先日使い始めたばかりの東芝製 4K Blu-ray レコーダー「DBR-4KZ200」ですが、やはり内蔵されている HDD の容量が 2TB というのではちょっと心許ないので、HDD の交換を行ってみることにしました。もちろん改造行為によって製品保証が切れてしまうリスクは織り込み済みです。
ブルーレイレコーダーの HDD にはプロテクトが掛けられていて容易に交換出来ないようにされている製品が多いのですが、東芝の製品はそのようなプロテクトが掛けられておらず、比較的容易に HDD の交換が行えるようです。そのような事情が今回「DBR-4KZ200」を購入した動機の 1つでもあります。
一般に家電製品の分解・改造を行うとメーカーによる製品保証が効かなくなってしまいます。
また、分解・改造が原因となって故障が発生するリスクもあります。当記事と同様に HDD
の交換を行った結果何らかの不具合が生じたとしても当ブログでは一切の責任を負うことは
致しかねます。
それでは HDD の換装作業を始めていくことにします。
まずは天板を取り外します。本体背面の何カ所かのネジと底面両端にあるネジを外し、後方にスライドさせるような感じで天板を取り外します。ファンの固定ネジは外さなくてOK。
写真では HDD は右下にあります。
HDD マウンタを基板に固定している 4箇所のネジを外します。
コネクタを外し、写真では少し上方にスライドさせるようにすると HDD がマウンタに取り付けられた状態で外れます。SATA の HDD は電源と信号の 2つのコネクタがあるのですが、このレコーダーでは変換基板で 1つにまとめているようですね。イマイチ必要性がよく分かりませんが(笑)。
HDD を取り外すことが出来ました。東芝ブランドのレコーダーらしく、東芝の「DT02ABA200V」という 5,400rpm の 2TB モデルで、監視ビデオシステム向けとされる高耐久の HDD が搭載されていました。
マウンタから HDD を外します。裏返して赤〇印の 4箇所のネジを外せばOK。振動吸収用のゴムブッシュも無くさないように。
HDDマウンタが外れました。
元の HDD に接続用のコネクタ変換基板が付いているので取り外しておきます。差し込まれているだけなので、軽く引っ張ればOK。
交換する HDD は、3年程前に NAS の HDD換装用として購入していたものを使う事にします。結局 NAS用には新しい HDD を購入しちゃったんで使っていなかったのですよね(苦笑)。 どうせならもっと大容量のものに換装すればいいじゃないかという話ですが、単に余っていたからというだけで深い意味はありません。これで足りないようなら外付けHDD を追加してもいいですし、BD に焼いて保存してもいいですしね。
HDD のマウンタに新しい HDD を固定し、先程取り外しておいたコネクタ変換基板を付けて・・・
元の場所に HDD を固定し、コネクタの接続を確認したら天板を閉めて換装作業完了です。
電源を入れ、「DBR-4KZ200」の機器情報を確認してみたところ、型番が「DBR-4KZ400」に変わっていました。どうやら 6TB の HDD までは交換するとこのように型番が変わるようです。
ただ、この状態では録画が出来ません。きちんと交換した HDD を認識させてやるためには本体を初期化しないといけないようです。リモコンの「スタートメニュー」ボタンを押下し、「設定」→「本体設定」→「詳細機能設定」へ進み、「設定の初期化」を選択。
ここでは「すべての初期化」を選んで下さい。録画していた番組は観れなくなるので注意。
録画・再生とも無事に行えるようになりました。工場出荷状態に戻ってしまうのでチャンネル設定なども含めてもう一度最初からセットアップ作業を行う必要はありますが、これだけで交換した HDD が使えるようになるのですから安いもんです。
中には 16TB の HDD に換装したという方も居られるようです。但し、HDD の中には相性のようなものが発生してうまく認識されないものもあるようなのでご注意を。心配なら換装成功例を参考にした方が無難ですね。今回私が使用したのは Western Digital の「WD40EZRZ-RT2」という 4TB の 製品ですが、こちらは残念ながら今はもう販売されていません。
Western Digital の「Blue」シリーズや、Seagate Technology の「Barracuda」シリーズの HDD 辺りは大丈夫なようですが、やってみないと分からない部分もありますのでご注意を。作業自体は自作PC を弄っている方にとってはなんでもないものだと思います。もちろん保証の件も含めて換装作業を行う場合は自己責任でお願いしますよ?
ちなみに Panasonic の「DIGA」シリーズでも HDD の換装は行えるようですが、こちらは換装する HDD が ” AVコマンド ” に対応していることが必須であったり、バイナリエディタで一部のデータを書き換える必要があったりと、やや敷居は高くなっているようです。