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軽量かつコンパクトな SOTO(新富士バーナー)のマイクロレギュレーターストーブ「SOD-300S」を買ってみました

サイクリングやトレッキングに出掛けた先で美しい景色を眺めながら飲む珈琲は格別です。今までは家で淹れた珈琲を真空断熱ボトルに入れて持って行っていましたが、やはり珈琲は淹れ立てが一番・・・。キャンプとまではいかなくともチェアリングしながら出来たての食事も楽しんでみたい・・・。

ということで、外気温にも影響されにくくなるという「マイクロレギュレーター」を搭載した、軽量かつコンパクトな「SOTO」の「SOD-300S」というシングルバーナーを買ってみました。

■ 「OD缶」と「CB缶」

アウトドアでお湯を沸かしたり調理したりすることの出来るストーブには、アルコールやホワイトガソリン(車用のレギュラーガソリンを使えるものもあるようです)を使用するものもありますが、液体燃料はこぼしたりすると大変なのでガスカートリッジタイプのストーブを購入することにしました。

カートリッジ式のガスボンベは、「OD缶」と「CB缶」に大別されます。「OD缶」と呼ばれているガスカートリッジは、アウトドア(OutDoor)シーンでの使用が想定されたガスカートリッジであるとの意味です。一方、「CB缶」と呼ばれているのはカセットボンベの(Cassette Gass Bombe)のことで、一般的なカセットコンロで使用される縦長のガスカートリッジです。

「CB缶」は安価な上にスーパーやコンビニなどで手軽に入手出来る点が魅力ですが、「OD缶」に比べて火力に劣り、低温環境下では着火が困難になることもあるそうです。「OD缶」の方の難点はやはり入手性と価格ですね。これらのガスカートリッジには互換性が無いので、バーナーを購入する時に使用する環境などをよく考えておく必要があります。

登山やサイクリングなどに携行できるコンパクトなバーナーでは「PRIMUS」と「SOTO」の製品あたりがメジャーなようですね。海外ブランドでは mont-bell でも取り扱いのある「JETBOIL」あたりも使っている方が多いのでしょうか。国内ブランドのスノーピークも性能はいいようですが、個人的に前女社長の素行が嫌いだったのであまり企業イメージが良くないのです(苦笑)。

私の場合は特に冬場にサイクリングに出掛けた先で温かい珈琲や食事を作るのに使いたいので、低温時にも十分な火力を期待する事の出来る「OD缶」に対応したバーナーの方が向いていそうです。そこで候補とした「SOTO」と「PRIMUS」のガスカートリッジについてちょっと調べておきます。

・ SOTO のガスカートリッジ

SOTO のガスカートリッジは、液化ブタン、液化イソブタン、液化プロパンが配合された 1種類のみが販売されています。オールシーズンで使用可能ということですね。

型番 SOD-710T SOD-725T SOD-750T
サイズ Φ90x65mm Φ110x90mm Φ110x150mm
重量 約 192g 約 385g 約 680g
NET 約 105g 約 230g 約 460g
ガス成分 液化ブタン、液化イソブタン、液化プロパン(配合率不明)


・ PRIMUS のガスカートリッジ

「PRIMUS(プリムス)」は、元々スウェーデンで 1892年に操業された燃焼器具の老舗ブランドで、日本では岩谷産業と合弁で設立された「イワタニ・プリムス」が製造・販売を行っています。こちらのガスカートリッジは、使用する季節によって異なる成分のガスが封入されたものが用意されています。

春・夏用
型番   ー   IP-250G IP-500G
サイズ Φ110x90mm Φ110x150mm
重量 約 380g 約 680g
NET 約 230g 約 470g
ガス成分 ブタンガス(ノルマルブタン 65%、イソブタン 35%)


オールシーズン用
型番 IP-110 IP-250T IP-500T
サイズ Φ90x65mm Φ110x90mm Φ110x150mm
重量 約 200g 約 380g 約 660g
NET 約 100 g 約 225g 約 460g
ガス成分 ブタンガス約 75%、プロパンガス約 25%


