タイヤパッチセットとタイヤレバー)、携帯マルチツール、ディスクブレーキ用スペーサー、携帯ポンプ用延長ホースを入れてみましたが、まだエネルギーバーやゼリー等の補給食や CO2インフレーターなどを 1~2個入れれるくらいの余裕はありました。モバイルバッテリーなども大丈夫でしょう。
3点のベルクロで自転車のトップチューブとヘッドパーツにくくりつけて固定するようになっています。トップチューブの太い車体にも対応するためか、下側 2箇所のベルクロの長さが非常に長くなっていたので、少し余裕を持たせた状態で切断しました。バッグはトップチューブとほぼ同じ幅だったので、ペダリング中に膝が当たるような事はありません。デザイン的にも違和感はありませんね。
バッグ内部には両サイドにネットポケットもあってスマホなどを分けて入れておくことが出来ます。私はだいたいカメラも持って出掛けることが多いので、カメラバッグを肩から掛けてその中にスマホなどを入れていましたが、道の確認などでスマホを取り出すときに停車したら鞄を前に回して蓋を開けて・・・と結構煩わしく感じていました。この点、トップチューブバッグなら停車したらファスナーを開けるだけですぐにスマホを取り出すことが出来るので、信号待ちなどでささっと確認しやすくなりました。
サドルバッグも使っていますが、手持ちのサドルバッグはサイズが小さい上に現状 パナの U字ロック と ABUS のチェーンロック でパンパンになってしまっていたので買って良かったです。ベルクロで固定する方式なので、昼食を取ったり買い物したりと、長時間駐車して盗難が気になるときはすぐに取り外して持って行けるのもいいですね。複数のバイクを持っている方でもこれなら付け替えも簡単ですよ。
スマホホルダーは取り付けるかどうかまだ迷っているのですが、今後取り付けた場合はモバイルバッテリーから給電しながら走るという事も出来そうです。いずれにせよモバイルバッテリーはライトの電池切れなどの保険にもなるので、早めに入手して携行するようにするつもりです。まあ、その際は「ケーブルを忘れた!」なんて ” 缶切りを忘れた缶詰 ” とならないよう注意したいと思います(笑)。