長年使い続けてきた Justsystems の「Shuriken」というメールソフトから「秀丸メール」に乗り換えて 8ヶ月程経ちました。長いこと同じメールソフトを使い続けていたのでさすがに「秀丸メール」を使い始めた頃はかなりの違和感がありましたが、今ではすっかり慣れ、やはりもっと早くに乗り換えておくべきだったと思っています。HTML メールはまともに表示されますし、メール検索も早い、迷惑メールはフィルタリングされる上に送信国が分かるので判別しやすいと、自信を持ってお勧めすることの出来るメールソフトだと思います。価格も非常に良心的ですしね。
最近の PC はほとんどクラッシュすることは無くなりましたし、HDD、SSD の信頼性もかなり高くなっていると感じますが、やはり故障は突然身に降りかかってくるもの。大事なメールデータを喪失してしまわないためにも定期的にバックアップは取っておいた方が良いでしょう。
ということで、今回は「秀丸メール」でメールデータや操作環境のバックアップを取る方法についてメモとして残しておくことにします。
■ 「秀丸メール」のメールデータのバックアップ方法
「秀丸メール」のメールデータをバックアップする方法はいくつかあるのですが、ここでは最も手っ取り早い対象フォルダをまるごとバックアップする方法についてご紹介しておきます。
スタンドアロン版にせよ、Microsoft Store 版にせよ、「秀丸メール」をデフォルトの状態でインストールすると、Cドライブ(OS をインストールしたドライブ)の配下に「TuruKameData」というフォルダが作成されているはずです。
この「TuruKameData」というフォルダをまるごと別の HDD や USBメモリなどにコピーするだけです。もし OS のインストール時に別のドライブなどに変更していてどこに「TuruKameData」フォルダがあるのか分からないという場合は、「秀丸メール」の「設定」→「全般的な設定」から「基本」タブの「ホームディレクトリ」でインストール先を把握して下さい。
万一メールデータの破損などが起きた場合は、バックアップしておいた「TuruKameData」フォルダを元の場所に上書きするだけです。自動で定期的にバックアップを取っておきたいという場合は、以前にご紹介した「BunBackup」などのソフトを組み合わせてみて下さい。 こちらの「BunBackup」ではバックアップを取る際に「ミラーリング」なども指定出来るので、削除したメールやアカウントなどの情報もきちんと反映させておくことが可能です。
「秀丸メール」には個別のメールを「エクスポート」することでバックアップする機能も備わっています。何らかの取引の契約に関するものなど、どうしても厳重に保管しておきたいメールなどはこちらの方法を採るのも良いでしょう。
個別にバックアップを取っておきたいメールを選択した状態で「秀丸メール」上部のメニューバーにある「ファイル」をクリックし、「エクスポート」を選んで下さい。出力するメールの形式などを選択し、保存先を選べばOKです。復元したい場合は、「インポート」から指示に従っていけば大丈夫です。
また、「秀丸メール」はメールソフトとしては非常に動作が軽い部類だと思いますが、それでも保存されているメールの数が相当程度溜まってしまうと動作速度への影響は出てくるそうです。そのような場合は、「秀丸メール」に用意されている「バックアップのお手伝い」という機能を使う事で、一部のメールだけを切り離して保存することでメールの動作速度を回復させることが出来るそうです。今のところ「秀丸メール」が遅いという事は無いですが、今後動作に影響が出るようであれば使ってみたいと思います。
■ 「秀丸メール」の設定内容のバックアップ方法
メールデータについては上記の方法でバックアップすることが出来ますが、新しい PC に引っ越しさせたり OS を再インストールしたりした場合は、またイチから環境を整えていかなければなりません。このような場合に備えて「秀丸メール」の設定内容もたまにはバックアップしておくとよいでしょう。
「秀丸メール」上部に表示されているメニューの「設定」から「設定内容の保存 / 復元」に進み、保存したい設定の内容を選択した上で「次へ」をクリックして下さい。保存場所を聞かれるので指定して「保存」を押下すると「.hmmreg」という拡張子のファイルが出力されます。
復元したい場合は、同じく「設定内容の保存 / 復元」から「設定内容を復元する」に進み、先程出力しておいた拡張子「.hmmreg」のファイルを読み込ませればOKです。
ウインドウの位置やフォントサイズ、メール一覧の列幅なども復元することが出来るので、大幅に手間を省くことが可能です。
これらメールデータそのものと設定内容のバックアップはそのまま別の PC などにコピーすることで容易に普段使っている PC 環境と同じメール環境の PC をもう 1台作ることが出来ます。家ではデスクトップ PC を使っているが、仕事にはノートPC を持って行っているというような場合などに便利です。