(新)タイトルいつ決めるのさ

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Cloudflare の「パブリックDNSサービス」がスタート!    ~ 現在利用可能なパブリックDNSサービスを併せて紹介 ~

インターネットを利用したサービスのレスポンスが悪くなったり繋がらなくなったりしてしまう理由は、ネット回線自体に何らかの障害が起きている場合や輻輳などが回線速度に影響を与えている場合も勿論ありますが、インターネットの住所録とも言える「DNS(Domain Name System)」を運用しているサーバーの処理能力が不足していたり何らかの障害が発生していたりしている場合があります。

通常個人がインターネットを利用する時は、契約しているプロパイダの DNS を利用していると思います。自動取得になっていれば特にこちらで設定する必要は無いのでそれと知らずに利用している人がほとんどでしょう。ですが、上記のような場合に「パブリックDNS」に変更してみると改善される場合もあるので、いくつか主だった信頼性の高いものをメモとして残しておくことにします。また、一般的にパブリックDNS はプロパイダーが提供しているものより応答性が良いようです。


★ Cloudflare Public DNS

誰でも無料で利用できる「パブリックDNS」としては「8.8.8.8」の「Googl Public DNS」が有名ですが、Cloudflare と APNIC(Asia Pacific Network Information Centre)が協力して新たなパブリックDNSサービスを始めました。この情報は 4月1日からツイッターなどで出まわっていたのですが、「1.1.1.1」なんてどうせエイプリルフールネタなんだろうと思ってスルーしていたところどうやら本当の事だったようです(笑)。

 ● IPアドレスを保存しない高速パブリックDNSサービス「1.1.1.1」
   APNICとCloudflareが無料提供               (Internet Watch)
 ● Announcing 1.1.1.1: the fastest, privacy-first consumer DNS service
                               (公式アナウンス:英文)
 ● 1.1.1.1
          (日本語公式ページ:一部英文ですが設定方法なども書かれています。)

高速性の確保とプライバシーへの配慮を謳っています。とりあえず研究のためという位置付けで、少なくとも 5年間は提供してくれるそうです。(5年が経過した後どうなるかは今のところ不明です。)

  IPv6
   (Primary) 2606:4700:4700::1111 (Secondary)2606:4700:4700::1001
  IPv4
   (Primary) 1.1.1.1        (Secondary)1.0.0.1


★ Google Public DNS

Google が提供している Public DNS。高速で「8.8.8.8」と分かりやすいこともあって一番有名かも。

  IPv6
   (Primary) 2001:4860:4860::8888 (Secondary)2001:4860:4860::8844
  IPv4
   (Primary) 8.8.8.8        (Secondary)8.8.4.4


★ OpenDNS

Cisco系の「OpenDNS」。こちらもかなり高速ですが、一部広告が表示されることがあり得るなど、いまいち評判の良くない部分もあるようなので敢えて使うほどではないかも知れません。

  IPv6
   (Primary) 2620:0:ccc::2     (Secondary)2620:0:ccd::2
  IPv4
   (Primary) 208.67.220.123     (Secondary)208.67.222.123


★ Quad9

IBM Security、Packet Clearing House(PCH)、Global Cyber Alliance(GCA)が 2017年11月から提供を始めたパブリックDNS。既知の悪意あるサイトをフィルタリングする機能があるそうです。

  IPv6
   (Primary) 2620:fe::fe      (Secondary)2620:fe::9
  IPv4
   (Primary) 9.9.9.9        (Secondary)149.112.112.112



パブリックDNS を指定していると Club NTT-West のポイント交換など NTTの回線に紐付いているサービスの一部が使えなくなることがあるようです。そのような場合は一時的に自動設定に戻し、操作が終わってから改めてパブリックDNS を指定するようにするとよいでしょう。


※ 追記 ※


日本でも国内初のパブリックDNSサービスとして 2019年5月に IIJ が「IIJ Public DNSサービス(ベータ版)」を公開しました。但し、従来の UDP を使った形式での問い合わせには対応しておらず、DNSの通信を暗号化する「DNS over TLS(DoT)」と「DNS over HTTPS(DoH)」にのみ対応しているそうです。詳細については「こちら」を参照ください。

  DoT ホスト名 public.dns.iij.jp

  DoH URL   https://public.dns.iij.jp/dns-query

現在の所、Android 9 と Firefox でのみ IIJ による動作確認が済んでいるようです。これ以外にも、DoT/RFC7858、DoH/RFC8484 に対応したクライアントであれば利用出来るとのこと。
(2019.5.19)