2024年6月1日、惜しまれつつも老朽化のため閉園となった「神戸市立須磨海浜水族園」を民営化して全面的に建て替えた「神戸須磨シーワールド」がオープンしました。西日本唯一のシャチによるパフォーマンスが楽しめるとあって連日大盛況のようですね。10月には来館者数 100万人を突破したそうです。
神戸市では幕末の慶応 3年(西暦 1867年)に神戸港が外国船の停泊する港として開港したことを記念して 12月7日を「神戸開港記念日」としているそうです。その日に合わせて「神戸須磨シーワールド」が神戸市民を対象として Webチケットの購入者先着 10,000名の入園料金を税込 1,000円に割り引くとのことで私もなんとかチケット争奪戦で勝ち取ることが出来ました。
争奪戦はなかなかに熾烈でしたよ・・・。申し込み開始の 11月1日0時を過ぎて間もなくサーバーがダウン。メンテナンスに突入し、午前1時に受付再開とされるも更に 1時間メンテ時間延長。いざ申し込み出来るようになってからもタイムアウトエラー頻発で全然購入出来ませんでしたからね・・・。なにせやっと支払いが終わったと思ってもカードのオーソリを終えて戻った画面でタイムアウト・・・なんてのも頻発してましたから・・・(苦笑)。こういうのはやっぱり抽選にするべきだと思います(内覧会の抽選は見事に外れましたが)。
それはともかく、長らく神戸市民に親しまれていた「須磨海浜水族園」が無くなって寂しく思っていたので、どう回ろうかと楽しみに待ちながら当日を迎えました。
全然自転車でも行ける距離ですが、長時間人の多い場所に駐輪するのも何かと心配ということで今回はバスで行くことに。とは言え須磨駅方面に行くバスの最寄りのバス停までは徒歩で約 20分、しかも 1時間に 1本程度しかありません(笑)。乗り遅れるわけにはいかないので、早めに家を出てゆっくり散歩しながらバス停に向かっていると見事な紅葉に遭遇。たまにはこういうのもいいもんです。
「神戸須磨シーワールド」
住所 : 兵庫県神戸市須磨区若宮町1丁目3-5
電話 : 078-731-7301
営業時間 : 10:00 ~ 18:00(時間延長の可能性あり)
休館日 : 不定休
「神戸須磨シーワールド」側の駐車場の収容台数は充分ありますが、土日祝日は青天井の料金体系になっているので、なるべく公共交通機関を使う方がお勧めです。休館日は固定されていないので、営業スケジュール をよく確認しておいて下さい。ちなみに 12月は 10日~12日が、1月は 15日と 22日が休館日に設定されています。入館料は変動制になっていて、大人の場合 2,900円 ~ 3,700円の間で時期によって変わります(夏が高く冬は低い傾向)。当日券の販売もありますが、入手出来るか行ってみるまで分からないので出来るだけ事前予約して行った方がよろしいかと。
10時半頃に「神戸須磨シーワールド」に到着。既に結構な人数が入場待ちの列を作っていて、中に入るのにかなり時間が掛かるのかと思いきや、電子チケット制度のお陰か驚くほどスムーズに入場することが出来ました。ただ、楽天モバイルの 5G の電波が混雑のせいか繋がりにくくて困りました。アンテナは立ってたんですけどね・・・。4G に切り替えたところ大丈夫でしたが・・・。
■ まずは目当ての「オルカショー」と「ドルフィンショー」から
時間と共に少しずつ入場者が増えていく感じだったので、先に話題の「オルカショー」と「ドルフィンショー」を観ておくことにしました。その後に他をゆっくり回ることにします。
こちらは「ORCA STADIUM」。天気も良く素晴らしい眺めでした。入場してすぐにこちらのスタディアムに向かったため、この時点ではまだ人はまばらでしたが、ショーが始まる頃には満席で立ち見も出ていたようです。冬ですが、日差しの当たる所に居るとかなり暑かった。夏は暑さ対策しないとヤバそうですね。カメラもあるし濡れる気は無いので上の方の席に陣取りました。
オルカの「ステラ」と「ラン」(どっちがどっちかわ分からん💦)。この 2頭は親子なのだそうです。ショーが始まるまでの間はこんな感じで自由に遊んでいるので、早めに会場入りしても退屈することは無いでしょう。というか、いい場所を取りたかったら早く入って待つ方がいいです。
ショーの時間は 15分間。やはり 2トンを越える巨体が宙を舞う姿は圧巻です。事ある毎にトレーナーの方と緊密なコミュニケーションを取っていてオルカとの信頼関係が築かれているのが印象的でした。巨体故に比較的ゆっくりとした動きなので写真撮影はしやすい方かと。どこから飛び出てくるのか分からないので慌ててカメラを向けていましたけど。それにしても水のかかる前列は人気ですね。この日は日が当たる場所では暖かかったものの、冬なのにみんなよくやるもんだ(笑)。
オルカショーが終わったら一旦中央の「シーワールドプラザ」に降り、反対側の「ドルフィンスタディアム」に向かいます。ドルフィンショーまでは 45分ほど空いていましたが、同じ考え方の人は多いらしく皆ゾロゾロと移動。気に入った場所で観たいですもんね。こちらも同様にショーが始まるまでの間はイルカが自由に泳いでいて、時折ジャンプも見せてくれるので退屈することは無いでしょう。
