(新)タイトルいつ決めるのさ

何かの参考にして頂ければ幸いです。


▼ 当ブログはアフィリエイトサービスを利用しており、リンクにはプロモーションが含まれます ▼
当ブログではアフィリエイト広告により得た収益をブログの運営・維持に充てさせて頂いております。提携しております ASP につきましては「プライバシーポリシー」よりご確認下さい。
尚、企業様より商品またはサービスの提供を受けて掲載した記事につきましては、別途「PR・プロモーション」カテゴリに分類し、記事冒頭にその旨を分かりやすく記載するよう心掛けております。
当ブログ記事の記載内容や広告の掲載方法に関するご指摘がございましたら「こちらのフォーム」よりお問い合わせ下さい。

iPhone / Android スマホどちらでも使えるスマートトラッカー「Pebblebee (ペブルビー)」レビュー! ~「AirTag」との違いは? ~

忘れ物防止タグとしてすっかり定着した Apple の「AirTag」ですが、残念ながらペアリングさせて使う事の出来るのは iOS や iPad OS、或いは macOS を搭載した Apple のデバイスからのみ。Android OS を搭載したスマートフォンなどからは利用することが出来ませんでした。

ですが、AI 翻訳機の「POCKETALK(ポケトーク)」で有名なソースネクスト(現在 POCKETALK は別会社になっていますが)から Android デバイスでも使用可能なスマートタグが昨年 12月に発売されているとのこと。こちらのスマートタグは、Apple の「探す」ネットワークと Android の「検索ハブ」機能の双方に対応しているとのことです。有り難いことに今回試用させて頂くことが出来ましたので、AirTag との使い勝手の違いなどをレビューしておきたいと思います。

Pebblebee -1

本記事を執筆するにあたり、ソースネクスト様よりレビュー用にサンプル製品の提供をして
頂いております。公平・公正な観点から記事を執筆するよう心掛けておりますが、ご留意頂
いた上でお読み下さいますようお願い申し上げます。


■ 「Pebblebee (ペブルビー)」?

「Pebblebee (ペブルビー)」は、米国の「Pebblebee」社が開発・販売しているスマートタグです。スマートタグと言うよりは「忘れ物防止タグ」と言った方が分かりやすいかも知れませんね。一時話題になっていた「IoT(Internet of Things)」という奴ですな。

知名度では Apple の「AirTag」にかなりの差を付けられているようですが、「Pebblebee」は 実はこの「遺失物捜索」という分野では「AirTag」などより遥かに先駆者です。「Pebblebee」社が設立されたのは 2012年ですが、2014年には既に米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」上で 20万ドル以上の資金を調達してプロジェクトを成功させていました。

「Pebblebee」の特徴はなんと言っても 2014年の時点で既に Apple の「探す」ネットワークのみならず、Android デバイスの「検索ハブ」機能(旧「デバイスを探す」機能)にも対応している点。今は亡き「Windows Phone」にまで対応していたようです(笑)。

iPhone だけでなく Androidスマホでも使える貴重なスマートタグの「Pebblebee 」は、クリップ型、カード型、タグ型の 3つのタイプが発売されています。まずは Apple の「AirTag」と共に仕様の比較を行っておきましょう。

クリップ型 カード型 タグ型 AirTag
対応 OS iOS・iPad OS / Android iOS / iPad OS
価格 ¥4,980 ¥4,980 ¥4,980 ¥4,980
バッテリー持続時間 最大 12ヶ月 最大 18ヶ月 最大 8ヶ月 1年以上
バッテリー充電 USB Type-C 専用コネクタ 専用コネクタ CR2032
Bluetooth 接続範囲 最大 150 メートル 約 10メートル
防水性能 IPX6 IP67
動作環境 - 20℃ ~ 60℃(0℃ ~ 30℃ の範囲外ではバッテリー性能に影響) - 20℃ ~ 60℃
スピーカー
サイズ 45x38x8.5 mm 54x85x2.8 mm 26x40x4.5 mm Φ 31.9x8 mm
質量 8 g 15 g 6.5 g 11 g
備考 UWB 搭載

定価ベースの価格はいずれも 1つ税込 4,980円ですが、AirTag は「CR2032」というリチウムコイン電池を使用しているのと比べて Pebblebee では繰り返し充電可能なリチウムイオンバッテリーを内蔵しています(但し「カード型」と「タグ型」には専用の充電ケーブルが必要)。

また、Bluetooth の接続範囲が 150 メートルと、非常に広範囲になっているのも特徴です。AirTag は 10 メートル程度しか電波が届かず、食事をしようと飲食店に入ったりすると切れてしまうので、自転車の防犯タグとしては心許ない点は不満でした。今後 knog. の「SCOUT」 のような振動検知センサーも搭載したモデルが出てくれれば自転車の防犯グッズとしてもかなり魅力的なのですけどね。

Apple の AirTag は「UWB(Ultra Wide Band)」という技術を搭載していて、ピンポイントで遺失物の場所を特定することが出来ますが、残念ながら「Pebblebee」はこの機能は搭載していません。まあ実際のところ UWB を使って物を探した事は一度も無いのですけどね(笑)。

■ 「Pebblebee 」の「カード型」を使ってみた!

