2018年モデルの 11インチ iPad Pro を入手してから 2年が経ちました。今春には iPad Pro の次世代機が登場するのではないかと噂されているようですが、「A12X Bionic」という強力な SoC を搭載しているおかげで発売から 2年以上経った現在でも特に能力不足を感じるようなことも生じていません。
ただ、使えないという程ではないもののちょっとした不具合が出ていたため、加入していた AppleCare+ の保証期限が切れてしまう前に Apple のサポートに修理をお願いしてみることにしました。修理に出すのも面倒だったので先延ばしにしていたのですよね。連絡を取ってみたところ、エクスプレス交換が利用出来るとのことだったのでお願いしたのですが、これは本当に素晴らしいサービスですね。玄関先でヤマト運輸さんに修理に出すものを差し出して交換品を受け取るだけと非常に簡単です(交換が完了するまで新品購入相当額のクレジットカードの与信枠が押さえられますが)。何よりダウンタイムがほとんど無いというのが非常に有り難いです。
ただ、本体交換となると画面保護フィルムを買い直さねばなりません。ケースについてはそのまま付け替えれば良いだけですが、液晶保護フィルムはまあ再利用することは出来ないでしょう。これまでは パナソニックの「ファインティアラ」という素材を使った保護フィルム を使っていたのですが、同じ物を買い直すのも芸が無いので、今回は NIMASO の iPad Pro用ガラスフィルムを使ってみることにしました。
「ファインティアラ」も決して悪くは無いのですが、ミリシタなどの ” 音ゲー ” をプレイしているとフリック入力時にやや指先に引っかかる感じがあったのですよね。NIMASO のガラス保護フィルムは、11インチの iPad Pro が発売された頃は Face ID の認識が悪いだのタッチ反応が悪くなるだの色々言われていたので購入を見送ったのですが、その後の改良で今は全く問題のない製品に仕上がっているようです。
NIMASO の製品はいつもながら付属品がとても充実しています。特にフィルム貼付用の「ガイド枠」が非常に便利です。綺麗にクリーニングした iPad Pro の画面にパコっとガイド枠を嵌め、ホコリの混入に気をつけながらガラスフィルムの接着面の保護シートを外しながら乗せるだけです。自己吸着式のフィルムが勝手に貼り付いてくれるので、後は中央から周囲に向かって残った空気を付属のヘラで押し出してやれば終了です。フィルムの位置決めに悩む必要が無いというのはやはり楽ですね。
よく浴室で貼るのが良いと言われますが、付属のホコリ取りシートで液晶表面のホコリを取りながら行えば別にふつうの部屋でも大丈夫です。とにかく手早く作業するのがコツですね。張り直しは可能ですが、剥がすときに手の脂などが接着面に付いてしまったりするので極力避けた方が良いでしょう。
最近の Face ID を搭載した iPad用の保護フィルムの多くには、右の写真の様に Face ID 部分に切り欠きがあるようです。確かにこれなら Face ID の顔認識に不具合が生じることは無いのですが、これはこれで善し悪しですね。ちょうど Face ID のセンサーがある辺りは手で持つ際に触れやすいので汚れやすくなってしまいます。
ホコリが入ることも無く非常に綺麗に貼り付ける事ができました。Face ID の認識にはもちろん支障が出るようなことはありませんし、タッチ感度も良好、透明度が高いので Face ID センサー周辺を見なければ保護フィルムを貼っているのか分からないくらいです。
Apple Pencil の使用も画面に当たる時はどうしてもカツカツと音がしますが、描き心地は何も貼っていない時と大差ありません。期待していた通り指先をフリックさせた時の滑り具合はやはりファインティアラのフィルムよりこちらのガラスフィルムの方が格段にいいですね。描き心地を重視した「ペーパーライクフィルム」というものもありますが、あちらは摩擦が大きくなる分ペン先の消耗が激しいですし、まあ好みの問題かなと思います。
iPhone の話ですが、以前落としてしまったときに保護フィルムは割れてしまったものの画面には傷一つ付いていませんでした。保護フィルムを貼ったから絶対安心などという事はあり得ませんが、使っているとどうしても落としてしまうことはあるもの。やはり転ばぬ先の杖は大事だと思います。