少し前のことになってしまいましたが、久しぶりにまとまった時間が取れたので、ずっと気になっていたお蕎麦屋さんまでサイクリングに出掛けて来ました。小野市の「粟生(あお)」から加西市の「北条町」駅までの間を走る北条鉄道の「網引(あびき)」駅の目の前にあるお蕎麦屋さんです。
こちらのお蕎麦屋さん、実は今回で 4度目の訪問となるのですが、まだこれまで一度も食べれたことが無いのです・・・。というのも、お蕎麦はその日に打った分が売り切れ次第閉店となってしまうらしく、私が到着する時間が微妙に遅かったりして営業中に間に合ったことが無かったのですよね・・・。
ただ、昨年の大銀杏の紅葉シーズンに寄ろうとした時 は 12時半に着いたのに売り切れてしまっており、さすがに閉口してしまいました。いや、いくらなんでも閉まるの早すぎでしょ(苦笑)。今回は特に観光シーズンというわけでもありませんし、早めに家を出たのでまあ大丈夫でしょう。大丈夫ですよね?ということでいざ出発!
いつもの農業公園改め「こうべアグリパーク」の前を走る県道 65号線で稲美町方面へ。「こうべアグリパーク」と言えば今年はネモフィラをたくさん植えていたそうですが、入場料 1500円は高いな・・・なんて思いつつ行こうか迷っている間に結局シーズンを逃してしまいました。来年また考えます。


稲美町に入ってしばらく走っていると一面の蓮華畑に遭遇。農村サイクリングのいいところです。
県道 513号線(三木環状線)を北上しているとこじんまりしているものの手入れの行き届いた神社を発見。後で調べてみたところ、創建 806年と三木市で最も古い神社の 1つだったようです。
三木から別所へ抜ける工場地帯にはなぜか立派な自転車レーンが設置されています。道幅も広く交通量も少ないのでとても走りやすいのですが、サイクリストはほとんどここで見掛けたことがありません。まあ知られていないというのはあると思いますが・・・。


「別所ゆめ街道」にある旧三木鉄道の石野駅。トイレや水場があるので夏場のサイクリングにはとてもありがたい場所になっています。今頃はもう田植えが進んでいるころでしょうか。


加西市方面に走りに行くときは「権現ダム」を経由して行く事が多いのですが、違うルートも探索しておくべく、今回は加古川沿いに北上して一旦小野市に入り、「万歳橋」で加古川を渡河します。この辺りは加古川を渡れる所があまり無いのでどうしても大回りになってしまいます。梅雨の時期を前にして浚渫しているのか、急ピッチで工事が進められていました。
多分 JR の「小野町」駅付近だったかと思います。交通量も少なく、サイクリングに持って来いのルートを見つけることが出来ました。正にポタリングの醍醐味。
「万願寺川」を渡る「西脇橋」というところまでやって来ました。西脇「市」はずっと北ですが、この辺りは西脇「町」というところらしい。事前に Garmin Connect で引いていたルートではこの橋を渡って北岸を走る事になっていましたが・・・。
南岸の方になんだかすごく走りやすそうな道があるじゃないですか!と調子に乗って走っていると・・・。
道が・・・にゃい!!川を渡れる場所も無いので結局 1km ほど戻ることに(苦笑)。なんだよもう。