「ノルマルブタン」は「ブタン」の別名です。「ブタン」→「イソブタン」→「プロパン」の順に沸点が低くなり、寒冷地での燃焼性や良くなる反面高価になります。プロパンを配合していない PRIMUS の「春・夏用」のガス缶が他に比べて安価なのはそいういうことらしい。

ガス成分の差による沸点の違い
ブタン(ノルマルブタン)     イソブタン         プロパン    
- 0.5 ℃ - 11.7 ℃ - 42.1 ℃

これらのガスは狭い容器に圧力を掛けて注入される事で液化し、体積が 1/250 ほどになっています。バーナーのつまみを開くと缶内部の圧力が減少して周囲の熱を奪いながら気化することでガスとして放出されるため、「プロパン」など沸点の低いガスの方が低温環境でも気化しやすく有利というわけですね。

同じ「OD缶」同士であればある程度異なるメーカーのものとも互換性はあるようですが、メーカーの保証対象外の行為となってしまいます。組合せによってはガス漏れや異常燃焼が発生することもあるようなので、極力異なるメーカーのバーナーとガス缶は組み合わせて使わない方がよいでしょう。「PRIMUS」のオールシーズン用は「SOTO」のガス缶より割安だったのですが、最近の値上げで価格差は縮まっているようですしね・・・。

■ SOTO のマイクロレギュレーターストーブ「SOD-300S」を購入!

「SOTO」と「PRIMUS」だけでも様々な種類のバーナーが発売されていて絞り込むのに結構悩んだのですが、結局「SOTO」の「SOD-300S」というシングルバーナーを購入することにしました。

「SOTO」は、1978年に愛知県で工業用バーナーの製造会社として設立された「新富士バーナー株式会社」の Made in Japan なアウトドア製品ブランドです。「SOTO」ブランドのスタートは 1992年と比較的最近ですが、開発されるアウトドア製品は全て自社工場で生産されており、北米の有力誌「バックパッカー」でエディターズチョイスを受賞するなど世界的にも高い評価を受けているようです。

この5月には「SOTO」ブランド初のテント「HORUS SOLO T/C」を携えてテント市場にも参入。こちらはバーナーメーカーのテントらしく、天上をガバッと開けることでテント内部でのガスバーナーやガスランタンが使用可能になるというユニークな製品となっているのだとか。

そんな「SOTO」の製品の中から「登山・トレッキング向き」のストーブとされている、マイクロレギュレーターストーブの「SOD-300S」を購入することに決定!今のところサイクリング時に一緒に持っていくことを考えていますが、軽量・コンパクト・高火力と三拍子揃っている点が魅力的でした。

「マイクロレギュレーター」を搭載したストーブは、低温環境下でも火力が低下しにくく、高温時には炎のリフティングを抑えて危険を回避し、常に安定した火力を維持してくれるそうです。また、火力の微調整も可能なのでより炊飯などの調理にも向いた製品と言えるでしょう。点火装置も付いているのでライターなども不要です。

ストーブセット

今回購入したのは以下の 3点。ストーブ本体の「SOD-300S」、” 250 缶 ” と呼ばれるガスカートリッジの「SOD-725T」を 2個(写真は 1個しか写っていませんが)と、ストーブを設置した時の安定感を高めてくれる PRIMUS の「P-CH-R」というガスカートリッジホルダーです。


実物を見比べながら決めたかったので、今回は mont-bell の店舗で購入してきました。PRIMUS の「P-153」とは最後まで悩みましたけどね。ガスカートリッジホルダーは SOTO からも「ST-411」という製品が発売されているのですが、小型の ” 110 缶 ” には使用できないようなので、より汎用性のある PRIMUS のものにしました。異なるメーカーの製品ですが、SOTO の OD缶でも問題無く使用可能です。

SOD-300S-重量 SOD-725T-重量 [PCHR重量


それぞれの製品の重量実測値は上記の通り。これら 3点にストープ用の純正収納袋を合わせても 500g 程度で収まります。荷物の重量軽減が重要な登山家に支持されているというのも納得ですね。

SOD-300S-1 SOD-300S-2


「SOD-300S」の本体です。五徳は折り畳み可能な三点式で、使用する際は上のように広げて使います。対応燃料は「OD缶」。「SOD-300S」の主な仕様は以下の通りです。

