既にニュースで耳にした方も多いかと思いますが、6月24日から iPhone の「Apple Wallet」アプリでマイナンバーカードの情報を保存し、利用することが出来るようになったとのことなので、早速取り込みを行ってみました。と言っても取り込んだ既存のマイナンバーカードは無効になるわけでは無く、そちらもそのまま利用することが出来るので、安心して取り込んでも大丈夫だと思います。
対象となる iPhone は、iOS 18.5 以降をインストールし、SoC に「A12 Bionic」以降の世代のチップを搭載した「iPhone XS 以降のモデル(iPhone SE は第 2世代以降)」です。
また、取り込み元となる「マイナンバーカード」自体と、マイナンバーカード作成時に設定した 4桁の「券面入力用暗証番号」、英数字 6~16文字の「署名用パスワード」 が必要になりますので、事前に手元に準備しておきましょう。
マイナンバーカードの暗証番号・パスワードは一定の回数以上入力ミスをするとロックされてしまい、役所に出向いて再設定しなければなりませんので充分にご注意を!実は私も過去にやらかしていたことがあります(苦笑)。
暗証番号・パスワードさえ確認しておけば怖いことはありません。それでは iPhone にマイナンバーカードを登録してみましょう。
iPhone にインストールした「マイナポータル」アプリを立ち上げると、左端の様に iPhone へマイナンバーカードを追加するよう促す画面が表示されると思います。この画面が表示されない場合はアプリのバージョンが古い可能性がありますので、App Store で確認してみてください。
利用規約を確認したら iPhone のインカメラを使って顔を撮影します。ここで撮影した写真とマイナンバーカードに登録してある写真を照合して本人確認を行うようです。このタイプの撮影は結構難しかったりすることがありますが、今回の場合はすんなり終わりました。この種の認証で口を開けろと言われたのは初めてですが(笑)。
続いてマイナンバーカードに設定してある 4桁の「券面入力用暗証番号」と英数字 6~16文字の「署名用パスワード」を入力します。先程も書きましたが、一定回数間違えるとロックされてしまいますのでご注意を!入力が済んだらマイナンバーカードに iPhone を載せ、NFC 機能でスキャンしてマイナンバーカードの情報を読み取ります。
次に、「iPhone のマイナンバーカード」用に暗証番号とパスワードを設定します。「4桁の利用者証明用暗証番号」と英数字 6~16文字の「署名用パスワード」を設定するのですが、これはマイナンバーカードに設定したものと同じでも構わないそうです。別々に設定する事も出来ますが、マイナンバーカードのパスワード類は一定数の入力ミスでロックされるようになっているので、ややこしくならないよう同じ物を使った方が無難かと。
最後に iPhoneの「ウォレット」アプリに身分証明書として登録するのですが、ここは「続ける」をタップするだけで勝手にやってくれます。数分程度掛かるようなので、そのままお待ちください。
iPhone に登録したマイナンバーカードは、iPhone のサイドボタンをダブルクリックすることで素早く呼び出すことが出来ます。Apple Pay や Apple Pay の Suica(ICOCA など)と同じ使い勝手ですね。ただ、運転免許証をマイナンバーカードと一体化していても「iPhone のマイナンバーカード」を運転免許証の代わりとして使う事は出来ないそうです(免許証は別に携帯必要)。
「iPhone のマイナンバーカード」を利用して印鑑登録証明や住民票のコンビニ交付を受ける時などは、他の「ウォレット」に登録したカードと同様に Face ID か Touch ID を使った認証が必要とのことです。これまでのようにマイナンバーカードの暗証番号入力ミスによるカードロックというリスクを減らすことが出来るのは有り難いですね。また、万一 iPhone を紛失してしまったとしても、「探す」アプリを使ってデバイスのロックや位置確認、最悪の場合はデータ消去まで行えるとのことなので、マイナンバーカード本体を持ち歩くより安全かなと思います。