傘下のグループ企業としてネット証券の黎明期から続く「マネックス証券」や仮想通貨取引所の「コインチェック」を抱える金融持株会社「マネックスグループ(東証プライム市場 証券コード:8698)」から株主優待の案内が届きました。
ゴールドマンサックス出身の松本大氏がソニー(現ソニーグループ)と共同出資で創業した「マネックス証券」を源流とし、「セゾン証券」「日興ビーンズ証券」「オリックス証券」「ソニーバンク証券」「TradeStation(米)」などを M&A したことによって成長してきました。最近では(と言ってももう 6年半前のことになりますが)仮想通貨の不正流出事件で窮地に陥った「コインチェック」を買収によって手に入れたことで驚かれましたね。
尤も、クリプト事業(暗号資産取引)がポートフォリオに加わったことで、暗号資産の相場の影響をモロに受けることとなり、業績・株価共に大きく変動する銘柄となってしまいました。また、中核だった「マネックス証券」については NTTドコモと資本業務提携を結んだことにより事実上ドコモの子会社となり、マネックスグループにとっては持分法適用会社という立ち位置になったようです。
楽天グループが「楽天証券」、KDDI は「au カブコム証券(2025年1月からは MUFGグループの 100% 子会社となるそうですが)」、ソフトバンクグループが「PayPay 証券」とそれぞれ証券会社を傘下に持つ中、NTTドコモとしては焦りもあったのだとか。ネット証券の方では現物株取引手数料の無料化に踏み切るところが多い中、「マネックス証券」としても出遅れ感があったので、どちらにとっても渡りに船といった感じだったのでしょう。
さて、その「マネックスグループ」の株主優待制度ですが、こちらについては「マネックス証券」の現物株売買手数料のポイント還元という形になっています。また、NTTドコモの傘下にも入ったことにより、還元された「マネックスポイント」は、ドコモの「dポイント」に交換することが出来るようになっています。
還元される「マネックスポイント」の数量は以下の通り(半期ごと)。
保有株式数 | 還元されるマネックスポイント |
---|---|
100 ~ 999 株 | 50 ポイント |
1,000 ~ 1,999 株 | 現物株売買手数料の 0.5%(下限 500ポイント ~ 上限 10,000 ポイント) |
2,000 ~ 19,999 株 | 現物株売買手数料の 2.0%(下限 500ポイント ~ 上限 20,000 ポイント) |
20,000 株以上 | 現物株売買手数料の 10.0%(下限 500ポイント ~ 上限 30,000 ポイント) |
基準日はそれぞれ半期末にあたる 9月30日と 3月31日に設定され、10月1日~翌年3月31日までの取引を対象にした優待ポイントは翌年4月中に、4月1日~9月30日までの取引を対象としたポイントは 10月中に付与されるそうです。
ただ・・・最近マネックス証券でほとんど取引していないんですよね・・・。「端株」の取引も出来るので便利ではあるのですが、PC用のツール「マネックストレーダー」がアクセス過多なのか繋がらない事がちょくちょくあったり、ここで持ってた株で大損こいたり(← 単に下手だっただけですが)とイマイチ相性も宜しくなくて・・・。なので取引手数料還元と言われても私には恩恵はなかったりします(苦笑)。