もう長いことヘッドホンは audio-technica の「ATH-A900」を使っていたのですが、後継機が出て安くなっていた SONY のハイレゾ対応ヘッドホンの「h.ear on MDR-100A」を購入してみました。
ATH-A900 は 2002年に発売されてから 2011年まで実に 9年間も販売され続けたヘッドホンで、ボロボロになったイヤーパッドを数回交換した以外ケーブルの断線や故障がなくデザインも気に入っていたのでなかなか買い換えるきっかけがなかったのですよね。(イヤーパッドは上位の ATH-A1000X 用のものに交換して使用していました。)
【主な仕様】
● 形式:密閉ダイナミック(耳覆い型)
● ドライバーユニット:40 mm、ドーム型
(CCAWボイスコイル)
● 感度:103dB/Mw
● 再生周波数:5Hz~60,000Hz
● インピーダンス:24Ω (1kHz)
● 最大入力 :1500mW (IEC)
● 質量:約 220 g (本体のみ)
Bluetooth 接続やノイズキャンセリングのない有線モデルですが、家で使うつもりなので問題ありません。2015年の発売当初は 2万円を超えていましたが幾度かの値下げで随分買いやすくなっていました。
この秋には後継の「h.ear on 2」シリーズが発売されており、「MDR-100A」の生産は終息に向かっているようなので、購入を考えている方は早めに決断した方がいいかも知れません。
箱の中にはこのように折りたたまれて入っています。付属のポーチに入れてコンパクトに持ち歩けるようになっているのですね。付属ケーブルはリモコン・マイク付きと無いものの 2種類がありますが、両方とも 1.2m の L型コネクタを採用していることからも主にスマホや DAP・Walkman などでの利用を想定しているのが分かります。リモコンを使っての曲の再生開始・停止やスキップなどはできますが、残念ながら音量の調節機能は付いていません。
ケーブルはきしめんタイプですがやや癖が付きやすいようです。絡みつきはほぼ気になりません。リケーブルは可能ですがヘッドホン本体のコネクタがやや特殊なので選択肢はあまり多くなさそうです。一応 SONY純正の「MUC-S12SM1(3.5mmミニプラグ/1.2m )」なども用意されていますが、ヘッドホン本体の価格を考えるとちょっと勿体ないような気がしてしまいます。
本体自体の軽さもあってフィット感は悪くないですね。内部が広くなるように立体縫製されたイヤーパッドが耳全体を覆って顔の輪郭で支えるような形になるので側圧で耳が圧迫されて痛くなるようなことはあまりなさそうです。ケーブルが衣服に擦れたりして拾ってしまうノイズはケーブルの材質もあってあまり気にならないレベルでした。
ベース辺りの音域がやや強く出ている感じは受けましたがバスドラムも心地よく響く感じで変に誇張されておらず、このあたりの調節はさすがSONYだなと思いました。高音部も刺さるような感じは受けず聴き疲れはしにくそうです。遮音性に関してはある程度外の音も聞こえますしそれなりに音漏れもあるようです。個人的には弦楽器や女性ボーカルとの相性が特にいいように感じました。現状の価格を考えれば充分に満足のできる音質だと思います。
MDR-100A の直系の後継機はこちらになると思います。 ↓↓↓