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何かの参考にして頂ければ幸いです。

BUFFALO製となって生まれ変わった新生 ” nasne ”「NS-N100」を詳細レビュー!

先日、落雷とそれに伴う停電によってほぼ 7年間頑張ってくれた nasne が昇天してしまいました。HDD のアクセス中に電源が落ちたのかも知れませんが、ずっと電源が入ったままの機器なんかでは停電後の再起動時に問題が発生してしまうといったこともあるそうです。HDD を取り出して稼働時間を確認してみたかったのですが、HDD のヘッドに問題が生じていたようでそれも叶わぬ願いでした。合掌!

生みの親である SONY は nasne の生産から手を引いてしまいましたが、幸いな事にこの 3月から PC周辺機器メーカーの BUFFALO が後継機となる「NS-N100」の販売を初めてくれています。在庫リスクを減らすためなのか、販路が Amazon に限定されていることと、人気集中による品薄から転売が横行し、入手しにくい状態が続いていましたが、先日 BUFFALO の方から供給が安定したとの発表がありました。

実際、8月31日の時点でも「在庫あり」の表示になっており、注文すれば翌日には届く状態のようです。先代が逝ってしまってからしばらく nasne の無い生活を送っていましたが、やはり普段使っていた物が無くなるというのは思っていた以上に不便なものでした。いっその事 BDレコーダーを購入するのも良かったのでしょうが、何より nasne はコンパクトで置き場所に困らないのですよね。入手性が良くなったこともあり、発売当初からどのように変わったのかずっと気になっていましたので、やはり購入してみることとしました。

■ 先代との違いをおさらい

その前に先代の SONY製 nasne と BUFFALO製 nasne の違いをちょっとおさらいしておくことにしましょう。両者の相違点を表にすると以下の様になります。

BUFFALO製 nanse(NS-N100) SIE製 nasne(CUHJ-15004)
参考価格(税込) ¥29,800 ¥24,200
内蔵ストレージ 2TB 1TB
拡張ストレージ 最大 6TB 最大 2TB
外部ストレージファイルシステム XFS FAT32
筐体設計 静音ファン ファンレス
ファイルサーバープロトコル SMB 2.0 SMB 1.0
チューナー機能 地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル
本体サイズ 約 44.5x135x187 mm 約 43x136x189 mm
本体重量 920g 約 460g

内蔵ハードディスクの容量が 1TB から 2TB へ引き上げられ、外付けハードディスクも最大 6TB のものまで使用できるようになるなど、ぱっと見ストレージの大幅な強化が目に付きますが、今回 SONY が販売から手を引いたのは心臓部の映像処理エンジンの生産が終了して在庫が尽きたことにあるため、内部的には新生nasne は別物と言っていい程の進化を遂げているようです。

AV Watch の記事 に拠れば映像処理エンジンが変更されただけでなく OS も変更してハードウェア的にはフルスクラッチに近いものになっているそうです。その上で操作感はこれまでの nasne を継承するために UI はほぼ同じ見た目になるように作り込まれたということですから、SONY の協力があったとは言え短期間で大変だったろうと思います。

SMB のバージョンが 2.0 となり、また安心して Windows 10 で簡易NAS 的な使い方も出来るようになりました。Windows では数年前に SMB 1.0 のサポートが打ち切られており、Windows 10 の PC から nasne に保存したフォルダにアクセス出来なくなっていましたからね。(方法が無いわけではありませんが実質的に常用するのは非現実的になっていました。)

重量増加は HDD の変更とファンの追加に拠るところが大きいのでしょう。ヒートシンクも追加されているのかも知れません。開けて中を見てみたいのはやまやまですが、保証を捨てたくはないので自重しておきます(笑)。まあ以前の nasne は据わりがいいとは言えずパタンと倒れてしまうこともありましたから、反って良かったかも知れません。HDD に衝撃は禁物ですからね。


■ 開封&ハードウェアの違いをチェック!