さて、「Pebblebee」には、「クリップ型」「カード型」「タグ型」の 3つのバリエーションがあると述べましたが、今回はその中で「カード型」のものを使って試してみることにしました。AirTag は確かに小さいのですが意外と厚みはあって、長財布などに入れておくという使い方はちょっと向かないかなと思うのですが、「Pebblebee」のカードタイプなら厚さ約 2.8 mm。これだけ薄ければ財布のカード入れにも難無く収まります。

Pebblebee -2

パッケージ内には Pebblebee 本体(今回提供頂いたのはカードタイプのもの)と充電用の USBケーブルの他は取扱説明書をダウンロードするための QRコードが書かれたカードのみ。紙の取扱説明書は一切入っていないので、最初にこれをダウンロードしないことにはセットアップの方法すら分かりません。

ただ、同梱されているカードの QRコードは英語版のマニュアルをダウンロードするためのものなので、日本語マニュアルはパッケージ裏の QRコードを読み取る必要があります。実は私、同梱カードの QRコードを読み取ってしまって日本語マニュアル無いの??となりました(笑)。

とは言え購入前に手順を確認しておきたいという方も居るでしょう。必要な方は下記リンクからどうぞ。

「ペブルビー」の利用開始手順


QRコード読み込み

尤も、英語版の QRコードを読み込んだところで言語切替は出来るので、特に問題にはならないかと。保証の登録は恐らく本国での話だと思われるので、特にしなくても大丈夫でしょう(購入時のレシートなどでソースネクストの保証が受けれるはず)。

Pebblebee -3Pebblebee -4

サイズは一般的なクレジットカードとほぼ同じサイズですが、厚みはややあるようです。カード表面の蜂のロゴマーク(最初「ドロイド君(Android のキャラクター)」かと思いましたw)の部分はペアリングやバッテリー残量を確認するためのスイッチになっています。背面は充電端子があるのみ。

Pebblebee -7Pebblebee -8
Pebblebee -9Pebblebee -10

実測で縦 85.5 mmx横 54.0 mmx厚さ 2.8 mm、重さ約 13 g といったところでした。

Pebblebee -5Pebblebee -6

「カード型」の Pebblebee に充電する際は、端子にケーブルを近付けるとマグネットでほぼ勝手にパチッと吸い付くように接続されます。磁力の反発で反対方向には繋がらないようになっているのはよく出来ているなと感心。

「クリップ型」の Pebblebee は USB Type-C 端子が付いているので、スマホと同じ様に充電する事が出来ますが、「カード型」「タグ型」については、端子形状が特殊なので充電する際は付属の専用ケーブルを使用するしかありません。ただ、バッテリーの持続時間が長く、充電頻度が少ないのでケーブルを無くしてしまわないか心配ではあります。また、ケーブル自体も極細なので断線しないかちょっと不安。

■ 「Pebblebee 」は専用アプリ要らず

各ストアを検索すると「Pebblebee」の名前が付いたアプリがいくつか見つかりますが、結局のところ Apple の「探す」機能と、Android の「検索ハブ」機能を利用するだけなので、特にそれらのアプリを入れる必要はありません(アプリはメールアドレスの登録が必要)。

それでは iPhone と Android スマホの双方でペアリングしてみることにしましょう。

  • iPhone とペアリングする場合

    「探す」は Apple の標準アプリです。自分で iPhone から削除していない限り、ホーム画面のアプリのどこかにあるはずです。万が一削除してしまっていても App Store から再インストール可能です。

    iPhone 登録

    「探す」アプリを軌道したら、画面下部の「持ち物を探す」タブを開いて下さい。「➕」アイコンをタップし、「その他の持ち物を追加」へ進むと iPhone が周辺のペアリング可能なデバイスの探索を始めます。

    次に、「Pebblebee」の蜂のロゴマーク部分をポチポチと 2回クリックします。「Pebblebee」のライトが点滅を始め、iPhone の方に検出されたら「接続」をタップしてください。持ち物の名前とアイコンは分かりやすいものに変えておくと良いでしょう。ペアリングが完了し、「持ち物を探す」のリストに「Pebblebee」が追加されるとバッテリーの残量も確認出来るようになります。

  • Android スマホとペアリングする場合

    Android スマホで「Pebblebee」を使うには、まず最初に「Google の Find Hub」というアプリがスマホにインストールされているかどうかを確認する必要があります。この「Google の Find Hub」ですが、少なくとも私の「Xperia 5 II」には入っていませんでした。ひょっとしたら Google 製のスマホ(Pixel シリーズ)だったらプリインストールされているのかも知れません。

    Android スマホ登録

    「Google の Find Hub」を開いた状態で近くに「Pebblebee」を置き、蜂のロゴマーク部分を 2回クリックすると「Pebblebee」のライトが点滅し、ペアリングが開始されます。バッテリー残量が % 表示されたり音を鳴らしたりと、使い勝手としては iPhone の「探す」と似たようなものだと思います。

