先日設置した APC の UPS( BR550SE-JP4W )には PCと連携させる為の電源管理ソフトウェアが付属していました。元々が NAS の保護の為に購入したものなので、多くの電力が必要なデスクトップPC で使うつもりはありませんが、せっかくなので PC との連携や UPS の詳細な設定について見てみる事にします。
「PowerChute Personal Edition」というソフトウェアが同梱されている CD-ROM に含まれていますが、バージョンが「3.0.2」と古いものだったので「こちら」から今年の 6月にリリースされた「3.1.0」を落としておきます。尚、「PowerChute Personal Edition」は Windows 10・8.1・7 SP1以降でのみ使用可能で、残念ながら Mac や Linux 用のソフトは用意されていないようです。
Windows 10 の場合は付属していた USB → RJ45 のケーブルで UPS と PC の USB端子を接続すると自動的にドライバがインストールされてデバイスマネージャでも UPS が認識されます。また、動作には .NET Framework 4.0 以降が必要ですが、こちらも特に意識する必要はないでしょう。
既に旧バージョンの「PowerChute Personal Edition」をインストールしている場合は、予めアンインストールしておいた方がよいようです。セットアップに難しいところは特にありません。
操作画面は以下のような感じです。「監視システム」の所で UPS を起動してから停電や大きな電圧変動などがあった回数の確認や手動操作での自己診断機能の実行が行えます。自己診断についてはこちらのソフトを起動していれば 2週間に 1度自動で実行してくれるそうです。自己診断は UPS 本体のボタン操作でも可能です。
「ランタイムの設定」から UPS がバッテリー運転に切り替わった際に一定の時間が経ったらシャットダウンさせるか、残りのバッテリー運転可能な時間が指定値以下になったらシャットダウンさせるかを選ぶことができます。この機能を使いたい場合は作業内容を保持する為にも Windows のハイバネーションは切らない方がよいでしょう。ただ、550VA 程度ではデスクトップPCで使おうとするとランタイムは数分程度しか保たないと思うので、さっさとシャットダウンさせてしまった方がいいでしょうね。そうした用途で使うのであれば 1000VA 程度の製品を使った方がよいでしょう。接続されている PC が休止またはシャットダウンに移行する場合は 10秒前からのカウントダウンダイアログが表示されます。
こちらでは電源にノイズが乗った場合にバッテリー運転に切り替える感度や、電圧変動があった場合にどの程度の変動があったら UPS のインバーター出力に切り替えて安定させるかといった事を設定しておくことができます。