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新港突堤付近のモダンなランドマーク「神戸税関本関」を見学してきました

先日三宮に出た際にちょっと脚を伸ばして「神戸税関本関」の見学をしてきました。サイクリングしたりしてこの前はよく通っていたのですが、まだ一度も館内に入ったことが無く気になっていたのですよね。以前は特別開放日を除いて平日にしか見学出来ませんでしたが、2024年の4月からは土日祝日の一般開放も始まり、休館日と臨時閉館時以外はいつでも自由に見学出来るようになりました。

神戸税関-1

こちらは神戸税関庁舎の南側。建物を見て頂ければ気付くかと思いますが、船を形取ったユニークな外観になっています。税関の南には古い倉庫があったのですが、取り壊された後に芝生広場として整備され、ポートタワーのてっぺんにあった「PORT OF KOBE」のネオンサインがタワーの改修に伴ってこちらにモニュメントとして移設されてきました。ただ、ここでこのモニュメントを見ることが出来るのは今のうちだけ。数年後にはまたこの広場が再開発されることになっているそうです。

「神戸税関本関」

   住所   : 兵庫県神戸市中央区新港町12-1
   電話   : 078-333-3010
   開館時間 : 8:30 ~ 17:00(平日)
          9:00 ~ 16:30(土日祝日)
   駐車場  : なし
   備考   : 入館無料


神戸税関は、JR三ノ宮駅からフラワーロードを真っ直ぐ南に下りた辺りにあります。国道 2号線は陸橋で渡ってください。駐車場はありませんので、車の場合は周辺のコインパーキングをご利用ください。4月には更に南の「新港第二突堤」には「ジーライオンアリーナ神戸」も開業しました。

管轄区域 画像:神戸税関 HP
「神戸税関」は、兵庫、岡山、鳥取、広島、島根、香川、愛媛、高知、徳島の 9県を管轄しています。そのうち「本関」と呼ばれる各税関の本庁があるのが神戸。神戸には更にポートアイランドと六甲アイランドの 2箇所に出張所があり、港湾での輸出入の管理を行っています。1868年に「兵庫運上所」として江戸幕府によって開設されたのが始まりです。

神戸税関-2神戸税関-3

左の写真は神戸税関の東側の出入り口ですが、現在は閉鎖されているので南か北の出入り口から入ってください。「見学はご自由に~」的な看板があったのでそのまま入ろうとしたのですが、守衛さんに止められてしまいました(笑)。入館時に住所や氏名などを記帳し、入館証を受け取る必要があるらしい(見学は無料)。エントランスロビーには円形に柱が並び立ち、荘厳な雰囲気が醸し出されていました。

神戸税関-4

ロビーから天井を眺めてみた様子です。やはりカメラを持ってきていて大正解!建築物としても非常に興味深い建物だと思います。写真映えもしますしね。

神戸税関-5

通常一般公開されているのは 西側の建物の 1階の広報展示室部分と中庭。内側から建物を観るのも初めてですが、このようなちょっとした庭園のようになっていたのですね。

神戸税関-6

神戸税関-7

神戸税関-8

東側の船橋の様な形状の建物は現役バリバリで税関として使われているので用のない人間が入ることは出来ません。こちら側もとても美しい作りになっています。

■ 1階の展示スペースを見学

せっかくなので展示スペースも見学していくことにします。20人以上の団体は予約が必要ですが、個人なら自由に入ることが出来ます。飲食物の持ち込みは禁止。

輸入品-1輸入品-2

輸出入品

神戸税関を通して輸出入されている品々。

初代庁舎

代々の庁舎の模型も展示されています。こちらは明治 6年(1873年)に完成した初代庁舎。1868年 1月 1日の兵庫開港に伴って正に幕末の徳川幕府によって「兵庫運上所」が開設されましたが、すぐに明治維新に突入、その後「神戸税関」と改称されました。大正浪漫の感じられる実に素晴らしい洋館ですね。是非この目で観てみたかったですが、1922年に漏電が原因となって火災で焼失してしまったらしい。

二代目庁舎

2代目庁舎は 1927年(昭和 2年)に竣工。恐らく外壁の装飾は煉瓦が使われていたのでしょう。直線と曲線を組み合わせた非常にセンスのいい建築物だと思います。当時日本最大の税関庁舎だったそうです。その美しさからも神戸新港地区のランドマークとして知られていましたが、1995年の阪神淡路大震災で半壊してしまいました。

現庁舎

そしてこちらが現在使われている 1998年11月竣工の 3代目庁舎です。パッと見てすぐに気付くかと思いますが、シンボリックな時計塔などを含めた 2代目庁舎を保存・活用しつつ船をイメージした庁舎として再建されました。この辺りも震災の被害が大きかった地域ですが、この様に以前の建物の外観を残す形で再建されている建築物も多数有りますので、散策しながら探してみるのもよろしいかと。

さて、ここからは違法な密輸品の数々・・・。

密輸品-1

密輸品-2

このライオンの剥製は本物らしい。ワシントン条約違反により没収され、見せしめとしてここで展示することになったのだとか。象牙や象牙製品なども多数展示されていました。

ばったもん-1ばったもん-2ばったもん-2

” ばったもん ” もブランド品から Nintendo Switch のコントローラーまでほんとに色々あります・・・。正直私には見分ける自信が全くありません。

違法薬物-1違法薬物-2
違法薬物-3違法薬物-4

違法薬物もすごい隠し方しますね・・・。仕事とは言えよくこんなの見つけられたものだ・・・。とは言えこういうのを見ていると少なからぬ量がチェックをすり抜けて国内に入っているんだろうなと思います。

銃火器-1銃火器-2

当然銃火器も見つかっています。自動小銃なんて持ち込んで何をやらかす気だったのやら・・・。先日も関空の方で検査をすり抜けて拳銃を持ち込んでいた外国人が自己申告してくれたお陰で見つかっていましたが、ほんと検査頑張ってください・・・。

神戸税関-9

エントランスで守衛さんに入館証を返して退館しました。20~30分もあれば充分ゆっくり観て回れると思います。また、「オープンカスタムス」などの特別公開が年に何度か開催されているようです。普段は入ることの出来ない貴賓室として使われていた部屋や、時計塔の屋上などへ立ち入ることが出来るそうなので、時々税関の HP をチェックしておくといいかも知れません。私も時間が合えば行ってみたい。

花時計広場

国道 2号線を渡って花時計広場のある東遊園地(と言ってもただの公園ですが)を通って三ノ宮方面へ。この辺りも再整備されてすっかり綺麗になりました。