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Windows 11 のクリーンインストール方法

” Windows 11 ” のリリースから 1ヶ月が経ちました。まだまだ様子見をしている方、いち早くアップグレードされた方、色んな方がいらっしゃる事と思います。私の場合はまず予備機の方をアップグレードしてちょっと様子を見てからメインPC の方にも導入しました。3週間ちょっと経ちましたが、今のところ特に問題になるような不具合には遭遇していません。

もうご存じの方が多いでしょうが、Windows 11 の動作には「要件」が設定されています。一応この「要件」を回避してインストールする方法もあるようですが、セキュリティ的な面で不安が残るので、メインで使う PC には入れない方がいいんじゃ無いかと思います。遊びで触る分には全然構いませんが。

使っている PC がこの Windows 11 の動作要件を満たしているかどうかチェックする方法については以下の記事で書いていますので、併せてお読み頂ければ幸いです。

また、「インストールアシスタント」を利用して Windows 11 にアップグレードする方法については以下をご参照頂ければと思います。

Windows 11 には「デジタルライセンス」という、Microsoftアカウントと Windows がインストールされている PC の機器(主にマザーボード)とを紐付けてライセンス認証する仕組みが採り入れられています。Windows 10 から Windows 11 へは無料でアップグレードする事が出来ますが、クリーンインストールを行う前に一旦アップグレードインストールで紐付けを行っておくとライセンス認証もスムーズに行えるかと思います。


今回は、新しいPC を組んだ場合や起動ドライブ用の SSD を交換した場合などに備えて Windows 11 をクリーンインストールする方法について書いておくことにします。

■ インストールメディアの作成

まずは Microsoft公式サイトから Windows 11 のインストールメディアを作成する事の出来る「Media Creation Tool」を入手します。下記の画像をクリックして頂くか、「こちら」からダウンロード可能なサイトへ行く事が出来ます。

Media Creation Tool ダウンロード

今回は USBメモリをインストールメディアとする事にします。DVDメディアを使う事も出来ますが、こちらの方が圧倒的に手軽でしょう。今はもう 32GB の USBメモリでも 1,000円程度から買えますしね。

USBメモリをインストールメディアにする場合は、8GB以上の容量が必要なことだけご注意を。

PC に USBメモリを挿したらダウンロードしておいた「MediaCreationToolW11.exe」をダブルクリックして起動し、指示に従ってインストールメディアの作成を行います。

インストールメディア作成

「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外せば他の言語バージョンをインストールすることが可能です。複数の PC にインストールする場合も外しておくと良いでしょう。

作成された USBメモリはブータブルドライブになっています。PC を再起動して UEFI に入り(再起動後マザーボードのメーカーロゴが表示されている間に特定のキー(Del など)を押せば UEFI に入ることが出来ます)、ブート順序を USBメモリが最初になるように変更して再起動すれば Winsows 11 のインストールが始まります。

または「Boot Menu」で直接 USBメモリから立ち上がるようにする事も可能です。ブートメニューへの入り方は使っている PC のメーカーやマザーボードに拠って異なりますので、取扱説明書を探してみてください。

■ Windows 11 のインストール

Windows 11 のインストール自体は簡単です。以前に比べればインストール時に必要な操作も随分と減りましたね。一旦 Windows 10 からアップグレードインストールを行っている場合はライセンスキーが Microsoftアカウントに紐付けられているので、「プロダクトキーがありません」を選択してライセンス認証はスキップしてください(マザーボードを取り替えた場合は再認証が必要になります)。

Windows 11 インストール-1

「インストールの種類」では「カスタム」を選択します。その後インストールする場所を選ぶ画面に移るのですが、間違った場所を選ばないようにだけ注意してください。自作PC などで複数の HDD / SSD を積んでいる場合は一時的にインストールする機器以外の配線を外しておくのもよいかと思います。

Windows 10 で使っていた場合は「回復パーティション」などが確保されていると思うので、一旦インストールする機器のパーティションを全て削除して綺麗にした状態でインストールするのが良いでしょう。

