5月半ばに PC用の DRAM が 8GBx2枚で6千円とかなり安くなっていたので思い切ってメインPCのメモリを 32GB に増設しました。その頃はまだ Windows10 のアップグレードライセンスが無料アップグレード期間終了後どういう扱いになるか分からなかった(マザーボード交換などで無効になってしまう懸念がありました)ので今のうちに余裕のある構成にしておこうというのが理由の一つでした。(こちらは幸い杞憂に終わりましたが。)
また、複数のブラウザに多数のタブを開いたりトレード用のソフトをいくつかと Excel や PDF を複数開いたりと割とメモリをガンガン使っていので多くて困ることもなかろうとの思いもあります。ただ、さすがに普段は半分以上メモリが余っている状態になっていたため、前から一度試してみようと思っていた RAM Disk を導入してみることにしてみました。ついでにブラウザのタブのでキャッシュ関連も Ramdisk の方へ移しておくことにします。
RAM DISK を使う上での注意点としては落雷等による突然の電源断や強制終了などがあった際にデータ消失の可能性があること。とはいえ大事なデータをこちらに保存したりしないようにだけ注意しておけばそれ程神経質になる必要はないと思います。容量に余裕があるのであれば Photoshop などの作業領域を移しておくとかなり快適になります。
導入するにあたって、AMD のホームページに置いてある「 AMD Radeon RAMDisk 」というソフトを使ってみることにしました。こちらは Dataram RAMDisk の OEM製品のようですが、一応CPUメーカーのお墨付きがあるなら安心かなと思っただけで本家の Dataram の方でも何ら問題は無いと思います。
無償版でも 4GB までの Ramdisk を作成することが可能(設定画面起動時に広告は出ます)で、64bit の Windows10 にもしっかり対応していますのでブラウザキャッシュなどで使うには十分でしょう。動画編集などで容量が欲しい方は 10ドル~19ドル払うことで 12~64GB まで容量を増やすことができます。(作成できる量が実メモリ搭載量の制限を受けるのは言うまでもありませんが。)支払い方法は Paypal や VISA、Master などが使えるようです。
インストールフォルダはデフォルトのままで問題無いでしょう。(但し Cドライブにインストールファイルを置いてないとインストール時にエラーが出るようなので注意)インストールできたら「Radeon RAMDisk Configuration Utility」のショートカットをダブルクリックして設定画面を立ち上げます。
「Setting」タブで作成したい容量(無償版は最大4GBまで)とドライブレター、ラベル等を設定し「Start RAMDisk」をクリックすれば「このデバイスソフトウェアをインストールしますか」と確認画面が出ます。そこでインストールを選ぶと NTFS でフォーマットされた Ramdisk が作成され、数秒で使えるようになります。私は分かりやすいようにドライブレターを「R」、ラベルは「Ramdisk」としておきました。
「Load/Save」タブではディスクイメージの作成に関する設定が可能です。イメージファイルを置く場所の指定やシャットダウン時にイメージとして残しておくか、起動時にイメージを読み込むかなどの設定をします。HDDにイメージを置きたい場合は併せて次の画面での設定が必要となります。
「Option」タブの「Allow Image file to be saved in non System Drives」にチェックを入れることで Cドライブ(起動ディスク)以外のHDDなどに RAM DISK のイメージファイルを作成することができるようになります。HDDを使うと起動とシャットダウン時に若干時間がかかるようになりますが、SSDの書き込み量を抑制したい場合などに設定しておくとよいでしょう。
DDRⅢ-1600と一世代古い環境ですが、HDDやSSDより遙かに高速です。ブラウザキャッシュをこちらに移したおかげでパッパと非常に気持ちよくWebページが表示されるようになりました。
しばらく使いながら様子を見ていましたが、特にエラーなどが出ているというようなこともなさそうなのでこのまま色々と設定を済ませて運用していこうと思います。
各種 Webブラウザの具体的なキャッシュの移動方法などについては以下の記事で解説していますので併せてご覧頂ければ幸いです。
長らくアップデートもされず放置されてしまっているこのソフトですが、2021年11月の時点で Windows 11(21H2)で OS のクリーンインストールから行った際の動作を確認致しました。特に不具合も無く今でも利用できるようです。インストール方法などにも変化はありません。
(2021.11.13)