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CHROME(クローム)「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」でビンディングシューズデビュー!

ロードバイクに乗っていればやはり一度は試してみたくなるであろう「ビンディングシューズ」。ペダルを踏み下ろす力だけで無く、足を引き上げる力も推進力として使えるようになるためペダリングの効率が上がり、ロングライドやヒルクライムがより速く楽になるという大きなメリットがある反面、信号などでストップ&ゴーの度にビンディングを着脱する必要が生じ、咄嗟に急停止した際にビンディングを外し忘れて自転車と共に倒れてしまう ” 立ちゴケ ” のリスクもあります。

ロードバイクに乗ったのは現在の愛車である「Checkpoint ALR 5」が初めてだったため、まずはロードバイクというものに慣れるためペダルは 三ヶ島製作所(MKS)の「ALLWAYS」というフラットペダル を取り付けていましたが、さすがに 1年半も乗っていればそろそろビンディングペダル&シューズに手を出してもいいだろうということで、まずはペダルの方をシマノの「PD-T8000」に変えていました。 「PD-T8000」は、「片面フラット&片面ビンディング」のペダルで、ビンディングシステムに「SPD」を採用し、片面はフラットペダルとして普通のスニーカーなどでも使用することが出来るペダルです。

このペダルがまたよく出来ていて、停車時にペダルから足を離すと自然にフラット面が斜め上、ビンディング面が斜め下を向いて止まります。このため慣れてくるとペダルを見て確認しなくても使いたい方のペダル面を使い分けることが出来るのですよ。

「PD-T8000」のフラットペダルとしての使用感も MKS の「ALLWAYS」と大差ないことが確認出来ましたので、いよいよビンディングシューズの方も購入することにしました。選んだのは以下 CHROME の「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」という SPDシューズです。


しばらく使ってみてだいぶ慣れてきましたのでレビューしておくことにしますので、これからビンディングペダル&シューズを使ってみようかなと考えている方の参考にでもして頂けると幸いです。

■ CHOROME「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」

SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO -1 「CHROME」は、メッセンジャバッグや旅行鞄などを製造・販売している米国「Chrome Industries」のブランドです。日本法人も設立されており、直営ストアのほか全国のスポーツショップなどで購入出来るようですね。シューズを買う際はサイズの確認が大事ですが、可能であればやはりショップで試し履きするべきでしょう。Amazon の「try before you buy」などを利用する手もあります。
私の場合は、目的地に到着してから写真を撮るためにウロウロしたり観光したりすることが多いので、ビンディングシューズの中でもなるべく歩きやすそうなものということで CHROME のシューズを試してみることにした次第です。

CHROME の SPD対応シューズは、「KURSK AW PRO」「SOUTHSIDE 3.0 PRO」「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」の 3種類。その中から私はデッキシューズがベースになった「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」という製品を選んでみました。

SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO -2SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO -3

アッパーには CHROME の象徴とも言えるメッセンジャーバッグ譲りのタフな素材が使われており、つま先部分には破れ防止のコーティング処理も施されています。シュータンには結んだ靴紐の先っぽを収納しておける工夫も。チェーンに巻き込んだりするリスクが考慮されているのはサイクリングシューズならではの工夫ですね。踵の部分にはリフレクターも装備されています。

SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO -4SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO -5

ソールの素材にはしなやかで柔らかく、かつ丈夫で壊れにくいバルカナイズド製法(加硫製法)が採用されているとのこと。クリート取付部にはカバーが付いているので、このまま普通のスニーカーとして使用することも可能です。サイクリング用にシューズも新調したいけど将来的にはビンディングペダルへの移行も考えているというような方にも良さそうです。一般的なスニーカーだと結構ゴリゴリに靴裏が削られたりしますからね。

中敷き1中敷き2

名前の似ている「SOUTHSIDE 3.0 PRO」と「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」の違いですが、くるぶしの部分がローカットになっていることのほかに、「SOUTHSIDE 3.0 PRO」の方は Panaracer(パナレーサー)が長年のタイヤ開発で培ってきたハイグリップかつ耐摩耗性の高いソールの素材が採用されているそうです。その分ややコストも掛かっているようですけどね。

「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」の方は以前販売されていたものの、製造上の理由から惜しまれつつディスコンとなっていたモデルの復刻版らしい。Panaracer コラボも当然気にはなりましたが、まあ最初のビンディングシューズだし安くなっている方でいいかと(笑)。

■ クリートの取付

CHOROME の「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」には「クリート」は付属していませんので、先に購入していたペダルの方に付属していたものを使う事にします。

クリート

こちらは「SM-SH56」という型番の「マルチモードクリート」です。ペダルから足を離す際に、外側に足首を捻った時だけで無く、上方向や斜め方向に引っ張ってもクリートが外れるようになっているので、比較的 ” 立ちゴケ ” のリスクが少ないクリートのようです。初めてビンディングペダルを使う私には持ってこいのものですね。