Windows 11 インストール-2

国または地域の選択画面で「日本」が選ばれているのを確認し、作業を続けます。「2つ目のキーボードレイアウトの追加」は「スキップ」でOKです。「PC の名前」は、ネットワーク上で PC の共有などを行う際に区別しやすいものにしておくのがお勧めです(私の場合は CPU の名前にしました)。

Microsoftアカウントの認証に「Microsoft Authenticator」というスマホアプリを使っていた場合は、登録しているメールアドレスを入力するとスマホの方に通知が来るので、画面で指定された番号を「Microsoft Authenticator」アプリで選択すれば認証されます。

「PIN」を作成し、「プライバシー設定」「エクスペリエンスのカスタマイズ」を行えばインストール完了です。Gen 3 M.2 SSD と USBメモリの組合せで最初の Windows 11 の起動が完了するまで 15分程度しか掛かりませんでした(まあここからが色々大変なのですが)。

Windows 11 クリーンインストール直後

左の方にいくつかのフォルダとファイルのアイコンが出ていますが、これは One Drive の方に残っていたゴミです。後でクリーンアップしておきました。

ライセンス状態 右のように Windows 11 のライセンス認証も無事通過していました。このように「デジタルライセンス」による認証がされていればマザーボードを変更しない限り今後 Windows の再インストールなどを行っても再認証する必要はないようです。



ここからは手持ちの PC に Windows 11 をクリーンインストールするためのメモです。最新の環境というわけではありませんが、AMD、Intel それぞれのケースを置いておきますので大体の流れは見て頂けるかと思います。Windows 11 の動作要件を満たしていることが前提です。

■ AMD Ryzen 7 PRO 4750G + MSI MAG B550 TOMAHAWK

  • マザーボードBIOS(UEFI)更新

    MSI の MAG B550 TOMAHAWK に Windows 11 に対応した BIOS がリリースされていましたので先に更新しておきます。「AGESA」と呼ばれるマイクロコードのアップデートもされているようです。

    尚、BIOS をアップデートする際は、「fTPM(Intel の場合は「PTT」)」を一旦切っておく必要がある点にご注意下さい。BIOS アップデートが終わったら再び有効化する必要もあります。

      ・「7C91vA84 (Beta)(2021-09-27)」
         Windows 11 のサポートと「AMD ComboAM4PIV2 1.2.0.3c」へのマイクロコード更新
         が含まれていますが、β版です、何らかの不具合が出る可能性もあることは留意してお
         く必要があります。

    MAG B550 TOMAHAWK ブートマネージャー MAG B550 TOMAHAWK の場合、「Boot Menu」へは USBメモリを挿した PC を起動して、MSI のメーカーロゴが出ている間に「F11」キーを押すことで入ることが可能です。

拡張カードを使っていないオーソドックスな構成のせいもあるでしょうが、Windows 11 のクリーンインストールが完了したばかりの状態でデバイスマネージャーに「!」はありませんでした。以前なら色々とドライバを入れないとまともに動きませんでしたが楽になったものですね。

  • AMD 環境で出ていた不具合の解消

    Windows 11 のインストールが終わったら、まずは AMD の環境で生じていたパフォーマンス低下の不具合 を解消をしておきましょう。Windows Update で「x64 ベースシステム用 Windows 11 の累積更新プログラム(KB5006746)」を適用し更新されたチップセットドライバーをインストールする事で解消されます。

    AMD のサポートページ から「AMD Ryzen Chipset Driver Ver.3.10.08.506(2021.10.21)」を入手してインストールします。これにより以下のドライバーがインストールされます。

         AMD Ryzen パワー・プラン Ver.7.0.3.5
         AMD GPIO ドライバー Ver.2.2.0.130
         AMD GPIO ドライバー(Promontory用)Ver.2.0.1.0
         AMD PSP ドライバー Ver.5.17.0.0
         AMD SMBus ドライバー Ver.5.12.0.38

    これらのうちパフォーマンス低下問題の解消に関わっているのは「AMD Ryzen パワープラン」というドライバーのようですね。Zen 3世代の場合は以上で不具合は解消されますが。Zen 2世代以前の CPU / APU を使っている場合は「電源プラン」が「AMD Ryzen Balanced」になっている事を確認しておく必要があるそうです(Ryzen 7 PRO 4750G は Zen 2世代の APU)。

