星空写真家で、プラネタリウムの映像クリエイターとしても活躍されている KAGAYAさんという方をご存じでしょうか?KAGAYAさんが制作されたプラネタリウム番組の「銀河鉄道の夜」は、日本人ならば知らない方は居ないであろう宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を原作に星座や銀河の解説を交えた作品で、日本国内のみならず欧米やアジア各国でも上映され、観客動員数は 100万人を突破しているそうです。
Twitter のアカウントも開設されていて、「空をご覧ください」と、日々美しい星空の写真を楽しませて下さっています。KAGAYAさんの Twitterアカウントはこちら ⬇⬇⬇
その KAGAYAさんですが、この 11月末に新しい書籍を出版されました。
A5判で全 168ページ。11月30日に発売されたばかりですが、既に重版が掛かっているそうです。月や星、天空の現象を楽しむための入門書とのことですが、星景写真をこれから撮影してみたいという方にとっても非常に良い参考書になるのではないでしょうか。撮影のポイントが沢山の美しい作例写真と共に掲載されています。オーロラや日蝕・月蝕などといった様々な天体現象についても、イラストを交えて非常に分かりやすく書かれていました。
実は私、中学の頃に天文にはまっていたことがあり、一時期毎週のように明石市立天文科学館に通っていた時期がありました。本を読んでいて買って貰ったビクセンの天体望遠鏡で土星の輪っかや木星の縞模様を観察したり、親父のカメラを借りて星の軌跡を撮ってみたりしていた頃のことを思い出しました。
初回限定ということで素敵なポストカードが付属していました。どれくらい初回限定版が用意されていたのかは分かりませんが、書店の方へ出向いて探せばまだポストカードもゲットできるかも知れません。帯が付いていれば大丈夫だとは思います。通販はもうおみくじになってしまうかも知れません。
KAGAYAさん制作のプラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」は 2006年に初上映されたそうで、時折再上映はされているもののさすがに今プラネタリウムで観ることの出来る機会は少なくなってしまっているようです。機会があれば是非一度プラネタリウム上映で観てみたいものです。DVD や Blu-ray も発売されてはいますが、臨場感では到底叶いませんからね。
折しも今夜(12月14日)は、「ふたご座流星群」が極大を迎える日です。今年は月明かりの影響で深夜まで空が明るいので流星の観測は難しいかも知れませんが、深夜から明け方に掛けて天頂(真上)付近から放射状に放たれる流星の観測が出来るようです。国立天文台の予測に拠れば 1時間に 30~40個程度の流れ星を期待出来るとのこと。たまには夜更かし or 早起きして星空を見上げてみるのも良いと思いますよ。また、今年の 1月に発見されたばかりの「レナード彗星」も 17~19日に掛けて夕刻の西南西の空で最も見易くなるそうです。あ、夜は冷えますから観測するのであれば充分に暖かくして観測してくださいね。
画像:国立天文台