「X(旧 Twitter)」は本当に使いにくくなってしまいました。致命的だったのはやはり「収益化プログラム」の導入だったでしょう。これは、「X」が広告収益の一部をコンテンツの投稿者に還元するものなのですが、インプレッション(閲覧回数)の多寡が収益に影響するらしく、「インプレゾンビ」を行うアカウントが溢れかえってしまっています。インプレッションを稼ぐ目的で先日の能登の震災に関する悪質なデマが投稿されていたのも記憶に新しいところ。
私が Twitter を始めたのは 2010年の 6月でした。日本でサービスが始まった時期は 2008年だそうですね。元々時系列的にどんどん ” 今起きていること ” が表示されていくツールだったので、時事ネタを素早く仕入れるのに非常に重宝していました。私は使いませんでしたが、「○○ナウ」という言葉が象徴していますね。
Twitter が日本で受け入れられたのは、元々俳句や川柳、短歌などと言った「短文文化」が根付いていたからじゃないかと思っています。140文字以内という短い文章の中でどううまく表現するのかという楽しみもあったんじゃないでしょうか。僅か数文字で多くの事柄を表現することの出来る「漢字」の存在も大きかったでしょう。
ところが、Twitter が株式公開し、株主から収益を上げることへの要求が高まるに連れて広告が増え、スパムも増加していきました。慈善事業じゃないんですから収益を上げる必要は理解出来ますが、イーロン・マスク氏に付け入る隙を与え、ついに買収されてしまったことで完全に氏のおもちゃと化してしまいました。「コミュニティノート」の実装など良くなった部分もありますが、「収益化プログラム」の弊害でそんなものは完全に吹き飛んでしまいましたね。
その「X」こと Twitter の共同創業者であるジャック・ドーシー氏らの発案によって誕生した「Bluesky Social(ブルースカイ・ソーシャル)」が、2月6日から招待制を廃止して一般公開されたと聞いたのでアカウントを作成してみることにした次第です。
■ アカウント作成には SMS認証が必要
「Bluesky」のアカウントを作成するには「メールアドレス」「パスワード」「生年月日」の情報入力と SMS認証が必要です。PC の Webブラウザで作成する場合は「こちら」からどうぞ。
「ユーザーハンドル」の設定は早い者勝ちです。ただ、日本語のハンドルネームは設定出来ないようですね。英数字の組合せで入力して下さい。アカウントの表示名はアカウント作成後に「プロフィール」から好きなワードに変更可能です。
当然スマホやタブレットからアカウントを作成することも可能です。以下のバッジをクリックして頂くか、App Store または Google Play にて「Bluesky」で検索してアプリを入手して下さい。
アプリの動作環境は、Apple デバイスの場合は iOS または iPad OS の ” 13.4 以降 ” を搭載した iPhone・iPad・iPod touch と ” M1 ” 以降のチップを搭載した Mac(mac OS 11.0以降)です。米国で発売されたばかりの Apple Vision でも使えるようですね。Android デバイスの場合は ” Ver.6.0 以降 ” を搭載していればよいようです。
ユーザーが急増しているとは聞いていますが、「X」などと比べるとまだまだ弱小SNS の「Bluesky」。タイムラインも今のところ至って平穏ですが、今後どうなるかは分かりませんね。サービス維持のために今後広告の導入はあるでしょうが、「X」のような投稿者に収益を分配するようなものは絶対に止めて欲しいところです。フェイスブック系の様な詐欺広告の無法地帯のようになるのもなんとか回避してほしいところ。
私としては時事ニュース系のアカウントや企業アカウントが増えて新製品情報などを発信してくれればそれでいいのですが、そんな私の勝手な希望通りのものなんて出来ませんよね・・・(苦笑)。