    ちなみに MSI のサポートページ にはより新しいチップセットドライバーが置かれていました。「AMD 3.10.22.706(21.11.2)」が入手出来るので、こちらを入れておいた方が良いでしょう。「AMD Ryzen パワー・プラン Ver.7.0.4.4」がインストールされます(他のドライバーは同じ)。

  • グラフィックスドライバーのインストール

    AMD のサイト から「Processors with graphics」を選択し、Ryzen 7 PRO 4750G用のグラフィックスドライバーを入手してインストールします。と言っても統合インストーラーなので落ちてくるものは同じですが。

    2021年11月6日の時点で「AMD Adrenalin 21.11.1 Optional (21.11.3)」を入手することが出来ます。但しこちらは「WQHL版」では無いので、安定性重視の方は「21.10.2」の方を入れておくと良いでしょう。ちなみに MSI のサイトには「21.30.14(21.11.2)」というドライバーがアップロードされていますが、現時点では AMD版の方が新しいようです。置き換えてみようとしたところ、インストーラーで「ダウングレード」と表示されました。

  • LANドライバーの置き換え

    一応 Windows 11標準の LANドライバーでも問題無さそうですが、新しいものが使えるようなので更新しておく事にします。MSI のサポートページには Windows 10用として「Realtek PCI-E Ethernet Drivers Ver.10.49.0413.2021(21.11.2)」が置かれていますが、MAG B550 TOMAHAWK に使われているコントローラーの製造元である Realtek のサイト から「10.53.1001.2021(21.10.20)」を入手することが出来ました。

  • オーディオドライバーの更新

    MAG B550 TOMAHAWK には Realtek の「ALC 1200」というオーディオチップが載っています。MSI のサイト には「Realtek HD Universal Driver Ver.6.0.1.9250(21.11.3)」が置かれていました。

    ALC1200 については以前は詳細な設定を行うための「Realtek Audio Console(Control)」というソフトを Microsoft Store からダウンロードする事が出来たのですが、どうも色々と不具合があったらしく、現在は公開停止になっているようです。Microsoft Store の検索にも出てきませんし、ライブラリからインストールしようとしても「予期しない問題」とやらでインストールすることが出来ませんでした。イコライザーなどは今のところ使う手段が無いようですね。

  • マザーボードユーティリティ

    無理に入れる必要はありませんが、MSI のマザーボード用に「MSI Center」というユーティリティソフトが用意されています。ファンの設定などを変えることが出来るので便利と言えば便利です。2021年11月6日現在「Ver.1.0.33.0(21.11.4)」が利用可能となっています。

■ Intel Core i7-9700K + ASRock Z390 Taichi

先日第12世代となる Coreプロセッサが発売されたので、もう随分世代遅れの環境になってしまいましたが、うちでは現役バリバリのメインPC です。Windows 11 の動作要件も満たせているので、もう 2~3年は頑張ってもらうつもりです。Z390 Taichi には β版 BIOS の ” 4.30I ” というのが出ていますが、特に Winodws 11 の動作に関わるようなものではないのでスルーしておきます。

Z390 Taichi Z390 Taichi の場合も「Boot Menu」へは USBメモリを挿した PC を起動して、ASRock のメーカーロゴが出ている間に「F11」キーを押せばで入ることができます。

  • マザーボードのドライバ

    ASRock の Z390 Taichi サポートページ に拠ると、INF や ME(Management Engine)、IRST は Windows 11用のものを用意していないので、Windows 11 に組み込まれているものを使うか、Windows 10用のものを使うようにと書かれていますが、Intel の HP から新しいものを入手することが出来るのでそちらを入れておいた方が良いでしょう。

    • INF ドライバー
       ASRock の HP上で提供されているバージョンは「10.1.18019.8144-Public(2019.7.29 )」
       です。これを入れることでチップセットコントローラーなどが認識されてデバイスマネー
       ジャー上の「!」がいくつか消えるので今でも必須だと思われます。

    • IRST(Intel Rapid Storage Technology)
       IRST については Intel の HP に第8・第9世代Coreプロセッサに対応した「Ver.17.11.0.1000」
       が置かれていました。「こちら」からダウンロード可能です。Windows 11 インストール直後
       に「15.44.0.1015」だった「Intel Chipset SATA RAID CONTROLLER」が、「Intel Chipset
       SATA/PCIe RST Premium Controller Ver.17.11.0.1000」に置き換わりました。

