毎回同じ所を走り回るのも飽きるので、次はどこに行ってみようかと Google Map で目的地を探すことがよくあります。今回は、以前からずっと一度行ってみたいなと思っていた、加古川市の北西部、志方町にある「円照寺」というお寺まで見頃を迎えているという紫陽花を観賞すべくサイクリングに出掛けてみることにしました。「円照寺」は ” 花の寺 ” として知られており、四季折々の様々な花々を観賞することが出来るそうです。
権現ダムと平荘湖の間を抜けていくらしく、加古川を渡るまではほぼ県道 65号線(神戸加古川姫路線)をほぼひたすら西進することにしました。途中、東播磨南北道路のインター付近で Garmin 君がご乱心?してグルグルと堂々巡りしそうなルートを示したりして混乱しましたが、なんとか無事に加古川を渡河。
「西川」という川沿いに良さげなトレイルを見つけたので休憩がてらちょっと寄り道。こういうところでも気兼ねなく入っていけるのがグラベルロードのいいところです。
田植えは終わったばかりのようでした。もう少し育ってくれると美しいのですけどね。
今回持って行っていた SONY の「SEL70200G2」は望遠領域でのハーフマクロ撮影が出来るので昆虫を撮るのが楽しい!絞り開放でも F4 止まりですが望遠なので良くボケてくれます。この日は他に TAMRON の標準ズーム と SIGMA の超広角ズーム の 3本のレンズを持って出ていました。
■ 花の寺「円照寺」
ルート案内に従って円照寺に向かっているとなんだか住宅地の中へ・・・。道が入り組んで分かりにくいのでスマホを補助的に使ってなんとか入り口に到着。
山門などは無く、お寺と言うよりは民家に近い印象。自転車を停めれそうな所は無いかと探していると、少し離れた場所に駐車場があるとの看板を発見。ここに適当に停めるわけにもいかなそうなのでそちらに向かってみることにします。
入り口の横に右の様な看板が出ていたのですが、この案内図・・・はっきり言ってかなり分かりにくいです。特に初めて行くのなら Google MAP で「円照寺駐車場」と検索した方がいいでしょう。迷うかなと思いつつカンで走ってなんとか到着(笑)。
「円照寺」 宗派:浄土真宗本願寺派 本尊:阿弥陀如来像 寺号:月輪山円照寺
住所 : 兵庫県加古川市志方町広尾1029
電話 : 079-452-2067
拝観時間 : 6:00 ~ 18:00
備考 : 拝観無料、無料駐車場有り(少し離れています)
駐車スペースは 20台分程度はありそうです。自転車は敷地内の塀に立て掛けておけば大丈夫でしょう。一応周囲に何カ所か駐車場の案内看板は出ています。駐車場から円照寺へは歩いて 2分くらいです。
駐車場からだと円照寺の裏口から入る形になります。バラのアーチが出迎えてくれますので潜ってどうぞ。それにしてもお寺の境内というよりは花好きの近所の家の庭にお邪魔するような感じ(笑)。
道に沿って進むと円照寺の裏手に出てきます。早速紫陽花の花たちがお出迎え。
鐘楼があるのでやはりここはお寺だったなと思い出します。鐘は室町時代のものらしい。
色んな種類の紫陽花たちが咲き乱れています。
正面に回ってきました。奥に見えているのが阿弥陀如来像が鎮座する本堂です。以前の本堂はここから北に 100m ほどのところにあるそうですが、老朽化したため 20年程前に門徒の方が寄進したこの地に移転してきたのだそうです。民家っぽさがあるのもそのせいなのでしょうね。
後から移転してきたせいか、向かいの家とトラブルになっているらしく、このような看板?が置かれていました。まあ花目当てに観光客がぞろぞろ集落の中を歩き回るというのは気分の良いものではないかも知れません。それにしてもこのドラキュラのような仮面は何?センスを感じます(笑)。
お参りを済ませた後御朱印を頂きに本堂の隣にある住職様のご自宅へ。インターホンを押すと中へ招き入れて頂けます。少し時間が掛かるのでアルバムでも見ていて下さいとのこと。檀家の方が撮影した円照寺の花々の写真が大量にアルバムとして保管されていました。
御朱印も頂くことが出来たのでお暇しようとしたのですが、どこから来られましたかとのことで須磨からサイクリングしてきましたとお伝えしたところ、それは暑かったでしょうと御茶をごちそうに(笑)。何でも昨年紫陽花に病気が発生してしまったそうで、今年はかなり花が少ないとのこと。全くそうは見えませんでしたけどね。お花にとても詳しいご住職で、紫陽花に限らず花菖蒲の連作障害の話など色々な花のお話を聞かせて頂くことが出来ました。
この時期の円照寺では、デイリリーとも呼ばれるユリ科の「ヘメロカリス(上 2枚)」「ノウゼンカズラ」「桔梗」などの花々も観ることが出来ます。
小さいお寺なので既にひとまわりしてしまっていましたが、レンズを交換してもう少し観て帰ることに。
それにしても一口に紫陽花と言っても本当にいろんな種類があるものですね。幸い病気の進行はなんとか食い止めることが出来たそうなので、来年はより多くの紫陽花たちを楽しむことが出来るでしょう。いやあ、 堪能させて頂きました!ここまで来て良かったです。
駐車場に咲いていたヒメジョオン(だと思う)。可愛い花ですが、「侵略的外来種」なんて物騒な肩書きも持っています。さて、日も傾いて来ていますし帰るとしますか!
この円照寺付近の難点は食事できるところがあまり無い事。もう少し奥に行けば「EN」という良さげなレストランがあるのですけどね。結局この日は何も食べずじまいでした。一応帰りに加古大池前の「ダディーズ・ベーカリー」でパンを買ったのですが、ちょっと雲行きが怪しい感じだったのでそのまま持って帰ってきました。志方辺りの食事処はもうちょっと探してみようと思います。
円照寺は「花の寺」と言われるだけのことはあって、境内には所狭しと様々な樹木が植えられています。秋にも色とりどりの彼岸花を観ることが出来るそうなので、また訪ねてみたいと思います。