ジャパンインベストメントアドバイザー(東証 1部・7172、以下 JIA と略)から株主優待が届きました。
JIA は 2006年9月に設立され、 2014年9月に東証マザーズ市場へ上場、2020年10月に東証 1部へ昇格しました。元々は海運コンテナオペレーティング・リース事業を主体としていましたが、その後 M&Aアドバイザリー事業や航空機オペレーティング・リース事業などに進出し、2015年には株式専門誌の老舗と言える日本證券新聞社を傘下に収めてメディア事業と IRアドバイザリー事業を始めています。
売上高は順調に伸びていたようですが、営業利益・経常利益についてはここ数年伸び悩んでいた中、さすがに新型コロナの影響が特に航空機リース事業に大きく影響したようです。ここ数年配当金も増えて来ていますが、2021年12月期の配当性向が 33% と、まあ適正な水準内に収まっているとは思われます。企業としては創業期を抜けて安定成長期に入ってきた段階と言うべきでしょうか。
新型コロナの影響で停滞していたオペレーティング・リース案件については復調の兆しが出始めているようです。ただ、この辺りは流行の波もある事ですし、まだまだ不安定な状況は続きそうです。
さて、株主優待についてですが、2021年10月末に「改悪」がありました。
言い分としては長期保有する株主が増えて来たということのようです。「トラスコ中山」のように、優待目的の株主が増えすぎ→費用負担が重くなって優待廃止なんてこともありますから、致し方ないところはありますかね・・・。どうせなら一番長い保有期間の所に少し色を付けて欲しかったかなとも思いますが。
内容変更後の株主優待は以下の 2種類。所有株式数と保有期間によって内容が異なります。
● 優待その① クオカード
保有株式数 / 保有期間 | 1年未満 | 1年以上 2年未満 | 2年以上 3年未満 | 3年以上 |
---|---|---|---|---|
100株以上 2,000株未満 | 500円分 | 1,000円分 | 3,000円分 | 5,000円分 |
2,000株以上 | 1,000円分 | 3,000円分 | 5,000円分 | 10,000円分 |
● 優待その② 日本證券新聞デジタル版購読券
保有株式数 / 保有期間 | 1年未満 | 1年以上 2年未満 | 2年以上 3年未満 | 3年以上 |
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100株以上 2,000株未満 | 3ヶ月分 | 6ヶ月分 | ||
2,000株以上 | 6ヶ月分 | 12ヶ月分 |
デジタル版日本證券新聞の購読開始日は 4月1日と決まっていて自分で決めることは出来ないようです。終了日については株式の所有数と保有期間によって異なります。「こちら」から日本證券新聞のサイトにアクセスし、「JIA 株主様専用ページ」のバナーをクリックしてクオカードが添付されていた台紙に書かれている「管理番号」と「パスワード」を入力した後に自身のメールアドレスと新しいパスワードを設定すればログイン出来るようになります。(次回以降はメールアドレスと新しいパスワードのみでOK)
JIA の場合、決算期末日(12/31)および第 2四半期末日(6/30)の時点で作成される株主名簿に、同一の株主番号で 3回以上連続して載った場合に「保有期間 1年以上 2年未満」、5回以上継続して載った場合には「2年以上保有」と見做されます。住所・氏名の変更、貸株サービスの利用等により一時的にであっても名義が変わった場合など、株主番号が途中で変わってしまった場合は長期保有者と見做されない事があるので注意して下さい。
クオカードが嬉しいのはもちろんですが、投資をしていれば情報はいくらあっても困らないもの。自費で購読するのも安くはないのでこの新聞購読券という優待は正直かなり有り難いですね。これは長期優待狙いで保有するにもなかなか良さそうな銘柄です。リスクとよく天秤に掛けて考えたいと思います。
こちらは 2020年12月期の株主優待です。初年度でしたが QUOカードを 1,000円分頂けていたのですよね・・・。「日本証券新聞」は ” 読み物 ” として考えると、最初の見開き 2ページと最後のページくらいしか読めるところはありませんが、更新されたレーティング情報なんかも見れるので悪くは無いと思います。まあ自費で購読するかと言われれば日経の方にするでしょうけどね・・・。