    • Intel Wireless Bluetooth(AC3168)
       ASRock の HP では Ver.22.70.2.1 が置かれていますが、Intel の HP から Ver.22.80.1 をダウ
       ンロード可能です。Ver.20.100.10.4 がインストールされました。

    • Intel Wi-Fiドライバー(AC3168)
       ASRock の HP では Ver.22.70.2.1G が置かれていますが、Intel のページ で Ver.22.80.1 が入
       手可能です。Ver.19.51.38.2 がインストールされました。

    • Intel LANドライバー(I219-V、I211)
       ASRock の HP では Windows 10用の Ver.24.0_PV が配布されていますが、Intel のページ
       Ver.26.6 を入手可能・・・なのですが、どういうわけか「デバイスが無い」などと言われて
       インストール出来ないので、1つ前の Ver.26.4(21/7/22)をインストールしました。

       I219-V の方には Ver.12.19.1.37 が、I211 の方には Ver.12.18.12.1 がインストールされます。
       PROSetパッケージの方はドライバーインストール後に入れれば良いようです。

      Realtek のオーディオドライバと Intel Graphicsドライバ(Intel UHD Graphics 630用)は別の拡張カードを使うのでインストールしていません。必要な場合は「こちら」から Realtek のオーディオドライバを、「こちら」から Intel のグラフィックスドライバを用意。

  • マザーボードユーティリティ

    とりあえずファンのコントロールが出来て便利なので「ASRock A-Tuning」だけインストールしました。Ver.3.0.245 を ASRock の サポートページ から入手可能です。少し古いですが Windows 11 対応となっているので問題無いでしょう。

  • インテル ドライバー & サポート・アシスタント

    こちら からダウンロード可能です。インテル関係のドライバーの更新があった際に通知してくれるので入れておくと便利です。現時点の最新バージョンは「21.6.39.7(2021.11.10)」。

  • グラフィックスドライバ

    現在メインPC には AMD Radeon RX6700XT を組み込んでいるので、AMD のドライバー&サポートページ から Windows 11 64bit用のものを入手。現時点では Adrenalin 21.11.1 Optional(21/11/3)が最新版のようです。WQHL版は 21.10.2 が置かれていますが、基本的にまだまだ熟成途中なので最新版を入れるようにしておいた方がいいかと思います。

  • オーディオドライバ

    サウンド入出力は Creative の Soundblaster AE-9 を使っているので「こちら」からドライバを入手。ダウンロード出来るのは 2020年10月の「3.4.92.00(2020.10.23)」ですが、Windows 11 でも取りあえず大丈夫です。インストール後にユーティリティの Sound Blaster Command を立ち上げてセッティングの項目から Sound Blaster Command を「3.5.3.0」に更新することが出来ます。

  • TVチューナーカード

    現在使用している PIXELA の DT-260 は既にサポート終了となっていますが、Windows 11 でも問題無く利用することが出来ます。ただ、ソフトウェアについては後継機の Xit Board のものが流用出来るので「こちら」のページからダウンロードした「Ver.4.21.3001.2」を使用しています。「録画情報管理ツール」を使用したところ、以前に録画した番組も問題なく再生させることができました。

  • ICカードリーダー / ライター

    この時点でまだ 1つだけデバイスマネージャーに「!」が残っていて少し悩んだのですが、原因は e-tax や 楽天Edy で利用していた SONY の非接触ICカードリーダー/ライター「RC-S330」でした。「こちら」のソフトを入れたところ、デバイスマネージャーの「!」は全て解消されました。


Windows 11 クリーンインストール直後は、「Win + Shift + S」で機能する画面領域切り取り機能がうまく動きませんでしたが、Windows Update を掛けたところ直りました。今のところ特に大きな問題には遭っていません。先日 SSD を追加して以来いい加減綺麗にしなければいけないなと思っていた Windows環境がようやくすっきりしました。まあ、ここからアプリをインストールしたり待避させていたデータを戻したりと、そっちの方が大変な訳ですがね・・・。