発熱量 3.3 kW(2,800 kcal/h)※ SOD-725T使用時
使用時間 SOD-725T(250 缶)使用時:約 1.5時間
SOD-710T(110 缶)使用時:約 0.68時間
本体サイズ 使用時:96x94x86 mm 収納時:52x52x81 mm
付属品 専用収納ケース
PCHR-1 PCHR-2


こちらは PRIMUS のガスカートリッジホルダー。爪が 3箇所に設けられていて、110 / 250 / 500 の 3タイプのガスカートリッジを固定することが出来るようになっています。こちらも折り畳み可能なので、持ち運び時はそこそこコンパクトになります。

組合せ

3点を組み合わせてみました。ガスカートリッジホルダーがあるだけで上に鍋などの物を置いた時の安定性は格段に良くますよ。マイクロレギュレーター方式のストーブの特徴の 1つですが、器具栓つまみは 1~1.5回転ほどさせないとガスが出てこないので、気がついたらガスが出てしまっていたというような事態も防げます。ガスが出始めたら全開になるまでガス量の微調整がし易いのも使いやすい点ですね。

燃焼

火口はお椀の蓋のような形になっており、鍋の底に広く火が当たるような形状になっています。1点に火力が集中しないので、焦げ付きにくくなったり火を絞っても満遍なく加熱できたりとメリットは多そう。

使用例-1

先日サイクリングに出掛けた際に持ち出して珈琲を淹れてみました。この時はガスカートリッジホルダーを持っていくのを忘れていた(笑)のですが、このように平らなベンチの上のような場所ではまあ無くても大丈夫です。でもやっぱり珈琲を飲むならステンレスかチタンのマグも欲しいですね・・・。

■ 追加でウインドスクリーンを購入

実際に「SOD-300S」を使ってみてお湯が沸くまでの時間の短さには感心したのですが、風があるとやはり横から熱が逃げている感じがあったので、追加で純正のウインドスクリーン(SOD-451)も購入しておくことにしました。「SOD-300S」の五徳にはめ込むことで一体化させて使う事が出来るようです。


SOD-451-1 SOD-451-1


「SOD-451」の外形寸法は 82x17 mm。ステンレス製で重量は実測 19.6g でした。

SOD-451-3 SOD-451-4


写真の様な感じで「SOD-300S」の五徳にはめ込んで使うのですが、明らかに五徳の安定感も増しますね。これは標準セットとして販売してもいいくらいなのでは?

SOD-300S+SOD-451

「SOD-451」を付けると付けないとでは横風の影響度合いに雲泥の差があります。また、下側への熱も反射して上に向くためか、お湯の沸騰するまでの時間も短くなりますね。燃料を効率よく使うという意味でも必需品と言いきってしまって良いのではないでしょうか。

■ mont-bell の「アルパインクッカーディープ 11」にスタック可能

さて、軽量・コンパクトな SOTO のバーナーセットですが、mont-bell の「アルパインクッカーディープ 11」にスッキリと収納して持ち運ぶことが出来そうです。 実際にスタックさせてみたところ、逆さに入れた 250缶の上に「SOD-451」を乗せた状態で更にケースに収納した「SOD-300S」がすっぽりと収まります。この入れ方ならクッカー内部が缶の底と擦れて傷付いてしまう心配も最小限に抑えられるでしょう。

スタック-1スタック-2スタック-3 スタック-4スタック-5スタック-6


「アルパインクッカーディープ 11」にスタック可能ということは更にワンサイズ上の「アルパインクッカーディープ 13」にも入るということで、ご飯とおかずを作るのに必要なクッカーとバーナー類を一纏めに出来ますね。ガスカートリッジホルダーもこれこのとおり。

コッヘルだけを先に買ってしまってから随分間が開いてしまいましたが、これでようやく外でお湯を沸かしたり調理したりすることが出来るようになりました(笑)。次は折り畳み可能なミニテーブルですかね・・・。場所によっては火気の使用自体が完全アウトというところもあるので注意は必要ですが、チェアリングのお供にも持っていくようにしたいと思います。