SONY のミラーレス一眼「α6700」を使い始めて半年ほど経ちました。カメラのアクセサリーはレンズも含め少しずつ揃えていけばいいと思っていますが、何を買ったらいいか分からないという方も居られるかも知れないので、これまでに私が使ってみたものの中からよかったものをご紹介しておくことにします。
「α6700」本体のレビューや、設定とカスタマイズについては以下の記事もどうぞ。
多岐にわたりますので目次を置いておきます。
- ■ メモリーカード
- ■ レンズ
- ■ 液晶保護フイルム
- ■ バッテリーチャージャーと予備バッテリー
- ■ ストラップ
- ■ クリーニング用品
- ■ カメラプレート
- ■ 防湿保管庫
- ■ カメラバッグ
- ■ 三脚・シューティンググリップ
- ■ 撮影用ライトと背景布
- ■ RAW現像と写真調整ソフト
- ■ その他小物類など
■ メモリーカード
α6700 は、従来からの UHS-I 規格だけで無く、より高速な UHS-Ⅱ規格の SDメモリーカードにも対応しています。動画撮影をする方、スチル撮影がメインでも連写を多用する方はなるべく高速で読み書きを行うことの出来る UHS-Ⅱ規格に対応した SDカードを用意しておくのが無難でしょう。
但し、UHS-Ⅱ規格の SDカードはまだわりといいお値段がします。予算を抑えたい場合は、UHS-Ⅰ規格の SDカードの中から高速なものを選ぶという手もあります。私の場合は、スチル撮影がメインで、今のところ連写もあまりしないので、下記の UHS-I 規格の SDカードを使用していますが、今のところ特に不便を感じるようなことはありません。
SDメモリーカードは偽物を掴まされてしまうリスクが比較的高い製品です。購入時には販売元をよく確認するようにしましょう。最初の 1回くらいはきっちりとテストを行っておくのもお勧めです。偽物リスクを減らすと共に、初期不良などの洗い出しも行えますからね。
上記の記事中で、「H2testw」というソフトを使ったメモリーカードの確認方法などについてご紹介していますので併せてお読み下さい。
■ レンズ
α6700 のキットレンズは、「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS(SEL18135)」になっています。35mm判換算で 27mm ~ 202.5mm 相当の撮影が可能で、手ブレ補正機能も搭載した使いやすいレンズだとは思うのですが、あまり寄れない(最短 45cm)のと、少し暗めなのでボケを生かした写真を撮るのにはあまり向いているとは言えません。いずれステップアップしたくなってくるでしょうから、最初から別のレンズを組み合わせる方が結局安く付くかも知れません。
こちらは私が最初に買ったレンズです。当時は α6400 と組み合わせていました。α6400 はレンズセットで購入しましたが、付属のレンズ(SELP1650)はお世辞にも写りの良いレンズとは言えませんでしたからね。F2.8 通しで最短撮影距離も 19cm からと、非常に使いやすいレンズだと思います。
2本目に購入したのはマクロレンズでした。ブログ記事を執筆するにあたってより細かい部分を撮影する必要を感じたからです。こちらのレンズ、設計が古いのと、取り立てて写りが良いというわけではありませんが、価格の安さが非常に魅力的です。モノ撮り用に 1本持っていてもいいかも?
