SONY のミラーレス一眼カメラ「α6400」用に SanDisk の SDXCカードを買ってみました。
この SDXCカード、128GB と大容量にも関わらず非常に安価です。「 サンディスク 正規品」とは書かれていますが本当に大丈夫なのか気になるという方も多いのではないでしょうか。ということで、ちょっとチェックしてみることにしましょう。今回購入したのは以下の商品です。Amazon で購入しました。
「エコパッケージ」ということで、下のような非常に簡素なパッケージで届きます。
中に入っていたのは、ケースに入った SDカード本体の他には極簡単な取扱説明書だけでした。
きちんとしたパッケージに入った正規品であれば「RescuePRO」というデータ復元ソフトのアクティベーションンコードの書かれたカードが同梱されているはずですが、「エコパッケージ」仕様の製品には付いていません。違いはこの点だけで、SDカード自体の性能に違いは無いようです。
そしてこの製品を選んだ最大のポイントが、低価格にも関わらず「無期限保証」が付いていた点です。但し、無期限保証を受けることができるのは、「この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します。」と表示されている商品のみで、マーケットプレイスの商品は対象外である点には気をつけて下さい。
ちなみに SanDisk の SDカードは以下の様にグレード分けされています。(仕様変更の可能性あり。)
ファミリー | バス規格 | スピードクラス | 容量 | 転送速度 |
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Extreme PRO | UHS-Ⅱ | U3・10 | 32 GB~128 GB | Read 最大 300MB/s Write 最大 260MB/s |
UHS-Ⅰ | V30・U3・10 | 256 GB~1 TB | Read 最大 170MB/s Write 最大 90MB/s |
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Extreme PLUS | UHS-Ⅰ | V30・U3・10 | 64 GB~128 GB | Read 最大 150MB/s Write 最大 70MB/s |
U3・10 | 32 GB | Read 最大 90MB/s Write 最大 70MB/s |
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Extreme | UHS-Ⅰ | V30・U3・10 | 128 GB~256 GB | Read 最大 150MB/s Write 最大 70MB/s |
V30・U3・10 | 64 GB | Read 最大 150MB/s Write 最大 60MB/s |
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U3・10 | 16 GB~32 GB | Read 最大 90MB/s Write 最大 40MB/s |
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Ultra PLUS | UHS-Ⅰ | U1・10 | 16 GB~256 GB | Read 最大 130MB/s Write 記載なし |
Ultra | UHS-Ⅰ | U1・10 | 32 GB~256 GB | Read 最大 120MB/s Write 記載なし |
10 | 16 GB | Read 最大 80MB/s Write 記載なし |
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Standard | UHS-Ⅰ | 4 | 16 GB~32 GB | Read 記載なし Write 記載なし |
※ 2021年4月17日時点の情報(出所:SanDisk)
予算があれば上位のグレードのものを買っておいてもいいのですが、今回使用する予定の α6400 は UHS-Ⅰ の規格にまでしか対応していないので、今回購入した SDカードで充分でしょう。
■ 初期不良チェックと製品登録
「無期限保証」を受ける為には SanDisk へ製品登録しておく必要があります。また、登録時にメモリーカード裏側に印字されているシリアル番号の入力が必要になるので、真贋判定も行うことが出来ます。
SanDisk の場合は「こちら」からログインし、製品シリアル番号を登録する事で正規の製品である事の確認が可能です。尚、ユーザー登録を行うには先にアカウントを作成しておく必要があります。「製品コード」はシリアル番号の事です。正規品であれば SDカードの裏側に印字されているはずです。登録完了後は右の様にリスト上で保証期限の確認やサポートの依頼が出来るようになります。
とりあえず無事にシリアルナンバーは通りましたので、偽造品である可能性は極めて低いと思われます。
引き続いて初期不良がないかどうか「H2testw」を使ってチェックを行っておきました。128GB と大容量にもかかわらず書込速度が速いせいかテストに掛かる時間は思ったより短く済みました(それでも 50分程掛かっていますが)。
途中でエラーが出ることもなく無事テストも通過しました。もしテスト途中で何らかの異常が見つかった場合は Warningメッセージが表示されます。面倒くさがらずに最初に一度はチェックしておいた方が良いでしょう。
「CrystalDiskMark」を使って速度チェックも行ってみました。
左がサンディスク製 SDXC の SanDisk Extreme 128GB、右がキオクシア製 microSDXC の EXCERIA BASIC 64GB のベンチ結果です。ベンチソフトのバージョン違いについてはご容赦下さい。
SDカードリーダー/ライターに Aukey の CB-C55 という多機能USBハブを使っているのですが、CB-C55 の製品規格上の SDカードのデータ転送速度は 60MB/s 止まりなので、SanDisk の SDカードの本来の性能は出せていないと思われます。本来の性能を生かしたいのであれば下記の様な高速な読み書きに対応したリーダー/ライターをお使い下さい。
SDカードを購入する際に気をつけておくべき点については以下のページでまとめていますので、併せてご覧頂ければ幸いです。
有効画素数約2,420万画素の α6400 に 128GB の SDカードを挿した状態で「RAW+JPEG(エクストラファイン)」で記録する場合に撮影出来る枚数は 2,880枚ちょっとになるようです。「JPEG(エクストラファイン)」のみの場合は 6,810 枚ほど撮影可能でした。「XAVCS HD」で動画を撮影する場合は 5時間20分程記録できるようですね。いずれも一般的な用途では充分すぎる程でしょう。
仮で入れていた KIOXIA の EXCERIA BASIC から SanDisk の Extreme 128GB に SDカードを入れ替えて見て書込の速さを実感することが出来ています。EXCERIA BASIC では写真を撮る度に数秒間書込中の表示が出ていましたが、SanDisk の SDカードでは一瞬で書込が終わっているようです。カメラ自体のバッファもありますし、これだけ速ければ連写が必要なシーンでもかなり使えるでしょう。やはりミラーレス一眼にはこれくらいのグレードの SDカードは用意した方がいいですね。
UHS-Ⅱ規格に対応した SD/micro SDカードリーダライタ機能を持つ多機能 USBハブ を新たに入手したので「Extreme 128GB」SDXCカードの読み書き速度を再計測してみました。
ほぼ Read 最大 150MB/s、Write 最大 70MB/s という公称値通りの性能が出ているようですね。使い始めて 3年を過ぎましたが、今のところまだエラーもなく快適に使えています。
(2024.7.14)