SONY のミラーレス一眼カメラ「α7C II」は、フルサイズセンサーを搭載したカメラとしてはかなり小型・軽量な製品です。ただ、コンパクトにすることに拘った結果なのか、ファインダーの接眼部にアイピースカップを取り付ける事が出来ないようになっています。
背面の液晶モニターを見ながら撮影する方には関係のない話ですが、「α7C II」でファインダーを覗きながら撮影しようとしていると、鼻の頭が液晶画面に触れてしまうことがあるのですよね・・・。「α7C II」では所謂ジョイスティックも非搭載なので、フォーカスポイントの移動などを液晶画面のタッチ操作で行うことがあるのですが、この機能を有効にしているとファインダーを覗きながら撮影しようとした際に鼻が当たって誤動作してしまうことがあるのです。
地味にストレスに感じていたので、「α7C II」のファインダーにも後付け可能なアイカップを探してみることにしました。ホットシューに装着するタイプ の後付けアイカップはかなり早くから発売されていたのですが、これだとホットシューに取り付けるタイプのアクセサリと同時に使えなくなってしまいます。そこで昨年の秋頃に新たに発売された、SmallRig のアイカップを試してみることにしました。
「SR 4819」という型番のこのアイカップ、元々の生産量が少ないのか、発売以来ずっと品薄の状態が続いているようです。私も昨年の 12月初め頃に発注を掛けていたのですが、今年になってようやく手元に届きました。なので、気になっている方は見かけたら早めに抑えておくことをお勧めします。
ちなみに送料は掛かりますが、上記の SmallRig 直営 Webショップからも購入可能です。
接眼部分はシリコン製ですが、他は ABS樹脂とポリカーボネートから作られているようです。脱落防止用のミニストラップは不要なら外してしまっても構いません。
重さはミニストラップ込みでも 10g と非常に軽量。それにしてもほぼ同じ形状・大きさの APS-C機「α6700」には標準でアイカップが付属しているのに何故「α7C II」では省かれてしまったのかよく分かりません。例え別売りになるとしても、せめて後からでもアイカップを取り付けられるようファインダー部分に溝(?)くらいは付けておいて欲しかった・・・。
取付は簡単です。ファインダーの後部にカポッとアイカップを塡め、前方のフックのような部分を「α7C II」ボディ前部に引っ掛けるだけ。しっかり塡まるのでそう簡単に外れることは無いかと思いますが、ストラップなどで首や肩からぶら下げる場合は紛失防止の為ミニストラップは付けておいた方がいいかも。
バリアングルモニターの開閉時にアイカップ下部の接眼部と干渉しますが、この部位は柔らかいシリコン製なので、モニターの開閉操作自体に問題は全くありません。
アイカップを取り付けるとファインダー接眼部が 1.5cm 程後へ伸びます。シルバーのボディだと少し目立ちますが、ブラックボディならほとんど気にならないかも知れませんね。
効果はてきめんです!ファインダーを覗いた時に周囲から余計な光が入ってこないので、撮影に集中することが出来るようになりました。特に日中の屋外で撮影することが多い方にお勧めです。期待していた鼻の頭がタッチパネルに当たって誤動作する件も解消されました。こちらのアイカップは、同じボディ形状の「α7CR」にも取付可能です。「α7C II」「α7CR」をお使いの方は是非購入を検討してみて下さい。