35mm 換算で 105 ~ 525 mm 相当の焦点距離を持つ超望遠ズームレンズ。鳥、列車、飛行機から圧縮効果を利用したスナップまでなんでもこなしてくれます。リニアモーターによるフォーカシングも素早く、” Gレンズ ” の銘を冠した望遠レンズとしては比較的入手し易い価格帯です。価格に見合った満足感はまず間違い無く得ることの出来る 1本でしょう。
超広角ズームレンズは、TAMRON の「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)」からこちらに買い換えました。広角側に 1mm ワイドなのと、よりコンパクトであることがポイントになりましたが、写りに関しては甲乙付けがたく、好みで選んで問題無いと思います。
■ 液晶保護フイルム
カメラは屋外で使う事が多いので、液晶画面の保護シートは張っておいた方がよいでしょう。α6700用としても様々なメーカーから画面保護フイルムが発売されていますが、現在は SONY 純正の「PCK-LG2」というガラスシートを使用しています。
もともと α7 Ⅳ用として発売されていたものですが、α6700 の他に α7CⅡ、α7CR、ZV-E1 などでも使えるようです。他のメーカーのものと比べるとやや割高感がありますが、指紋が付いてもさっと拭けば取れますし、タッチ操作も問題無く行うことが出来ます。安価な保護シートの中にはコーティングがすぐに剥がれてくるものもあるので、多少のコストを掛けておく価値はあるかと。
■ バッテリーチャージャーと予備バッテリー
α6700 のバッテリーへの充電は本体横の USB Type-C端子から行うことが出来ますが、キットにはバッテリーチャージャーや USBケーブルは付属していません。USBケーブルは市販のものを使う事が出来ますが、充電速度も遅いので、なるべく早めにバッテリーチャージャーは購入しておく事をお勧めします。
また、α6700 では従来の機種と比べて消費電力も増加しています。α6400 の時に感じた「常に予備バッテリーを持っていないと不安」というところまではいきませんが、α6600 を使っていた頃と比べると確実にバッテリーの減りが早くなったなと感じるので、予備バッテリーも購入しておくと安心でしょう。
α6700 に使われているのは「NP-FZ100」という大容量のタイプです。ネット上では互換バッテリーの可否について色々言われていますが、私個人としてはことバッテリーに関しては可能な限りメーカー純正のものを使用することをお勧めします。
■ ストラップ
なんだかんだ言ってもやはり簡単にストラップを着脱したり付け替えたりすることの出来る PeakDesign の「アンカーリンクス」の利便性は最強です。α6700 に付属している首下げストラップもこちらの「アンカーリンクス」を間に入れるだけで格段に使いやすくなりますよ。 私は普段この「アンカーリンクス」と、SONY純正のリストストラップを組み合わせて使っています。
ただ、「アンカーリンクス」はあまりに有名になりすぎたために類似品・偽造品の販売が後を絶たず、業を煮やした PeakDesign が日本国内への卸販売を止めてしまいました。Amazon などで同じデザインの商品が今も売られていますが、それらは全て正規品では無いのでご注意下さい。中には耐久性に問題のあるものもあるようです。直営 Webショップ から購入することは可能ですが、送料がかなり掛かるようになってしまいました。
他に「速写ストラップ」というものも持っているのですが、こちらは以前に着けて歩いていて α6700 のアイピースカップを無くしてしまった事があるので最近はあまり使っていません。
■ クリーニング用品
カメラを使う上でクリーニンググッズは必需品です。これまでに私が使ってきたものの中からお勧めのものをいくつかご紹介しておきましょう。
まずはクリーニングクロス。レンズの汚れを取ったりカメラを磨いたりと必需品です。私がこのハクバの「トレシー」を知ったのは、以前購入した Nikon の福袋 に小さいものが入っていたからです。レンズを傷つける事無く汚れもよく取れるので気に入って大きいものを追加購入しました。小さい方はカメラバッグに常備しています。汚れたら洗濯出来る点も Good!
「ブロアー」も必需品です。レンズ表面に付いてしまった埃や砂粒を吹き飛ばさないままクロスなどで拭いてしまうと傷を付けてしまう恐れがありますからね・・・。上記のブロアーは手軽な価格で大風量を得ることが出来るのでお勧めです。ただ、かなり大きいので、カメラバッグなどには 小型のブロアー も入れておくとよいでしょう。
「レンズペン」は非常に便利なクリーニンググッズです。収納式の刷毛で大きなゴミを払い、微細なカーボン粉末の付いたペン側で拭くだけで皮脂などの汚れも綺麗にしてくれます。ブロアーやクロスを持っていくのが面倒くさいという時はこれ 1本だけでも入れておくと安心感が段違いです。色々なタイプが販売されていますが、最初に 1本買うのなら「フィルター用」が良いでしょう(レンズプロテクターは多くの方が装着していると思います)。
