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自転車で往く神戸七福神めぐり ① 神戸の中心 三宮の繁華街にある古刹「生田神社」を参拝!

生田神社-1 神戸の中心、三宮の繁華街のど真ん中にある「生田神社」を参拝してきました。「湊川神社」と「長田神社」を加えた「神戸三社参り」、更に「念仏寺」「天上寺」「大龍寺」「須磨寺」を加えた「神戸七福神めぐり」としても知られる、神戸を代表する神社の一社です。今年は自転車で「神戸七福神めぐり」をしてみようと思っているのですが、ちょうど電車で三宮に出る用事があったので、ついでにお詣りを済ませておくことにしました。
タイトルに「自転車で往く神戸七福神めぐり」なんて書いていますが、いきなりごめんなさい。今回は電車と徒歩です。ただ、この辺りは自転車でもよく行く場所なのと、駐輪に関する情報も書いておきますのでどうぞご勘弁を(笑)。

地下鉄なら「三宮駅」の西出口を出れば北にすぐの場所に「生田神社」はあります。ここにあった東急ハンズの跡地はまだ改修してますね。どうやら「エピタ神戸三宮」という商業施設になるらしいのですが、どんなテナントが入るのかはまだよく分かりません。

生田神社-楼門1

駐車場を横目に「二の鳥居」「三の鳥居」を潜ると立派な楼門が出迎えてくれます。ちなみに「一の鳥居」はずっと南、「生田筋」に沿って JR の線路や三宮センター街を抜けた「三宮中央通り」と交わるところにあります。距離にして 500m ほどでしょうか。とても参道だとは思えないほどお店やビルがひしめき合っていますけどね。

生田神社-本殿1

「生田神社」の御祭神は「稚日女尊(わかひるめのみこと)」です。疫病鎮護、縁結び、健康長寿の神として信仰される神様で、「天照大神(あまてらすおおみかみ)」の分身とも考えられているそうです。糸を紡ぐ機織りの女神だったことから縁結びの神として親しまれるようになりました。

創建は西暦 201年とされ、元々は「砂山(いさごやま)」という、現在の新神戸駅北側辺りに祀られていましたが、西暦 799年の大洪水で山体が崩壊し社殿が傾斜する大きな被害を受けたため、現在の「生田の森」の地に移転してきたのだとか。その後も安政元年の大地震、昭和 13年の阪神大水害、空襲、阪神淡路大震災と、何度も厄災の中から力強く復興してきた神社です。

狛犬-吽形 狛犬-阿形


狛犬は、口を閉じた左側のものを「吽形(うんぎょう)」、口を閉じた右側のものを「阿形(あぎょう)」と呼びます。神社によって様々な狛犬がありますが、生田神社のものは随分厳つい感じがしますね。これなら邪気も恐れを成して退散しそう。

生田神社-塞神社雷大臣神社人丸神社 生田神社-御神木


本殿の東には、防夭(若くして死ぬこと)・食中毒防止の神として八衢比古(やちまたひこ)・八衢比売(やちまたひめ)を祀る「塞神社(さえじんじゃ)」、食文化発展・料理上達の神として中臣烏賊津連 ( なかとみのいかつおみのむらじ )を祀る「雷大臣神社(いかつおみじんじゃ)」、学問・防火の神として柿本人丸公を祀る「人丸神社(ひとまるじんじゃ)」が並んでいます。その北側には約 500年の年輪を持つかつての楠の御神木も。

生田神社-桜1

生田神社-桜2

境内のあちこちで 7分咲きくらいの桜を楽しむことが出来ました。寺社と桜は本当によく合いますね。

生田神社-稲荷神社1

生田神社-稲荷神社2

たくさんの奉納された朱鳥居が立ち並ぶ「稲荷神社」はどこでも人気が高いですね。なかなか人が途切れることが無く、写真を撮るのも一苦労。京都の「伏見稲荷」は一度は観に行きたいものです。

生田神社-稲荷神社3

稲荷社を守る生田神社の「おキツネさま」は随分険しいお顔をしてらっしゃいます。こちら側は巻物を咥えていますね。仏教の経典なのだそうです。右側は宝珠だったかな。

生田の森

境内の北側には「生田の森」が広がっています。木々に囲まれていると周囲の喧噪が嘘のよう。源平合戦の頃には平知盛を大将とする平家軍がこの地に陣を構えたそうです。

生田神社-金龍泉

授与所で頂いてきた縁結びの「水みくじ」をこの金龍泉の御神水に浮かべると占いの結果が浮かび上がってくるそうです。当たると評判なのだとか。

生田神社-桜3 生田神社-桜4


「生田の森」の周辺でも桜の木が何本か可憐な花を咲かせています。

生田神社-本殿裏1

生田神社-本殿裏2

ぐるっと回って本殿の裏へ戻ってきました。ここは桜とのコラボレーションが見事の一言。

生田神社-蛭子神社 生田神社-戸隠神社


左は本殿裏にある商売繁盛を願う「蛭子神社」の狛犬。” 犬 ” にしてはえらく耳が長い?右は「戸隠神社」です。「天手力男命(あめのたぢからおのみこと)」という力の神様を祀る末社だけのことはあってか、港湾運送会社や建設会社、海運会社の名が見受けられます。