    ただ、実はこのペアリング作業、私はドツボにハマってしまったようでかなり難儀しました。というのも、「Pebblebee」の検出まではすんなりいくものの、その後ペアリングがキャンセルされてしまい、一向に先に進めなかったのです。

    iPhone の「探す」とは同時に利用出来ないことは調べて知っていましたので初期化後にペアリングさせようとしたのですが、ソースネクストの「「ペブルビー」の利用開始手順」というページを見ても全く先に進めません。

    ・・・で、この「Xperia 5 II」はサブ機として使っているので普段 SIM は挿さずに Wi-Fi 接続で運用しているのですが、もしやと思って SIM を差し替えて試してみたところ・・・なんとすんなりとペアリング完了(苦笑)。どうやら初回のペアリング時には SIM が刺さっていないと駄目なようです。もし同じ様に嵌まってしまった方が居ましたら、SIM を挿してから再トライしてみてください。

■ 「Pebblebee 」の初期化手順

「Pebblebee 」は Apple の iPhone / iPad なら標準搭載されている「探す」アプリ、Android スマホなら「検索ハブ(旧「デバイスを探す」)」、それぞれの OS で動作しますが、残念ながら Apple 製品と Android デバイスで同時に両方とペアリングさせて使うことは出来ません(Apple の機器同士、Android のデバイス同士の間では共有されます)。

iPhone から Android スマホに機種変更したりする場合は、一旦「Pebblebee」を初期化する必要があります。一応 FAQ に記載されているのですが、いざ機種変更!となった時に初期化方法を探すのも面倒なのでここで整理しておきます。

  1. iPhone の「探す」アプリまたは Android デバイスの「検索ハブ」から「Pebblebee」を削除。
  2. 「Pebblebee」の蜂のロゴマーク部分を 3回連続で押した後、4回目に 10秒間の長押し。
  3. ビープ音が 3回鳴るので、3回目が鳴り終わる直前に指を離す。
  4. ジングル音が聞こえれば初期化完了の合図。

初期化完了後に改めて新しいスマホ端末とペアリング作業を行ってください。

■ 「Pebblebee 」を使ってみて

Apple の「AirTag」にせよ、「Pebblebee」にせよ、Bluetooth で付近にあるスマホに接続し、スマホの電波に便乗して「AirTag」なら「探す」ネットワーク上に、「Pebblebee」なら「検索ハブ」ネットワーク上に位置情報を記録する仕組みです。なので、周囲に全く誰も居ないような場所(山中や人通りのほとんど無い田舎など)や、携帯電波の届かない地域で例えばスマートタグを付けた鍵を落としたとしても見つける事の出来る可能性は低いです。

また、「AirTag」と「Pebblebee」では探知精度に違いがあります。「AirTag」は「UWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線通信技術)」を搭載しているので、遺失物の探知精度の点では圧倒的に優位にあります。実際に近距離での探索モードの挙動の違いを比べてみましょう。

AirTag 探索モードPebblebee 探索モード

「AirTag」では探したい遺失物に近付けば表示が矢印に変わり、ピンポイントで場所を特定することが出来ますが、「Pebblebee」は対象物に近付けばモヤモヤが大きくなる程度で、さすがにこの点に於いては「AirTag」が優秀です。ただ、いずれの機種でも音は鳴らすことが出来るので、近くであれば探している物の場所の特定に問題は無いでしょう。

一方、Bluetooth での接続可能距離の点では、「Pebblebee」が最大 150 メートルと、およそ 10 メートルの範囲でしか接続出来ない「AirTag」を圧倒しています。10 メートルだと例えば自転車に「AirTag」を取り付けていて食事をしにお店に入っただけで接続が切れてしまうことがほとんどですが。150 メートルも電波が届くなら店内でもかなり余裕で電波が届くでしょう。これで「Pebblebee」に振動検知センサーでも付いていればかなり安心して食事も出来るのですけどね。

” 盗難防止タグ ” としての利用は可能ではありますが、この手のデバイスをストーキングに使う輩のせいで知らないスマートタグと一緒に移動しているとスマホに通知が出るようになってしまったため、かなり弱体化されてしまいました。なので、気付かれて取り外されてしまうと無力となってしまう点には注意が必要です。

とは言え、やはり 150 メートルという Bluetooth での接続距離は魅力的。今回試用した「カードタイプ」は厚みこそ少しあるものの、クレジットカードなどとほぼ同じサイズなので、財布や定期入れなどに入れておくには非常に使い勝手が良い印象です。分厚い「AirTag」だと小銭入れに入れる事になるでしょうが、小銭を探すときに地味に邪魔になりますしね。空の旅に出掛けることが多い方はスーツケースに入れておくのも良いでしょう。

個人的には knog. の「SCOUT」 のような振動検知センサーとアラームを搭載した派生型が出てきて欲しいところ。あちらは AirTag の機能を使ったデバイスなので iPhone ユーザーしか利用出来ないのです。Android スマホユーザーかつ自転車乗りなら喜んで買うんじゃないかと思うのですが、需要的には弱いですかね?