PC を自作している方の中には Windows 7 や 8 からは Windows 10 や 11 への無償アップグレードが可能だったため、その頃に購入した Windows のプロダクトキーをずっと使い回しているという方も多いんじゃないでしょうか。この無償アップグレードプログラムは公式的には 2016年に終了していたのですが、なあなあな感じで非公式にダラダラと 2023年の秋頃まで続いていました。
自作PC の CPU やマザーボードの交換するなど、パーツ構成に大きな変更を加えた後に Windows を再インストールした場合、全く違う新しい PC に Windows をインストールしようとしていると見做されて OS のライセンス認証が通らなくなってしまうのですが、ここで Windows 7 や 8 のプロダクトキーを使って代替わりさせた PC に Windows 10 や 11 をインストール出来るという状態が長く続いていたわけです。
ところが現在ではこの穴(?)は完全に塞がれてしまったようで、PC のハードウェア構成に大幅な変更を加えた場合に手持ちの Windows 7 や 8 のプロダクトキーでは Windows 10 や 11 のライセンス認証が通らなくなってしまったようです。
ですが、現在は デジタルライセンス認証 という仕組みによって、Micorosoft アカウントと Windows のライセンスが紐付けられるようになっているので、適切な手順を踏んでいればライセンス認証を回復させることが可能なので、その方法についてメモしておくこととします。
■ PC に大幅な改造(マザーボード交換等)を加える前に
事前準備として、Windows のライセンスが Microsoft アカウントに紐付けられていることを確認しておきましょう。大前提として ” Microsoft アカウント ” を作成済みである必要があります。
Windows 11 のスタートボタンを右クリックし、「設定」から「システム」タブへ進み、下方にスクロールして「ライセンス認証」をクリックして下さい。ここで「ライセンス認証の状態」が以下の様に表示されていれば Microsoftアカウントに Windows のライセンスが紐付けられている状態です。
Windows は、Microsoft アカウントにリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています。
上記の部分が単に「Windows はデジタル ライセンスによってライセンス認証されています」となっている場合は紐付けが行われていない状態です。「設定」アプリの「アカウント」から Microsoftアカウントでログインし、Windows と Microsoftアカウントの紐付けを行っておきましょう。
また、インストールする Windows の ” Edition ” にも注意が必要です。元々 Windows Home を使っていた場合は Windows Pro をインストールしてもライセンス認証が通りませんのでご注意下さい(追加でアップグレードライセンスの購入が必要になります)。
マザーボードの交換など、大がかりな手術を行う前には Windows のライセンスが Microsoftアカウントに紐付けられていることを必ず先に確認しておきましょう。パッケージ版の Windows 11 を持っている方はもちろんそちらのプロダクトキーを使って改造した PC のライセンス認証を行うことが可能です。
■ 新しい PC に Windows 11 をインストール
新しい PC に Windows をインストールする方法はこれまでと変わりません。Microsoft が準備している「Windows 11 インストール アシスタント」を利用して USBメモリなどにインストールメディアを作成し、新しい PC に Windows をインストールして下さい。
今なら直接 Windows 11 ” 24H2 ” をインストールメディアを作成する事が可能です。
ここで作成されるインストールメディアには Windows 11 Pro と Home の両方が含まれていますが、この段階で特に気にする必要はありません。
作成したインストールメディアを使って Windows をインストールします。プロダクトキーの入力画面では「プロダクトキーがありません」を選択して下さい。イメージの選択画面ではこれまで使っていた Windows のエディションを選択すること。複数の SSD や HDD を接続しているとインストールしたいドライブがどれだか分かりにくいかも知れません。不安なら他のドライブは一旦取り外しておきましょう。
Windows 11 のインストールは終わりましたが、この段階ではまだライセンス認証が通っていません。このままでは機能追加や不具合修正、セキュリティ対策に必要な Windows Update を利用出来ませんので、早急にライセンス認証を行っておく必要があります。
■ 「ライセンス認証のトラブルシューティング ツール」を利用して修正!
「設定」アプリの「システム」から「ライセンス認証」の項目を確認してみると、以下の様にエラーが表示されているはずです。PC はネットに接続しておいて下さい。
右下の「トラブルシューティング」をクリックすると・・・
トラブルシューティングツールが立ち上がるので、「このデバイス上のハードウェアを最近変更しました」を選択します。サインインを求められるので、Windows 11 のライセンスを紐付けた Microsoftアカウントとパスワードを入力してサインインして下さい。
Microsoftアカウントにリンクされているデバイスの一覧からライセンスの紐付けを更新したいデバイスを選択し、「現在使用中のデバイスは、これです」の横にあるチェックボックスをオンにして「アクティブ化」を押下して下さい。
新しい PC と Winodws が紐付けされ、デジタルライセンスの更新が完了しました。これで Windows Update を含め、Windows の全ての機能が利用出来るようになります。事前に Windows と Microsoftアカウントによるデジタルライセンスの紐付けが出来ていなかった場合は新たに Windows を買い直すしか無くなってしまいますので、充分にご注意下さい。
余談ですが、2日はずっと寝込んでました。39.8℃ なんて数値久しぶりに見ましたわ・・・。取りあえずパブロンゴールド飲んで 22時間くらい(笑)汗掻いて寝たおかげか 37℃ 台前半まで下がってくれました。風邪が流行っているようです。どなた様も充分にご注意下さい。