(新)タイトルいつ決めるのさ

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古い FM・AMチューナーのプリセットメモリー保持機能が駄目になっていたので修理してみました

押し入れを整理していたら KENWOOD KT-6040 という FM・AMチューナーが出てきました。受信感度が良く当時はかなり評判の高いチューナーだったので勿体ない気もしましたが、設置するスペースもありませんしもう使う事もないだろうということで整備して手放すことにしました。FM放送も今は radiko でほぼ十分ですし NR1608 内蔵のチューナーで聴くこともできますしね・・・。

取りあえず動作チェックを行っていたところラジオ局のプリセットメモリー保持機能がダメになっている様子。登録しても翌日にはすっかり忘れてしまっています。

調べてみると原因は表示部の基板にあってメモリー内容の保持に使われている「スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)」という部品の劣化が原因だろうことがわかりました。長寿命とされている部品ですが、さすがに 30年近く経っているので劣化もしますよね。チューニング自体には支障ありませんが、それ程手間もかからなさそうなので修理してみることにしました。

表示基板部を取り外して裏から見たところです。赤〇の辺りに問題のスーパーキャパシタがあります。半田吸い取り線を使って古いパーツを取り外す必要がありますが昔の機種なので配線パターンも大きく、交換作業は比較的楽に行えそうです。ただ、あまり過熱しすぎるとパターンが剥がれてくる可能性があるので注意は必要です。

KT6040 基板

KT-6040 回路図 こちらはサービスマニュアルに記載されていた表示基板の回路図になります。

この機種のサービスマニュアルは海外サイトになりますが、型番で検索すればダウンロード可能な所が見つかると思います。(PDF なので大丈夫だとは思いますが念のためウイルス等にはご注意下さい。)
サービスマニュアルの回路図とパーツリストに拠ると、当該のスーパーキャパシタは 0.047F 5.5V の物が使用されているようです。分解して確かめてみたところ、エルナー製のパーツが使われていました。


エルナー製の同一のものは見つけられませんでしたので、パーツの値段や送料などを鑑みて今回は「若松通商 」で Panasonic製の物を代用品として調達することに決めました。購入したのは「こちら 」なのですが、購入画面の写真とは脚の位置と形状が異なるものが届きました。元々端子形状の違いは脚を折り曲げればいけるだろうと思ってはいましたし、オリジナルの部品と比べて高さが少しあるものの容量と電圧は問題無く、部品をあてがってみた所なんとかなりそうだったのでまあよしとします。コンデンサなので極性にだけ注意して交換していきます。

スーパーキャパシタ交換 交換してみました。左が交換前、右が交換後です。足の形状とパーツの高さが異なりますが、なんとか F L管に干渉させずにすみました。脚は元の部品の位置に合うよう " コの字型 " にラジオペンチで曲げています。
KT-6040 ディスプレイ スーパーキャパシタを交換した後プリセットメモリーに放送局を登録し直し、コンセントから抜いてそのまま数日間放置してみましたが、きちんと内容が保持されるようになりました。取り外したスーパーキャパシタは後でテスターで確認してみたところやはり容量はほとんど抜けてしまっていました。
意外と簡単に直ってくれてよかったです。