NS-N100 パッケージ パッケージデザインは SONY製の nasne とほぼ変わりません。在庫アリの状態で Amazon で購入したところ、翌日の午前中には届きました。Amazon の配送もしばらくの間随分混乱していたようですが、最近は落ち着いてきたのか本当に早くなりましたね。Amazon のレビューを見ていると製品の箱に直接伝票が貼られて届いたという書き込みを見かけますが、うちに届いたものはきちんと緩衝材入りの Amazon の箱で梱包されていました。

パッケージ内容 パッケージの内容です。ACアダプタは以前の SONY製 nasne に付属していたものの方が良かったですね。このようにアダプタから直接差し込み口が出ているのでは無く、電源ケーブルの少し先の方にアダプタ本体があったので邪魔になりにくいものでした。しかもこの BUFFALO製の ACアダプタ、刃の向きが最悪です。マルチタップなどで使おうとすると端っこに挿さないと隣の差し込み口を塞いでしまいます。マニュアルは随分親切になっています。
取扱説明書(クイックスタートガイド)は、PDF版を「こちら」からダウンロード可能です。製品に同梱されているものと同じですが、NAS などに入れておけばいつでもさっと見れるので便利ですよ。

SONY製の nasne と比較してみました。ちょっとライトを強く当てすぎて写真が白飛び気味になってしまっている点はご容赦ください。本体のサイズはほぼ同じです。

旧型との比較

ファンの排気口と、LANポートと USBポートが上下入れ替わっている点以外はほぼ同じ見た目です。電源ボタンとリセットボタンはかなり押しやすくなっていました。SONY製の nasune は異常に固かった上に小さくてツルツルしていて押しにくかったのですよね。正面は「みまもり合図ランプ」が追加されています。これは HDD の S.M.A.R.T. を監視して、HDD に異常の兆候があった場合に点灯して教えてくれるもののようです。

B-CAS B-CASカードは「mini B-CAS」となって随分コンパクトになりました。まあそんなに抜き差しする機会は無いと思うのでどちらでも構いませんが・・・。というか、テレビを受信する機械を買えば必ず新しい B-CASカードが付いてくるのですが、この仕組み、もういい加減ネット認証とかでいいんじゃないんでしょうかね。譲渡とかする場合にも非常に面倒ですし・・・。

アンテナ端子は地上波と BS/CS が一緒になったものです。家のアンテナ端子が地上波と BS/CS で分かれている場合は「混合器」が必要になるのでご注意ください。アンテナ出力端子もあるので、2台目、3台目の nasne を数珠つなぎにする事も出来ます。

■ セットアップ

ユーザー登録は、nasne本体の底面にある QRコードをスマホやタブレットのカメラで読み取るか、「こちら」から行うことが出来ます。尚、ユーザー登録を行う際には「メルコID」の作成が必要となります。新規登録の場合は、先ほどの QRコードを読み込むか、「マイページ」の「メルコID新規登録」から作成して下さい。仮登録メールを送信し、送られてくるリンク踏んで必要事項を入力(メールを送信したアドレスが「メルコID」になる)という流れになります。また、Apple や Google のアカウントと紐付けて使う事も可能です。

「メルコID」を持っていると、新型 nasne で追加された機能の一つである故障予測機能の「みまもり合図」を使う事が出来るようになるので、早めに登録しておく事をお勧めします。

アンテナケーブルとLANケーブルを接続し、ACプラグを接続するとすぐに nasne が起動し始めます。この状態ではチャンネル登録などがされていないので初期設定をする必要があるのですが、ここでは PC から設定する方法をご紹介しておきます。PlayStation 4 やスマホ・タブレットの「torne」からも行えるので好きな方法で設定して下さい。

nasne Home nasne の底面に「ファイルサーバー名」というものが記載されているので、Windows で「エクスプローラー」を開き、上部のアドレスバーに「¥¥」に続けて入力してリターンキーを押下して下さい。