こちらもショーの時間は 15分間ほど。イルカは動きが素早いので写真に撮るのはオルカより難しいですね。「α7C II」の動態認識AF には大いに助けられました。ショーの内容も華麗なジャンプを見せてくれたりトレーナーさんを乗せて泳いだりと見応えたっぷりでした。確かにこの 2つのショーを観るためだけにでも「神戸須磨シーワールド」来るという価値はあると思います。
■ 「アクアライブ」館を観て回る
「ドルフィンスタディアム」の 3階から直接「アクアライブ」の方へ移動出来るようになっていたので、流れに沿って移動。
こんなタワマン建ってたんだな・・・。上を見上げて歩いたりしないから気付きませんでした(笑)。
上の方へ登れそうなので何があるのかと行ってみたところ、マゼランペンギン達が日光浴してました。この階には他にアシカ、アザラシ、ウミガメなど。ウミガメは追加料金を支払うことで餌やり体験も出来るようです。
3階に降りたものの館の構造がどうなっているのかよく分からず、アシカが泳いでいるのを見上げたりしつつしばしウロウロ。
入り口は 3階の海側にありました。ようやく「アクアライブ」の中に入るもこの混雑・・・。もうね、全然前に進みませんよ・・・。
なかなか忍耐を強いられる状況の中なんとか少しずつ前へ。
ようやくクラゲの水槽まで来ましたが、ここの動線がもう最悪。奥で袋小路になっているものだから中に入ろうとする人と出ようとする人とでカオス状態。最新の水族館のはずなのになぜこんな設計にしてしまったのやら。” スマスイ ” の頃は人が一方向に流れるようにちゃんと考えられていたのですけどね。
なんとか一番酷い混雑のエリアを抜けた頃にはぐったりしてしまいました。
大水槽も ” スマスイ ” にあったものの方が大きかった気がします。混雑のせいはあるでしょうが、全体的に個々の水槽も小さめでちょっとがっかり。落ち着いた時に来れればまた印象も変わるでしょうか?
土産物エリアは「オルカスタディアム」と「ドルフィンスタディアム」の 1階にたっぷり。フードコートはやはりかなり混雑しているようでした。シャチを観ながら食事の出来る「ブルーオーシャン オルカスタディアム」は事前予約制ですが、残念ながら評判を見る限り価格に見合うレベルの食事は期待出来なさそうです。ビュッフェ形式ですしね・・・。
「オルカスタディアム」 1階の「オルカラボ」にはシャチの骨格標本も展示されていました。シャチの胸びれの中の骨って手のようになっていたのですね。この「オルカラボ」側に「オルカくじ」の発券機があったようなのですが、2台しか機械が無いらしくもの凄い行列が出来ていました。
夕方頃まで居るつもりだったのですが、人が多すぎて疲れたのと、外で食事した方が良いなとの判断で 14時半頃に撤収することにしました。まあ近い場所ですし、落ち着いた頃にまた観に来てみたいですね。再入場が可能だったら周辺もより賑わうのでしょうが、まあ外に出したくは無いでしょうね(苦笑)。
■ 鳥料理の老舗「鳥光 須磨本店」へ
須磨付近で前から一度行ってみたいと思っていた老舗の鳥料理屋さん「鳥光 須磨本店」へ寄ってみます。
「鳥光 須磨本店」
住所 : 兵庫県神戸市須磨区行幸町1丁目1-39
電話 : 050-549-24545(予約可)
営業時間 : 昼の部 11:30 ~ 15:00
夜の部 16:00 ~ 22:00(L.O. 21:00)
定休日 : 月曜日、第2 火曜日
席数 : 200席(座敷席・掘りごたつ席、座椅子あり)
駐車場 : 9台分あり
備考 : 各種クレジットカード利用可
なんと創業明治 25年(西暦 1892年)!須磨の地で 130年以上の歴史を持つ名店です。場所は「神戸須磨シーワールド」を出たら国道 2号線を渡って北にすぐ。200席と聞いて驚きましたが宴会や会食で利用される方も多いようです。
メニューは焼き鳥に限らず鶏料理全般、丼もの、寿し、天ぷら、お造りなどとても豊富。それらに合うお酒も色々用意されています。ここは唐揚げも美味しいらしい。
店内はとても落ち着いた雰囲気。私はカウンター席の方へ案内して頂きました。同じ様に「神戸須磨シーワールド」から流れて来られた方も多かったようです。
焼き鳥ならやはりここは日本酒だろうということで、山田錦から作られた地酒の「実楽(じつらく)」を頂きます。升酒で頂くのは久しぶり。やや辛口のすっきりとした口当たりでとても飲みやすい。
「串焼盛合せ定食」を頂きます。串焼きはミンチ、身x2、キモ、皮の 5本。備長炭で丁寧に焼かれ、キャベツが添えられています。お造り、赤だし、ご飯に香の物が付いて 1700円なら納得の味。創業当時から守り続けられて来たという焼き鳥のタレの味がまた「実楽」と実によく合います。これは長くお店が続くわけだわ。また是非お伺いしたいと思います。
気分良く食事を終えてバス停に向かったところ、なんとちょうど出たばかり💧次のバスまで 1時間も開いてしまったので、だったらもう歩いて帰っちゃえということで 7km 弱歩いて帰ってきました(笑)。