西脇橋まで引き返して万願寺川を渡り、北岸に沿って西進。途中からダートになりましたがグラベルロードなので全く問題無し。というかむしろ好物。この川に沿って桜並木のある場所があるので、この辺りに花見に来るのもいいでしょうね。
■ 「手打ち駅前そば あびき」
12時半過ぎにお店にと~ちゃこ!暖簾は出てるけど一見閉まっているかのような雰囲気に恐る恐る入ってみると・・・今回はセーフ!無事にお蕎麦にありつけそうです(笑)。サイクルラックはありがたい。
「手打ち駅前そば あびき」
住所 : 兵庫県加西市網引町560-1
電話 : 0790-20-4300(予約不可)
営業時間 : 11:00 ~ 15:00(蕎麦が売り切れ次第閉店)
定休日 : 火・水
席数 : テーブル 12席、カウンター 8席
駐車場 : 店舗前 8台分
備考 : カード・電子マネー・QRコード決済利用可、全席禁煙
ずっとこの場所にあるのかと思いきや、オープンしたのは 2023年10月らしく、まだ 2年も経っていなかったのは意外でした。初めて網引駅に来た のはちょうどオープンして間もない頃だったらしい。
お蕎麦は 1日の仕込み量を決めているらしく、運が悪いと 12時半でも売り切れ閉店となってしまいます(← 体験済み💧)。特に大銀杏が紅葉する時期はたくさんの方がこの駅を訪れるので要注意!周りに飲食店がほとんど無いというのが最大の要因かな。


お店は駅の目の前にあるため、運が良ければ北条鉄道の車輌の発着を見ることが出来ます。サイクルラックが店内から見える位置に設置されているのはサイクリストとしてとてもありがたい。
とろろ蕎麦と混ぜご飯のセットにしました。濃厚なとろろが実に美味そうです!
さて、頂こうかと思った矢先に北条鉄道の気動車「フラワ 2000-2号」がやって来ました。時折「キハ 40」も走っているので目当てに来る鉄道ファンも多いとのこと。
お蕎麦はとてもコシがあって風味も良く美味しかったです。佐用町の 3年熟成醤油と本みりん、砂糖を合わせて 1ヶ月以上熟成させたという「かえし」を使ったおつゆもとろろとよく合っていました。まぜご飯の方も優しい味付けで美味しゅうございました。
実は 4回目の訪問にしてようやく食べることが出来たんですなんて話をしていたら喜んで頂けて、さあそろそろ帰ろうかというタイミングでササッと御茶のお代わりを淹れられてしまいました。これは・・・もうちょっとゆっくりしてけってことですね(笑)。隣の駅から食べに来たという方も巻き込んでしばし談笑した後お店を出ました。またこの辺りに来たら寄らせて頂きます。
せっかく網引駅まで来たので少しうろついてから帰ることにします。


紅葉の時期の大銀杏が見事なのは言うまでもありませんが、新緑の季節もまたヨシ。
旅情を掻き立てられるこの駅の情景はすっかり私のお気に入りスポットの 1つとなりました。
帰りは播磨中央自転車道から権現ダム方面へ。
途中にあったため池のリフレクションがとても綺麗でした。
権現ダムはあまり通っていない西岸の方を回っていきます。周遊道を走っているとブロワーで落ち葉を吹き飛ばしている清掃業者が居たのですが、思いっきり私に向けて落ち葉と埃を拭きかけられました。ちゃんと周りを見て作業してくれ・・・💢 少し咲いていた藤の花を観て気を落ち着かせます(苦笑)。
権現ダムから流れ出る「西川」に沿って「加古川右岸自転車道」を少し南下。この辺りはだいぶ道が荒れてきましたね・・・。平日はほとんど人とすれ違うこともありません。
「上荘橋」で加古川を渡ります。この近くにあった温泉宿の「みとろ荘」は 2月で休業してしまったらしい。60年近く続いていたそうですが、建物の老朽化も一因のようで再開は難しいかも? ” かわら焼 ” なる名物があったそうで、一度位食事に寄ってみようと思っていただけに残念です。
ようやく舞子まで戻ってきました。明石海峡大橋はやっぱり天気のいい日の方がいいですね・・・。この後国道 2号線を須磨まで走って TREK に寄り、定期点検の予約をして帰って来ました。

ほぼ 1ヶ月の間が開いてのサイクリングでいきなりの 100km 越えは結構体に来ました(苦笑)。というかやはり最後の離宮公園前の坂にトドメを刺された感じか・・・。とは言えたっぷり体を動かして美味しいお蕎麦も食べてきたので心地よい疲れです。また少しずつ距離を伸ばしていこう・・・。