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TREK のグラベルロード「Checkpoint ALR 5」に GARMIN のスピードセンサーとケイデンスセンサーを装着!

自転車に乗ってサイクリングに出掛ける際に、走行速度くらいでならスマホのアプリでも GPS データから記録することが出来ますし、別に自分のケイデンス(クランクの回転数)なんて知らなくていいので専用の計測センサーなんて要らないやという方も多いだろうとは思います。

でも、家に帰ってからサイクルコンピューターやスマートウォッチで記録しておいた走行データを見返してみるのもなかなか楽しいものです。また、一定のケイデンスを意識して走れるようになれれば、トレーニングに役立つだけで無く、長い距離をより疲れにくく走行することも出来るそうです。自転車ってペダルを漕ぐ速さが早すぎても遅すぎても疲れてしまう乗り物なのですよね。

TREK のクロスバイク・ロードバイクには傘下ブランドの「Bontrager(ボントレガー)」から発売されている「DuoTrap S」というスピード・ケイデンスセンサーをスタイリッシュに組み込む事が出来るようになっています。「DuoTrap S」については、以前 FX 3 Disc に取り付けた様子を書かせて頂きました。 使い勝手も良好だったので、先日納車されたグラベルロードバイクの「Checkpoint ALR 5」にも当初の予定ではこの「DuoTrap S」を取り付けるつもりで居ました。ところが・・・。


■ 「Checkpoint ALR 5」には「DuoTrap S」の取り付けが出来ない!

そう、「Checkpoint ALR 5」には「DuoTrap S」を組み込むことが出来ないのです。その訳は・・・。

FX 3 Disc -1 FX 3 Disc -2


FX 3 Disc では、チェーンステー内側に「DuoTrap S」専用の取り付けスペースが予め用意されていて、ビルトインすることが出来るようになっています。チェーンステーとクランクのクリアランスも充分に確保されているので、ケイデンス計測用のマグネットバンドを取り付けても全く問題ありません。

Checkpoint-1 Checkpoint-2


一方、 Checkpoint ALR 5 では・・・。チェーンステーとクランクの間のクリアランスがほとんど無いのがお分かりでしょうか?これではマグネットバンドを取り付けるスペースはありません。チェーンステーの内側にも「DuoTrap S」の取り付けスペースは用意されていません。代わりにブレーキホースがブレーキキャリパー付近までチェーンステーの中を通るようになっています。

スピードセンサーは無くてもトンネル以外の区間ならスマートウォッチやサイコンの方で GPS データから計算してくれますが、ケイデンスはそうもいきません。帰ってから記録されたデータを眺めてニヨニヨするのも捗ります(笑)。と言うことで、別のセンサーを探してみることにしました。

■ Garmin のスピードセンサーとケイデンスセンサーを購入!

実は Bontrager からは「Interchange Digital Combo Sensor」という、Checkpoint ALR 5 にも取り付ける事の出来るスピード・ケイデンスセンサーが発売されています。「DuoTrap S」の様にチェーンステーに埋め込む事こそ出来ませんが、ボタン電池も 1個で済み、簡単に取り付ける事が可能です。

ただ、わりと大きさがあるようで、ちょっとスマートな見た目とは言えないのですよね・・・。「DuoTrap S」もそうだったのですが、マグネット式のケイデンスセンサーはダウンヒル時に誤検知が起きやすい点もちょっと気になっていました。ペダルを止めて坂を下っている時にクランクに取り付けたマグネットの微動をペダルの回転として検知されてしまうことがあるようで、たまにケイデンス 180(!)とかあり得ない値が記録されることがあったのです(苦笑)。

そこで、下記の Garmin のスピードセンサーとケイデンスセンサーを試してみることにしました。安くあげたければ「XOSS」のセンサー などでもいいのでしょうが、やや耐久性に不安があるようなので・・・。


こちらのセンサー、Garmin のサイクルコンピュータの「Edge 830」などとセットで販売されているものと全く同じ製品です。製品名の「Dual」の意味は、「ANT+」と「Bluetooth」の 2つのデータ通信規格に対応していることを示しているようです。

センサー単体にもある程度のデータを保持する機能が組み込まれていて、何らかの原因でサイコンなどとうまくペアリング出来ない場合でも、後からデータを転送することが可能なようです。この辺りが格安センサーとの明確な違いでしょうか。勿論 Garmin のセンサーも Amazon などで単品のセンサーだけを購入することも出来るのですが、今回は ヤフオク! で購入してみました。

セット内容 「スピードセンサー Dual」と「ケイデンスセンサー Dual 」本体に、スピードセンサー取付用のバンドが 3種類でセットになっていました。個人売買なので保証は効きませんが、まあ大丈夫でしょう。サイクルコンピューターとセット販売されているだけに既に持ってるという人も多いらしく、オークションやフリマでセンサーセットだけの出品をちょくちょく見かけます。
取付・操作マニュアルについては「こちら」から PDF で無事に入手することが出来ました。それではセンサー本体をちょっとチェックしてみましょう。

ケイデンスセンサー-1 ケイデンスセンサー-2


こちらは「ケイデンスセンサー」です。裏蓋をスライドさせるとコイン電池の「CR2032」がお目見え。クランクに合わせて 3種類の固定バンドを使って取り付けます。こちらの固定バンドはもし切れてしまったとしても スペアパーツ として購入出来るようです。