続いて「nasne_home」フォルダーにある「index.html」をダブルクリックすると Webブラウザが立ち上がり、左のような「nasne HOME」画面が立ち上がります。
nasne の IPアドレスが分かっている場合は「192.168.1.31」のように Webブラウザのアドレスバーに直接 IPアドレスを打ち込んでも構いません。というか、こちらの方がお勧めです。事前にルーターの方で nasne の IPアドレスを固定しておくと良いでしょう(固定方法はルーターによって異なりますので説明書をご覧下さい)。

システムソフトウェア更新 購入時のシステムソフトウェアのバージョンは「3.50」でした。8月末現在で「3.70」が公開されているので、先にアップデートしておく事にします。この「3.70」から新型nasne の売りの一つである「みまもり合図」機能が利用出来るようになったそうです。

「nasne システムソフトウェアアップデート」をクリックすると新しいソフトウェアがある場合は右の様な画面が表示されます。最下部の「同意してアップデートを実行する」をクリックすると自動的に更新された後 nasne が再起動します。
レコーダー設定 何はともあれ、チャンネルスキャンを行わないとテレビを観ることはできません。再び「nasne HOME」にアクセスし、「レコーダー設定」からチャンネルスキャンを行います。とは言っても「開始」ボタンを押下して住んでいる地域を選ぶだけです。

その他の設定は特に弄る必要は無いでしょう。尚、「アンテナレベル確認」は視聴中に行うことは出来ません。
外付けHDD登録 外付けの HDD を登録する場合は、「ハードディスク管理」から登録します。USB で外付けHDD を接続した状態で「外付けハードディスクの登録と削除」で「登録」ボタンをクリックすると XFS でフォーマットされて登録されます(中身は全て消去されます)。
ファイルサーバー機能を利用する場合(NAS としても使う場合)は、「ファイルサーバー設定」で「ワークグループ名」を PC などで使っているものと合わせておいて下さい(変更していない場合は「WORKGROUP」のままで構いません)。nasne 内蔵の HDD の共有フォルダーは「share1」、外付けHDD の共有フォルダーは「share2」となっていますが変更可能です。分かりやすい名前に変えておくと良いでしょう。


■ 視聴ソフトの用意

nasne それ自体には HDMI などの映像出力端子がありません。nasne は、家庭内の LAN などを利用して受信したテレビ映像を ” 配信 ” する機械なので、PC やスマホ・タブレットの側で視聴するためのソフトを用意する必要があります。

  • PC で視聴する場合

    Windows版のみですが、SONY純正の「PC TV Plus」というソフトが使用可能です。残念ながらこちらは 14日間の無料体験期間はあるものの、買切り型の有料ソフトです。価格は 1台版が税込 3,300円です。「PC TV Plus アドバンスドパック」というサブスクリプションオプションも用意されていますが、無ければ視聴出来ないというものではないので特に加入しなくてもいいんじゃないかと思います。もう少し安ければ考えてもいいのですけどね。ソフトの購入は下記のサイトから。
    以前から PC TV Plus を使っていた場合は同じネットワーク上に BUFFALO製の nasne が接続されれば自動登録されるようです。操作感も SONY製の nasne と何ら変わりありませんでした。

  • スマホ・タブレットで視聴する場合

    スマホ・タブレットで視聴する場合は「torne mobile」というアプリが必要になります。アプリ自体は無料ですが、「テレビ視聴」や「ビデオ再生」を行うにはアプリ内で「視聴再生機能」 (iOS版は 税込 610円、Andorid版は税込 500円、共に買切り型)の購入が必要になります。

    iOS版の方は 1度購入すれば iPhone でも iPad でも使えるようです。「アカウントの復元」を行うことで両方で利用出来るようになりました(同時に視聴することは出来ません)。但し、iOS版を購入しても Android端末の方でも利用したければ両方に課金する必要があるようです。


