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「Rakuten UN-LIMIT VI」が正式スタート! ~ 約14ヶ月間利用してみて感じた使い心地の変化など ~

こちらの記事は楽天モバイルが「Rakuten UN-LIMIT VI」を提供していた頃のものです。記録のために当時の記事を残していますが、料金体系やサービス内容などが大きく変更されていますので、最新の情報は 楽天モバイル のサイト で確認して頂きますようお願い申し上げます。

2021年4月1日付けで楽天モバイルの MNOサービスが「Rakuten UN-LIMIT VI」となって生まれ変わりました。昨年末の NTTドコモによる「ahamo」の発表を端に「povo」「LINEMO」といった大手携帯電話回線事業者によるこれまでに無い低料金プランの新設が相次いだわけですが、楽天も黙って指を咥えているわけにはいかなかったようで、上限を月額税込 3,278円に据え置いたままで通信量に応じて月額 0円から利用することのできるプランを出してきました。

さすがにインパクトは相当なものだったようで、2021年1月の時点で 220万人を越えた辺りだった累計の契約申込数が、3月9日には 300万人を突破し、4月8日の時点で 390万回線超に達したとの発表がありました。当初契約申込数 300万人を目処に 1年間基本料金が無料になるというキャンペーンが 4月7日を以て打ち切られるとの告知があったことで、駆け込みの申込が殺到したようですね。

ただ、楽天の MNO事業はまだ始まったばかり。いくら格安のプランだからと言っても実際の所使い物になるのかどうかが気になっている方も多いでしょう。第2次の無料サポータープログラムから楽天の MNOサービスを試している身として、正式サービスが始まってからこの 1年間に感じた変化や実際の使い勝手、課題などについてちょっと整理しておこうと思います。

■ 「Rakuten UN-LIMIT VI」の料金体系

「Rakuten UN-LIMIT VI」の料金体系は以下のようになります。更に「Rakuten Link」アプリを使えば日本国内の通話料金と SMS料金が原則無料となります(0570 など一部対象外の番号あり)。

Rakuten UN-LIMIT VI 料金体系 画像:楽天モバイル

「Rakuten UN-LIMIT VI」の通常の料金体系については以下の記事でもう少し詳しく紹介していますので併せてご覧頂ければ幸いです。

■ 他社プランとの比較

大手 3社から新たに設定された低料金ブランドとの比較です。

MNO 4社の料金プラン比較
サービス名 ahamo povo LINEMO Rakuten
UN-LIMIT VI
事業者 NTT DoCoMo au Softbank Rakuten
基本料金
(税込)
2,970円 2,728円 2,728円 0円~3,278円
(4段階で自動切替)
データ容量 20GB 20GB 20GB 無制限
(自社回線エリア内)
データ容量超過時
通信速度制限
最大 1Mbps 最大 1Mbps 最大 1Mbps ローミングエリア内のみ
5GB/月の制限
(超過後最大 1Mbps)
追加データ容量
(税抜)
550円 / 1GB 550円 / 1GB 550円 / 1GB (ローミングエリア内のみ
550円 / 1GB)
5G 利用 今夏予定
テザリング 無料 無料 無料 無料
国内通話料金
(税込)
5分以内無料
(経過後 22円/30秒)
 22円/30秒 
(音声通話分離)
 22円/30秒 
(音声通話分離)
「Rakuten Link」
利用で無料
留守番電話サービス
キャリアメール 現状利用不可    ✕    2021年夏頃予定
eSIM 対応 検討中
契約・サポート オンラインのみ オンラインのみ オンラインのみ オンライン、実店舗
サービス開始 2021.3.26~ 2021.3.23~ 2021.3.17~ 2021.4.1~

※ 2021.4.11 現在の情報です。
基本料金の上限金額だけ見れば楽天モバイルは若干高くなっていますが、他社と違って月間通信量 20GB以上での速度制限が掛からない(1日辺り 10GB という制限はあるようですが)点、Rakuten Link を使用することによる通話料金無料などメリットも多数あるので善し悪しですね。

「Rakuten UN-LIMIT VI」の他社には無い最大のメリットは「Rakuten Link」アプリ経由での通話・SMS料金が無料になってしまうという点でしょう。正式サービス開始当初は ” iPhone で利用出来ない(App Store に iPhone用のアプリが存在しない) ” という重大な欠点を抱えていましたが、2020年7月になって iPhone用のアプリも登場しました。また、1つの連絡先に電話番号を 1つしか登録出来ないという非常に不便な点もありましたが、現在は複数の電話番号を 1人に登録したり、家族などのグループ分けを行えるようになるなど随分使い勝手も良くなって来ています。

「Rakuten Link」については以下の記事でも紹介していますので併せてご覧頂ければと思います。

■ 「Rakuten UN-LIMIT VI」が使えるエリアは?

楽天モバイルの自社回線エリアと au の回線を使ったローミングエリアの最新の分布状況マップは以下のページから確認することが出来ます。

Rakuten UN-LIMIT VI サービスエリアマップ


但し、上記のマップ上で自社回線エリア化されているからといって必ずしも楽天の自社回線電波で通信が出来るとは限らないという点は気に留めておいて下さい。最近はそれほど酷くは無いようですが、昨年のベータテスト期間中やサービス開始当初は濃いピンク色のエリアに赴いても実際には楽天の電波が捕まえられないということは多々ありました。地下や商業ビル施設の屋内などでの電波状況の改善もまだまだこれからといったところでしょう。

とはいえ、楽天モバイルの自社回線エリアの構築速度は正式サービスが始まった頃はお世辞にも順調とは言えないものでしたが、昨年の秋辺りから目に見えて加速してきました。下は神戸市西部におけるエリアマップの広がりの推移ですが、長らく放置されていた神戸市西部も急速に自社回線エリア化されてきています。実際私の自宅周辺も昨年10月末くらいにエリア化され、現在は au のローミング電波による「バンド 18」と楽天による「バンド 3」の両方が受信出来るようになっています。