スピードセンサー-1 スピードセンサー-2


続いて「スピードセンサー」。専用のゴム製ストラップに埋め込む形になっていて、ホイールのリアハブに巻き付けて固定するようになっています。こちらもバッテリーは「CR2032」を使用。だいたい 1年くらいは電池が保つようですね。

スピードセンサー取付-1 スピードセンサー取付-2


まずはスピードセンサーを取り付けてみます。と言っても、リアハブに乗せたらクルンと回してバンドを引っ掛けるだけ。スポークにマグネットを取り付ける必要が無いのはいいですね。

ケイデンスセンサー取付-1 ケイデンスセンサー取付-2


続いてケイデンスセンサーをクランクに取り付けます。こちらも固定バンドで引っ掛けるだけと非常に簡単。最初はペダル付近に取り付けていましたが、これだとペダリング中に靴と当たってバンドが千切れやすくなってしまうかも知れないので、少し上にずらしました。チェーンステイ側に取り付けられればベストだったのでしょうが、Checkpoint ではクリアランスが無いのですよね・・・。

■ 「ForeAthlete 745」とペアリング!

サイクルコンピューターはまだ持っていないので、スマートウォッチの「Garmin ForeAthlete 745」とペアリングさせます。登坂時に時計を見ながら走るのは難しいですが、データを採るにはこれでも充分! 「ForeAthlete 745」とペアリングする方法ですが、まず左側真ん中のボタンを長押したあと左下のボタンを何度か押して「センサー」の項目に入ります。そのまま「センサー追加」を押下し、「スピード/ケイデンス」を選択すると ForeAthlete 745 がセンサーとのペアリングモードに入ります。

ペアリング

この状態で自転車のクランクアームを回転させてやるとセンサーが起動して検出されるので、右上のボタンを押下して スピードセンサー / ケイデンスセンサー をそれぞれ追加してやれば ForeAthlete 745 に登録されてすぐに使用可能な状態になります。

自転車を何台か持っている場合などは、区別し易いようにセンサーの名前を変更しておくと良いでしょう。センサーとの接続方法は「ANT+」と「Bluetooth」どちらも使えますが、「ANT+」の方が接続安定性は高いようです。

「ケイデンス」については 1分間のクランクの回転数ですから、センサーで検知された値をそのまま読めばよいので何もする必要はありません。一方、「速度」については一応 ForeAthlete 745 の方で測位データなどから自動計算してくれるようですが、以下の算式で求めた値を入力しておくことにします。

時速(km/h)=【ケイデンス】x【ギア比】x【タイヤ外周の長さ(mm)】
         x【60(分)】÷【1,000,000(mm→km変換)】


追加したセンサーでギア比を取得する事は出来ませんが、代わりに「タイヤの回転数」という形で「ケイデンスxギア比」の値はスピードセンサーが取得してくれますので、あとは「タイヤ周長」を設定してやれば ForeAthlete 745 が計算して正しい値を出してくれます。

「タイヤ周長」は、メーカーに拠っては仕様表に記載されているものもあるようですが、Checkpoint ALR 5 に使われている「Bontrager GR1 Team Issue Gravel Tire」の 仕様表 にはタイヤの周長に関する記述がありません。

代わりに「ETRTO(エトルト)」という項目に「40-622」と記載されています。「ETRTO」は、タイヤの規格を表していて、「(タイヤ幅mm)ー(タイヤ内径mm)」という表記になっていますので、現在 Checkpoint が履いているタイヤは、幅 40mm、内径 622mm だということになります。

体重や空気圧、路面の凹凸などによって扁平率に多少の誤差は出ますが、「Bontrager GR1 Team Issue Gravel Tire」の場合は タイヤ幅 ≓ タイヤ高 と思って良さそうだったので、

(タイヤ幅 40 + リム外周半径 311)x2x3.14 = 2204.28(mm)


タイヤ外周超設定 がタイヤ外周長となるようです。より正確な値が欲しいのであれば、乗車した状態でバルブを目安に地面に印を付けておき、タイヤを 1回転させた所までの距離を実測して下さい。計算や実測が面倒な方は、CAT EYE が公開している「タイヤ周長ガイド(PDF)」などを参考にするのも良いでしょう。

というわけで、ForeAthlete 745 には切りの良い 2204mm でタイヤ周長を設定しておく事にしました。FX 3 Disc では 2155mm でしたから、さすがに ” 40C ” というタイヤサイズ差が出ていますね。
ForeAthlete 745 表示例 ForeAthlete 745 でスピードセンサー・ケイデンスセンサーの値を表示させてみると左の様になります。「SPEED」が速度、「CAD」がケイデンスですね。Garmin Edgeシリーズのような専用のサイクルコンピューターを使ったときほど確認しやすいとは言えませんが、走行中でもちょっと片手を上げれば充分見ることは出来ます。 ForeAthlete 745 の表示画面のカスタマイズ方法については「こちら」で書いていますので、宜しければどうぞ。
「Garmin Connect」では各センサーから取得された値が以下の様に表示されます。「DuoTrap S」で出ていた極端なケイデンスの異常値はほぼ鳴りを潜めました。やはりダウンヒル時のクランクに取り付けたマグネットの微動が原因だったのでしょう。

Garmin Connect

サイクルコンピューターを持っていなくても、Garmin のスマートウォッチとペアリングさせておけば「Garmin Connect」というアプリでこのように後からデータを確認することが出来ます。モチベーション維持にも一役を買うと思いますので、まだ取り付けていないという方は是非使ってみて下さい。