3月の初めに参加してきた「CYCLE MODE RIDE OSAKA 2025」で新しい自転車用の鍵を買って来ました。兵庫県丹波篠山市にある「ニッコー」という錠前メーカーのブランド「TAMBAR(タンバー)」から発売されている「Wanawa Lock(ワナワロック)TAM22」というケーブルロックです。
こちらの「Wanawa Lock」、もともとの生産量がそれ程多くないのか、はたまた相当な人気となっているのか、発売以来ショップなどに入荷してもすぐに売り切れてしまうほどに入手困難な状態が続いているのだそう。「CYCLE MODE RIDE」の会場でも TAMBAR さんがブースを出して居たのですが、かなりの数を用意してきたにもかかわらず初日でほとんど売れてしまい、私が購入した時点でも残り僅かとなっていて担当の方が「明日どうしよう・・・」とおっしゃってました(笑)。
最近全然走れていなかったのですっかり遅くなってしまいましたが、簡単にレビューしておきますので、購入のお考えの方の一助とでもなりましたら幸いです。
「TAMBAR」のブランドネームは文字通り会社のある「丹波」から来ています。トレードマークが猪となっているのもそのためなのですね(笑)。「Wanawa 」は「罠輪」?それとも「輪縄」?
付属の収納袋はなんと自転車用の輪行袋やツーリングバッグなどの製造で有名な「OSTRICH(オーストリッチ)」製!輪行バッグなどと同じ素材が使われているとのことで耐久性も問題無さそう。バックルが付いていて自転車のサドルレールなどに取り付けて持ち運ぶことも出来るようになっています。
最大の特徴は 1800mm もあるこのケーブルの長さ。一見ただの紐じゃないか?と思えるほど柔軟で、取り回しは楽々!ケーブルの被覆は布素材なので大事なバイクを傷つける心配もありません。
ダイヤル番号の変更は、赤〇の凹みの部分を爪楊枝の先などで押し込みながら希望の番号を選び、放すとその番号に設定されます。一般的な 3桁ダイヤルですが、ここは 4桁にして欲しかったなあ・・・。


ケーブルの太さは実測で 4.25 mm、鍵の方は 4.45 mm といったところでしょうか。

画像:TAMBAR
思わずほんとにこんなんで大丈夫か?と思ってしまう程に細いケーブルが使われた「Wanawa Lock」ですが、その華奢な見た目に反してボルトクリッパー 1つとかでの切断実験には耐えてしまうらしい。内部のスチールチェーンが切られても周囲の防刃素材の中間層が粘りを見せるため、複合的に攻められたりしなければ容易に切断出来ないのだそう。
公式の切断実験動画を見つけました。
税込 6,600円 / 個と安い鍵では無いので、おいそれと自分で追試するわけにもいかないため、疑ってしまうその気持ちはよく分かります(笑)。でもこれだけ粘りを見せてくれるのであれば切断するまでに思ったより時間が掛かりそうだと思って途中で諦めてくれる可能性も高まるかも?盗人共なら想定以上に時間が掛かる事態は嫌がるでしょう。



収納袋込みでも約 146g と非常に軽量です。これくらいならメインの鍵に加えてもう 1つ持っていくのも苦にはならないはず。収納サイズもコンパクトなので、トップチューブバッグなどのほか、サイクルジャージの背中ポケットにだって入っちゃいます。
定番(?)の crops の鍵 と見比べてみました。こちらは約 117g で、同じ様にヘルメットとフロントホイールなどのロックに使っていますが、目一杯伸ばしても 1200mm 程度です。長さで 600mm の差はかなり鍵の掛け方の自由度に影響してきますね。また、さすがに crops は多層構造にはなっていないようなので、「Wanawa Lock」の方が防犯性でも多少なりとも期待できるかなという印象。


外に持ち出して鍵としての使い勝手を試してみました。ケーブルが細くてちょっと分かりにくいかも知れませんが、「Wanawa Lock」1つでバイクを ” 地球ロック ” した上でヘルメットと前後のホイールも一度にロック出来ています。とにかくケーブルが柔軟なので、ほんとにロープ感覚で取り回しが出来てしまいます。また、これだけの長さがあるならグループライドに出掛けた際に複数のバイクをまとめてロックしておくという使い方も便利でしょう。
「Wanawa Lock」は見た目が華奢なため、この鍵 1つだけしか使っていないと侮られて ” チャレンジ ” されてしまう可能性はあります。なので、より丈夫な鍵と併せて ” 二重ロック ” などを行っておきましょう。” 地球ロック ” しつつヘルメットや前後のホイールなどをロックしておくという使い方がいいかなと思います。
ライド中にコンビニなどに寄ってササッとトイレを済ませたり補給食を買うくらいの時間ならこの鍵 1つでもまあなんとかなるかなという印象です。その場合もなるべく人目のあるところに停めておく方がよいでしょう。がっつり食事休憩を取る場合などは二重ロック推奨ですが、振動を検知して警告音を鳴らす knog. の「SCOUT」や、テールライト などの製品と一緒に使えばまあ凌げるかも?(大丈夫だとは言っていませんヨ)。
「Wanawa Lock」の難点は入手性の悪さ。ワイズロードの一部店舗でも販売が始まるなど、少しずつ取扱ショップも増えて来ているようですが、入荷してもすぐに売り切れてしまうという品薄状態がまだまだ続いているようです。私が購入した「CYCLE MODE RIDE」などの自転車イベントなどにも積極的に出展しているようなので、そういった機会を狙ってみるのもいいかも知れません。
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