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Xeria XZ1C 右は先日購入した 「Xperia XZ1 Compact(SO-02K)」を使って楽天モバイルの電波状況を確認してみた時の様子です。Xperia XZ1 Compact はドコモ回線専用モデルだったため、楽天が au の回線を借りてローミングサービスを行っている「バンド 18」は受信する事が出来ませんが、楽天の自社回線が使用している「バンド 3」は受信することが出来るので、こうしたテストを行う際には便利だったりします。室内ということもあってかやや電波が弱いですが、ネット・電話とも問題無く利用することが出来ました。
急速な楽天の自社回線エリアの拡大に伴って、au回線を使ったローミングサービスの大幅な前倒し終了も広がってきています。元々都道府県毎に楽天の自社回線による人口カバー率が 7割を越えた時点で順次ローミング契約が打ち切られることになっていた契約に拠るものですが、一時的にせよ通信が不安定になる地域が出てくる可能性はあります。

「Rakuten UN-LIMIT VI」では追加負担無しに「5G」通信も利用出来ますが、今のところ実際に 5G回線での通信可能なエリアはまだ極一部でしかありません。神戸市に至ってはヴィッセル神戸のホームスタジアムのある「ノエビアスタジアム神戸」のある御崎公園近辺だけとなっています。5G通信は端末側の普及もまだまだこれからですし、本格的に使えるようになるにはもうしばらく掛かりそうですね。

■ 通信速度

通信速度テスト 左は iPhone SE(2020)に Rakuten UN-LIMIT VI の SIM を挿して回線速度を測ってみた時の様子です。iPhone の場合、「設定」から「モバイル通信」へ進み、「ネットワーク選択」で「自動」のスイッチをOFFにすれば強制的に接続回線を固定することが出来ます。アップロードがやや遅いですが、これだけの速度が出ていればまず困ることは無いでしょう。
繋がっている回線の確認方法ですが、iPhone標準の電話アプリで「3001#12345#」と入力してフィールドテストモードに入り、家のアイコンの隣をタップして「Serving Cell Info」で「freq_band_ind」の値を確認し、「18」になっていたら au のローミング回線、「3」になっていれば楽天の自社回線に接続されています。この辺は Android機に比べて iPhone の面倒くさい部分ですね。

■ 楽天モバイルの課題

楽天モバイルの方で確認された Rakuten UN-LIMIT VI を使用することのできる端末は昨年正式サービスが開始された頃に比べて随分増えました。これまでも APN の手動設定を行うことでかなりの端末で使用することは出来ましたが、やはり公式に確認されていると安心して利用することが出来ます。「こちら」に「楽天回線対応製品」としてリストアップされている製品はもちろんのこと、「こちら」では現在利用中の製品を Rakuten UN-LIMIT VI で使えるかどうか確認することができます。

ただ、未だ iPhone などでは ETWS(緊急地震速報、津波警報などの受信機能)が非対応になったままであったり、APNの設定が必要であったりと使いにくい部分も残っています。
   ⇒ これらについては現在は解消されています。

「Rakuten Link」アプリについてはバージョンが「2.0.2」となっており、一個人に複数の電話番号を設定することが出来るようになるなど随分と使いやすくなって来ました。少なくとも私が試した限りに於いては通話の安定性や音声の品質で問題を感じたことはありません(若干のラグはありますがこれは仕組み上仕方無いものと思っています)。

最も力を入れて欲しい点は通信エリアの拡大ですが、これはまあ時間が解決してくれるものとして、後はやはりサポート体制の充実でしょうね。新型コロナの影響を受けているであろうことは理解していますが、サポート人員の拡充・教育は一刻も早くお願いしたいところです。

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※ 追記 ※


4月30日からようやく楽天モバイルでも iPhone の取扱が始まることが発表されました。予約開始は 4月23日 21時から。対象は iPhone 12 ProiPhone 12 Pro MaxiPhone 12iPhone 12 miniiPhone SE(2020)、先日発表されたばかりの Air Tag です。

iPhone 12 と iPhone 12 mini については新色の「パープル」が選べる(予約開始は 4月24日 9時から)他、 AirPods Pro、MagSafe といったアクセサリ類や各種ケースなども楽天モバイルのショップで購入できるようになるそうです。「楽天ポイント」が購入代金へ充当できるというのは大きいですね。

また、iPhone 6s 以降の iPhone についても 4月30日以降 Rakuten UN-LIMIT VI の対応機種となるそうです。今までは OS の更新毎に IPCC を書き換えるという敷居の高い作業が必要でしたが、公式にサポートが開始されることでこれら旧機種を持っている方でも楽天モバイルに乗り換えやすくなりますね。他の機種でも iPhone で APN を手入力する必要が無くなるのではないかと期待しています。

通信エリアについては、3月末の時点で人口カバー率 80%を達成したそうです。今夏 96% という目標に変わりは無く、順調に自社回線エリアの拡大は行われているようです。低軌道衛星を使った通信エリアの拡大についてはまだ衛星自体の打ち上げがこれからなので正直どうなるかは分かりません。

テンセントの出資を受けた件が取り沙汰されていますが、今のところまだ役員の派遣などがされた形跡は無いようですし、過剰に心配する必要は無いのではないかと思うのですけどね。当初 6,000億円程度の設備投資で大丈夫だと豪語していた頃からはかなり投資額が膨らんでいますが、私は元々逆にそれぽっちで大丈夫か?と思っていた口なので、先行投資としては必要な分だろうと思っています。
(2021.4.22)