クロスバイクに乗り始めて約 1年半、グラベルロードは 3ヶ月ちょっとになりますが、私はこれまで「サイクルジャージ」というものを買ったことがありませんでした。機能性に優れているのであろうことはよく分かっていたのですが、私の場合は写真を撮りながらゆるゆると走るのが目的であって、所謂 ” ガチ ” なサイクリストではないので、そこまでは必要無いかなと思っていたのですよね。
幸い自転車を始めるまではランニングを定期的に行っていたので、ランニングウェアならある程度揃っていました。アシックスの速乾性のランニングシャツは今でもアンダーウェアに使っていますし、2年ほど前に買った アンダーアーマーの福袋 に入っていたものもソックスからネックウォーマーまで全て重宝しています。アンダーアーマーのヒートギアやクールギアは秋~春の季節にかけて非常にいいですよ。
ランニングウェアは陸上競技用に考えられて作られていますからね。ある程度の保温性を確保しつつ、汗を素早く吸い取って発散させてくれますから自転車にも使えないはずはありません。厳冬期には以前スキーに使っていたモンベルの防寒着を流用してますから、特に困ることもありませんでした。
ですが、パッドの入ったインナーだけはクロスバイクに乗り始めてすぐに購入しました。30km 程度の距離までならジーンズでもまあ大丈夫なのですが、それ以上の距離になってくるとどうしてもお尻の痛みが耐え難くなってきますからね・・・。右の写真は私が使っている KAPELMUUR の「kpup006」というメッシュインナーパンツですが、かなりしっかりしたパッドが入っています。
ボトムスに関してはさすがにランニングパンツで自転車に乗るのは耐久性に問題があるので、夏場は同じく KAPELMUUR の「kpcp044」というクロップドパンツをインナーパンツと組み合わせて履いてます。
画像:KAPELMUUR
生地に伸縮性があって非常にペダリングしやすいパンツです。2年目の夏も無事にこれで乗り切れましたし、耐久性にも問題ありません。カジュアルなデザインなので、普段履きにも使えます。
画像:KAPELMUUR
夏場に使って非常に気に入ったので、冬用に「kplp051」というアンクルパンツも購入して使っています。今年の初日の出ライドにもこのパンツを履いていきましたが、生地もしっかりしており、0℃ 以下になる早朝でも下半身が寒いということはありませんでした。裾はボタン留めで 2段階の調節が出来るようになっているので、チェーンリングに巻き込まれる心配もありません。
こちらのパンツの特色として、別売りの「着脱式プロライドパッド(kpcp059)」をスナップボタンで着脱することが出来るようになっています。私が買った時はセットになっていたのでこの着脱式パッドも使っていますが、パッド自体の性能は先程もご紹介した「kpup006」の方がいいですね。まあパッドの質も価格差相応といったところでしょうか。
また、ビブショーツなどを履く方は下着を着けずにそのまま履く方が多いようですが、私はミズノの「BIO GEAR」という ランニング用のインナーショーツ を併用しています。こちらはもともと長距離ランニング時の股ずれ防止用に持っていたものになります。
■ はじめてのサイクルジャージ購入
初めにも書いたように私はこれまでサイクルジャージというものを買ったことがなかったのですが、代わりにサイクリング時に着ていたアンダーアーマーのゴルフシャツがボロくなってきてしまったので、どんなものか試してみることにしました。
結局選んだのはまた KAPELMUUR になりましたが、別に上下揃えようという意図があったわけでは無く、ボトムスの方で品質の良さが分かっていたのと、たまたま好みのシルエットのものが見つかったからというだけです。ピチピチだとメタボなお腹が目立ってしまいそうだったというのもあります(苦笑)。
そうそう、最初に KAPELMUUR(カペルミュール)と聞いたときはフランス辺りのアパレルブランドなのかと思っていましたが、実は歴とした国内ブランドなのですよね。フランスのお隣、ベルギーで開催されている伝統的なロードレースの舞台として登場する石畳の急坂の名前からブランド名を採ったそうです。
画像:KAPELMUUR
まずは 1点目。メランジ柄で落ち着いたプラムカラーのジャージです。右袖にプリントされた ”カペルミュール ” の急坂のあるベルギーのラインがアクセントになっています。
サイクルジャージと言えばやはり特徴的なのが背中のポケット。ロードレースの中継などを観ていると背中のポケットから補給食を取り出して食べながら走っているシーンをよく見かけます。ある程度の伸縮性もあるので、前傾姿勢を取っても背中がずり上がって丸出しなんてことにならない辺り、さすがに専用品はよく考えられているなと思いました。色合いも好みですし、さらりとしていて着心地も上々でした。
画像:KAPELMUUR
もう 1点、「Coolmax(クールマックス)」という LYCRA(ライクラ)社の吸水速乾性に優れた機能性繊維が混紡されたシアサッカー生地で作られたサイクルジャージも購入してみました。こちらは襟元が一般的なシャツのようになっていて、よりカジュアルな感じ。
先にご紹介したメランジ柄のジャージはスリランカ製でしたが、こちらは日本製!価格も倍近くになるのですが、やはり縫製の丁寧さが違いますね。胸元のロゴもプリントでは無くしっかり刺繍されています。そしてこれは主に生地の特色だと思うのですが、肌触りと着心地が素晴らしい。如何にも汗を素早く吸い取って発散させてくれそうな感じで、夏場に大活躍してくれそうです。
実は最初はシアサッカー生地のシャツジャージだけを買おうかと思っていたのですが、ちょうどあと少し買えばノベルティが貰えるキャンペーンが開催されていたので見事に釣られて 2着購入してしましました(笑)。でもそのおかげで非常にしっかりした陶器製のオリジナルのマグカップも頂くことが出来ました。こういうシックなデザインのカップはいくつあっても困りません。
先日さっそく中に着て走りに行ってみましたが、やはりさすがに自転車のことを考えて作られているだけのことはあって着心地は抜群ですね。ピチピチのサイクルジャージは空気抵抗を極限まで抑えることを考えて作られているので、レースに出たりストイックに速さを追求したりする方にはもちろんそれでよいのでしょうが、あちこちフラフラ走りに行って写真を撮るような私などにはこういったカジュアルなデザインでかつ機能性が確保されたジャージが選べるのは有り難いものです。年齢的にあまり派手なものも似合わなくなってきましたし(苦笑)。
基本的には好きなものを着て走ればいいのだと思います。ですが、汗冷えなどを防ぐ意味でもやはりそれ用に作られているサイクルジャージもいいものだと改めて感じました。これから何かウェア関係を揃えてみようかなと考えている方の参考の 1つににでもして頂けると幸いです。