レンズクリーニングティッシュもカメラバッグに入れておくことをお勧めします。雨の水滴が乾いてしまったり、泥水が付いてしまったような場合はクリーニングクロスでは取れなくなってしまうこともありますからね。上記のハクバの 150枚入りのものは恐らく Amazon限定品です。セール時などの安い時に買っておくとよいでしょう。レンズクリーニングだけで無く、ちょっと手指を消毒したい時なんかにも便利ですよ。
■ カメラプレート
α6700 はグリップが深くなり、かなり握りやすくなりましたが、それでもやはり小指は余ってしまいます。また、レンズ交換などの際にカメラを地面に置くこともあろうかと思います。カメラ底面の保護とグリップの改善、更に三脚への着脱が格段に楽になることから α6700 には SmallRig のベースプレートを取り付けています。
カメラの重量が増すことは事実ですが、その代償として得られるメリットは遥かに大きいと思います。是非ご検討下さい。
■ 防湿保管庫
高温多湿になりがちな日本の夏の気候下ではカメラやレンズにカビが付かないようにすることが大切です。簡易的なドライボックスと乾燥剤の組合せでも同様の効果は得られますが、機材の整理がしやすくメンテナンスも楽な「防湿庫」の購入をお勧めします。 私が使っているのは「ペルチェ式」の 40ℓ クラスのものですが、レンズを付けたカメラ本体に交換レンズ 3本とフィルターやラッピングクロスなどを一纏めにしておくことが出来ています。
防カビ剤も一緒に防湿庫に入れておくとより安心出来るかと思います。
■ カメラバッグ
カメラを持ち歩く際に入れるバッグは別に専用品である必要はありませんが、やはり ” カメラバッグ ” として作られているものは防水生地が使われていたり、便利な場所にポケットがあったりと、カメラの取り出しやすさや使い勝手が非常によく考えられています。
こちらは既に販売終了となってしまっていますが、私が徒歩で移動する際に使っているカメラバッグです。Nikon と吉田カバンのコラボ商品で、デザインと機能性に惹かれて購入しました。使っているカメラは SONY製ですけどね(笑)。
また、私は自転車にカメラを積んでサイクリングに出掛けるので、リアキャリアに取り付ける事の出来るパニアバッグやトランクバッグも愛用しています。 トランクバッグやパニアバッグにカメラを入れて自転車移動する際には振動も気になるので、少しでも軽減できるよう「インナーバッグ」も合わせて使っています。
カメラバッグまで持ち出すのは大袈裟だという時は「ラッピングクロス」の使用もお勧めです。 その名の通り、カメラやレンズを包んでクルクル巻き、鞄に放り込むだけと非常に手軽です。わりと厚手の生地で作られているので、それなりの保護効果は得られると思いますよ。
■ 三脚・シューティンググリップ
花火や夜景の撮影をしようとすると三脚類も必要になってきます。最近はカーボン製の軽い三脚も比較的入手し易くなってきましたが、風の影響を受けにくい三脚はやはり重量があって値段も高くなってきます。用途や予算に応じて選ぶと良いでしょう。
「Leofoto」は中国の三脚メーカーですが、「CP+」などへ積極的に出展して来たことから日本のカメラシーンでもそれなりの地位を築いているメーカーの 1つだと思います。私が使っているのは「LS-224C」という 4段のカーボン製三脚ですが、軽くて比較手を出しやすい価格帯の三脚だと思いますよ。
また、動画撮影をしないとしても「シューティンググリップ」も持っておくと便利です。ミニ三脚として使えるほか、リモコンシャッターとしての機能も持っているので、夜間撮影などでは非常に重宝しますよ。但し、バッテリーの事前チェックだけはお忘れ無く(苦笑)。
■ 撮影用ライトと背景布
ポートレート撮影をするのならストロボを用意した方が良いのでしょうが、私の場合、レビュー用に商品の撮影を行うことはままありますが、人物撮影はほとんどしません。また、ストロボの場合はカメラ撮影時くらいにしか使えませんが、LEDライトなら他にもいろいろ使い道がありそうだという事で、下記の LEDライトを使用しています。
これがまたなかなか便利なライトで、商品撮影の他にも電子部品の半田づけを行う際の補助ライトとしても役立ってくれています(笑)。また、上記記事中でもご紹介している「背景布」も 1枚持っておくと非常に便利なので、是非合わせてご用意しておくことをお勧めします。
■ RAW現像と写真調整ソフト
α6700 には「クリエイティブルック」という素晴らしい「画作り」の機能が搭載されていて、これらを切り替えるだけでもかなり満足のいく写りが得られますが、しばらく写真を撮っていると段々と RAW現像などもやってみたくなるかと思います。
定番はやはり Adobe の「Lightroom」なり「Photoshop」なりなのでしょうが、Adobe のソフトはサブスクリプション制になってしまっていて、課金を止めれば使えなくなってしまいます。「買切り型」の写真調整ソフトの選択肢はあまり多くありませんが、私は純国産ソフトの「SILKIPIX」を使用しています。
新しいカメラへの対応にやや時間が掛かるのが難点ですが、今は α6700 を始め、α7CⅡ、α7CR にも対応しています。先日発売された α9Ⅱにもいずれ対応してくれることでしょう。
■ その他小物類など
これらの他に、フィルターケースやレンズポーチなども使っています。
一気に全部揃えようとすると大変ですし、そんな必要も無いと思いますので、気になったものがあれば少しずつ調べて揃えていって下さいな。