生田神社-市杵島神社 生田の池


境内西にある「生田の池」の側には「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」を祀る「市杵島神社」があります。弁財天や弁天様と言った方が分かりやすいでしょう。なので「弁天社」とも言うそうです。弁天様が祀られていることから「神戸七福神めぐり」に組み入れられているのですね。

生田神社-桜5

これが境内で一番大きい桜の木だったかなと思います。ちょうどいい時期に来れて良かった。

生田神社-本殿2

一巡りして拝殿の前に戻ってきました。社殿内には祈祷や行事を行う方しか入ることが出来ません。境内はそれ程広いわけではないので、ゆっくり回っても 30分ほどで見て回れるでしょう。

生田神社-楼門2

いやはやそれにしても立派な楼門です。参拝客が多いためか、授与所は楼門の左右に設けられていました。御朱印は西隣の社務所で頂くことが出来ます。土日などは並ぶことになるかも。

生田神社-楼門3

生田神社-楼門4

楼門は 17時(夏期は 18時)に閉ざされてしまい、行事のある日以外は夜間に参拝することは出来ないようです。駐車場の方は 0時まで出庫(入庫は 22時まで)出来るようですが。

生田神社-桜6

生田神社-桜7

楼門横の桜も非常に綺麗でした。写真を撮るのに夢中になってしまって危うく手荷物を忘れて帰るところでした(苦笑)。これで晴れていたら最高だったのですけどね。外国人観光客もたくさん来られているようで、色んな国の言葉が聞こえてきます。

■ 御朱印を頂いて帰宅

「生田神社」は御朱印の種類がとても多い事も特徴の一つでしょう。中でも季節毎に調製された「切り絵御朱印」や、カラフルな季節限定の御朱印、月限定の御朱印などは非常に人気が高いようです。

3月はこの「切り絵御朱印」として、境内に咲き誇る満開の桜が夜の月明かりに照らされる様子を春の夜風に舞い散る桜吹雪と共に切り絵で表現された「夜桜ふぶき」と、満開の桜が春の陽光に照らされ光り輝く様子と桜花爛漫な境内の景色をイメージした「春詣」が用意されています。

更に「神戸七福神めぐり」のための専用御朱印帳や、弁財天の御朱印も頂くことが可能です。新型コロナ対応のため実施されていたお守りやお札の郵送での授与は、3月一杯で終了するとのこと。但し、限定御朱印に関しては「こちら」から郵送での授与も引き続き執り行うそうです。

というわけで、まずは生田神社の「夜桜ふぶき」切り絵御朱印。専用の台紙を添えてクリアファイルに入れた状態で授与して頂くことが出来ます。

御朱印-1

「神戸七福神めぐり」専用の御朱印帳も頂いておくつもりだったのですが、残念ながら欠品(?)中だったので、後日長田神社の方で頂いてきました。

生田神社-弁財天1 生田神社-弁財天2


生田神社では「神戸七福神めぐり」の「弁財天」の御朱印は紙に書いたものを頂いてきていましたので家の方で専用の御朱印帳に貼り付けました。

ところでこの「切り絵御朱印」ってどうやって保管するのが正しいのでしょう?せっかくの美しい切り絵御朱印を御朱印帳に貼るために折ってしまうのもな・・・と思案中です。アクリルフォトフレームでも買って来て飾っておこうかな・・・。

■ アクセス

冒頭でも書きましたが、神戸市営地下鉄「三宮駅」で下車し、西出口を出れば北に上ってすぐの場所に「生田神社」はあります。JR や阪急なら「三宮駅」下車後北の「生田新道」を西に進み、「東門街」の看板を横目に「生田ロード」との交差点を北に折れてすぐです。以前は「東急ハンズの角」と言えば分かりやすかったのですけどね。荷物が少なければ新幹線の「新神戸駅」で下車し、北野の異人館街などを観ながらブラブラと南下してくるのも良いでしょう。

「生田神社」

   住所   : 兵庫県神戸市中央区下山手通1丁目2-1
   電話   : 078-321-3851
   参拝時間 : 7:00 ~ 17:00(夏期は 18時閉門)
   駐車場  : 約 70台分(有料、初詣期間中は利用不可)
   備考   : 御朱印受付、お札授与は 9:00 ~ 17:00


繁華街のど真ん中なので、専用駐車場以外に周辺にも駐車場はたくさんありますが、この辺りは一方通行が多かったり渋滞しやすかったりするので公共交通機関の利用をお勧めします。主要駅からも非常に近いですからね。観光で異人館などに来られる際は是非ちょっと脚を延ばしてみて下さい。自転車は神社の駐車場に停めて大丈夫ですが、観光客なども多いので盗難には充分ご注意下さい。サイクルラックは設置されていません。また、初詣などを除いて基本的に夜間の参拝は出来ませんのでご注意を。