超硬合金を用いた切削工具を製造・販売している「タンガロイ」から「X」のキャンペーンでキーホルダーを頂きました、社名となっている「タンガロイ」は、炭化タングステンとコバルトなどの粉末を焼結して作られた焼結炭化物合金のことなのだそうです。
私が初めて「タンガロイ」という会社を知ったのは、投資家のウォーレンバフェット氏が来日して直接「タンガロイ」を訪れたとのニュースを目にした時でした。当時は東日本大震災直後で、福島県いわき市に本社と工場を構える「タンガロイ」への風量被害なども大きかったそうで、そのような時期にバフェット氏自ら来日して新工場の完成を祝ったと聞いて「タンガロイ」とは一体どのような会社なのだろうと興味を持ったのが初めでした。
その「タンガロイ」ですが、かつては東芝の傘下企業だったそうです。2004年に MEBO（経営陣と従業員による買収）によって独立し、「株式会社タンガロイ」を設立、同時に東証一部の上場を廃止します。
一旦はリーマン・ショックの煽りを受けて自動車業界が一斉に設備投資を凍結したことから経営危機に陥りますが、2008年に超硬工具で世界 2位だった「IMC（International Metalworking Companies B.V.）」の傘下に入り、生産設備をいち早く更新出来たことなどから 2010年からの需要回復の波に上手く乗ることが出来たのだそうです。「IMC」は当時既にウォーレン･バフェット氏率いるバークシャー･ハサウェイに買収されていたことから繋がりが出来ていたようですね。
さて、今回頂いたこのキーホルダー、ちょっと不思議な形状をしています。素人目にはこれがなんであるのか全く分かりませんでしたが、タグに書かれている「CNMG120408-TM T9215」で検索してみたところ、なるほど、金属材料を削り出す旋削マシーンの先端に取り付けるチップなのだそうです。実際に使われている動画もヒットしました。
かなりの圧力が掛かっているのでしょうが、まるで野菜の皮を剥くかのように削れていくものなのですね。レジンキャスト製とのことで、さすがに本物のチップが使われているわけではないようですが、面白いものを頂きました。スマホに付けて使わせていただくことにします！