「マルチモードクリート」に対して「シングルモードクリート」というものも当然存在します。クリートは一方向にしか外れませんが、その分ペダリング効率に優れているそう。ビンディングシューズに慣れてきたらこちらに変えるのもよいでしょう。


それではビンディングシューズにクリートを取り付けていきましょう。

クリート取付-1クリート取付-2

まずは極一般的なプラスネジで留められている靴裏のカバーを外します。ここが CHROME のシューズの残念なところなのですが、表から目に付きにくい部分の作りがちょっと粗いのですよね・・・。

クリート取付-3クリート取付-4

クリートはこのように山形になっている方が前になります。根元の部分に「M」と刻印がありますが、これは「マルチモードクリート」だという意味です。クリートパーツを置いたらスペーサーを載せ、4mm のアーレンキーで仮固定します。固着防止のためボルトにはグリスを塗布しておきましょう。

クリート取付-5クリート取付-6

クリート取付位置の調整幅はこのようにかなり広く取られています。取付位置は自分の足の中足骨(足の甲の裏側辺り)がある辺りで足を蹴って歩いた時に力が掛かる場所にするのが良いようですが、こればかりはトライ&エラーで自分の足に最適な位置を見つけるしかありません。深く考えず少し走っては調整、少し走っては調整を繰り返しましょう。

クリート取付-7

遊びはいくらかありますが、ビンディングペダルは足を固定してしまうものなので、きちんと調整しておかないと膝の故障などに繋がる恐れがあります。しばらくはアーレンキーをすぐに出せるようにしておいて、違和感を感じたらすぐ微調整ですね。それにしてもいくら普段は見えない部分だし実用上問題無いとは言え、クリート取付部の処理が適当だなあ・・・。後でマジックでも塗っておくか(苦笑)。

■ CHOROME「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」を使ってみて

心配していたクリートの着脱ですが、特に問題無さそうで安心しました。停車時に着地側のビンディングを外すということだけ意識していれば大丈夫そうです。というか、スキーをやったことがある人ならわりとすんなりと感覚が掴めるんじゃないかと思います。あちらは爪先と踵でがっちりと固定してしまいますが、感覚としては似ているかなと。さすがに外に走りに行く前に室内で家具にもたれながらクリートの着脱の練習はしましたけどね(笑)。

ビンディングペダル着脱ビンディングペダル調整

ビンディングに塡める時は ① の山なりになった部分にクリートの先っぽを引っ掛けておき、② の靴の後ろ側を踏み込む感じで押し込むだけ、外す時も「マルチモードクリート」なので軽く足を捻ればOK。シマノの「PD-T8000」は、ビンディングを外していると自然にクリートを引っ掛ける方が後ろ側を向いて止まってくれるので、漕ぎ出しの際にビンディングを塡めるのもすぐに慣れることが出来ました。

クリートの固定力の調節は、右側の写真、ビンディング後部にあるボルトで行います。「+」方向に回せば固定力が上がり、「-」方向に回せば外れやすくなります。一番弱くした状態でしばらく練習し、今はそこから 3段階ほど強めにしています。この辺は完全に好みの問題ですね。

重量比較1重量比較2

気になるのはシューズの重さ。CHROME のビンディングシューズはどれもかなり重いようです。クリート金具を取り付けて測ってみたところ、片足で 540g 近くありました。私の持っているワークブーツが 635g でしたから、それとあまり差がありません。私がランニングに使っている「MAGIC SPEED 2」は僅か 217g ですからね。ランニングシューズと比べるのは乱暴ですが、片足で 2足分以上というのはやはりかなりの重さです。ただ、耐久性はかなりありそうな感じです。

SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO -6

歩きやすいとのことで選んだ SPDシューズでしたが、さすがにスニーカーの足許にも及びませんね・・・。アスファルトや土の地面を歩く時はさほど問題は感じませんが、石畳やタイル状の道を歩く際はビンディングの金具が地面に当たってカツカツとした音がしますし、結構滑ります。ソールにも「FLEX PLATE」というペダリングパワーを効果的に推進力に変えるための硬質な素材が内蔵されているらしく、スニーカーのようにはつま先を蹴って歩くという歩き方には向いていないように思います。

とは言え、自転車に乗っているとビンディングペダルの効果ははっきりと体感出来ます。同じ様に走っているつもりでも少ない労力で速度を上げることが出来ますし、登坂時は確かに ” 引き足 ” が使える事のメリットを感じることが出来ます。「SOUTHSIDE 3.0 LOW PRO」を使い始めてからまだ最長でも 80km くらいまでのライドしかしていませんが、疲労具合も軽減されている気がします。

幸い取り付けているのが片面フラットと片面ビンディングのペダルなので、長距離ライドやヒルクライムに重きを置く場合はビンディングシューズで、現地に着いてからあちこち歩き回って写真を撮ることに重きを置く場合はスニーカーでと使い分けていくことにします。