  • PlayStation 4 で視聴する場合

    PlayStation 4 で視聴する場合は PlayStation Store から「torne PS4」を入手して下さい。こちらは書き出し機能などはありませんが無料で利用することが可能です。操作は Dual Shock 4 で行うことが出来ます。PlayStation 5用のアプリは 2021年末までのリリースを予定しているそうです。もう少しの辛抱ですね。

いずれのソフトを利用した場合もしばらくすると NHK の BSデジタル放送視聴時に受信機(テレビ)設置の確認メッセージが表示されます。要は受信料を払えと言うことなのですが、このメッセージ、新しい B-CASカードが使用される度に NHK の受信料を払っていようが払っていまいがお構いなく表示されます。非常に煩わしいので、面倒くさいですがさっさと手続きをして消しておきましょう。メッセージの消去依頼は以下のページから行うことが出来ます。 メッセージ消去の手続きには B-CAS番号の登録が必要になります。B-CASカードの台紙にも印字されていますのでその番号を登録して下さい。既に受信料を払っている場合は、登録済みの住所・氏名・電話番号を入力することでメッセージの消去が可能です。申し込み完了後はしばらく(10分程)NHK の BS放送にチャンネルを合わせた状態で放置しておいてください。

■ BUFFALO版 nasne の ” ここはちょっと・・・ ” な点

搭載されている HDD の容量倍増や、外部HDD として認識することの出来る容量の大幅増加、全体的なレスポンスの向上など、確かな ” 進化 ” を感じる事の出来る BUFFALO版 nasne ですが、諸手を挙げて万歳できるかというと残念ながら不満な点もあります。それらの点にもちょっと触れておくことにします。

  • 「Video & TV Side View」が非対応となってしまった

    SONY版 nasne では、スマホ・タブレット用の視聴アプリとして「Video & TV Side View」というアプリも利用することが可能でした。番組表が非常に見易く、個人的にはとても気に入っていたアプリだったのですが、残念ながら BUFFALO版の nasne では切り捨てられてしまいました。こちらも有料アプリだったのですけどね・・・。とても残念です。

  • 「torne mobile」の番組表が見にくい

    やむを得ず「torne mobile」にも課金して iPhone・iPad で視聴出来るようになったのですが、番組表が非常にゴチャゴチャしていて見にくいです。また、「torne mobile」の BUFFALO版 nasne対応に伴う売りの一つであった ” 720p(HD画質)” での視聴が iOS の仕様変更のためということで非対応にされてしまいました。ここは強く改善をお願いしたいところです。

  • ファンの音が結構気になる

    BUFFALO版 nasne には静音ファンが搭載されています。日中はそれ程気にならないのですが、寝室に置いていると夜間に結構この排気音が気になります。「サー」という感じの音なのですが、PC の方が全然静かなくらいです。nasne の「省電力設定」を ON にしておけばしばらく使っていないと休止状態になってファンも止まるのですが、これはこれでいざ使おうとしたときにアプリを起動して nasne を起こした後アプリを一旦終了させてから再度起動させるという手間が必要になるようです(こうしないとアプリが認識してくれない)。やはりファンは無い方が良かったですね・・・。

また、4K・8K 衛星放送にも非対応です。せっかくなので従来からある ” 右旋 ” の電波くらいには対応させて欲しかったところですが、まあそれだとこの価格では収まらなかったかも知れないので致し方ないでしょうか。搭載されている HDD の S.M.A.R.T. 情報を監視して異常が起こりそうなら報せてくれる機能が実装された点は GJ と言っていいでしょう。

いずれにせよ、BUFFALO版 nasne はまだ登場したばかり。UI としては既に SONY が製造していた頃で完成の域にあると言っていいでしょうが、PlayStation 5 への対応も含めて今後も継続的な改良が行われいくことを期待したいと思います。特に「torne mobile」の方はもうちょっと良くなって欲しいですね。