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「一太郎Pad」に連携させた「一太郎」と「iTunes」を使って CD からリッピングした楽曲ファイル(m4a/mp3)のタグに歌詞を埋め込んでみた

最近は音楽を聴くのに CD を購入したりせず、Apple Music や Spotify などのストリーミングサービスで聴いているという方が多いでしょう。音質も随分よくなりました。Apple Music や Amazon Music はハイレゾで楽曲の配信も行われていますからね。有料プランの場合はサブスクリプション制なのでずっと利用料は払い続ける必要はありますが、新譜だってどんどん追加されるのですから利用者が増えるのは当然でしょう。1年間に掛かる費用だって、年に何枚か CD を買うお金で賄えてしまうのですから。

ですが、やはりお気に入りのアーティストの CDアルバムは買って手元に置いておきたいという事もあるでしょう。ただ、購入した CD の楽曲をスマホで聴くには自分で FLAC や ALAC、mp3 などの形式でリッピングして転送しなければなりません。

曲名やアルバム名、アーティスト名などの基本的な情報は概ねリッピングする際に使用するソフトの側で Gracenote などの CDデーターベースを参照して楽曲ファイルのタグに埋め込んでくれますが、さすがに歌詞までは対応していません。歌詞も埋め込むには自分でタグを編集するしかないわけですが、手打ちではあまりに大変なので、以前ご紹介した「一太郎Pad」というアプリの OCR機能を使ってちょっと楽する方法を紹介してみます。

■ 「歌詞カード」から一太郎Pad を使って文字起こしをしてみる

そもそも「一太郎Pad」ってなんだ?という方も居られるでしょう。「一太郎Pad」はワープロソフトの「一太郎」や、日本語入力システムの「Atok」で知られるジャストシステムのスマホ用アプリです。スマホのカメラを使って撮影した画像から文字を認識してテキストとして抽出してくれるのですが、基本的な使い方や「一太郎」と連携させる方法は以前の記事でご紹介していますので、併せてお読み下さい。

ちなみに「一太郎Pad」は以下のバッジリンクから誰でも無料でダウンロードしていただくことが出来ます。「一太郎Pad」を使うこと自体に「一太郎」ユーザーである必要はありません。


まず、CD 付属の歌詞カードを「一太郎Pad」で読み取らせてみたのが下の写真となります。多少変なところで改行されていたり、脱字や違う漢字で認識されることもありますが、文体が整った歌詞や文章ではこのように概ね正確に認識されます。手直しは最小限で済みそうですね。

一般的な読み取り例

ですが、さすがにレイアウトが独創的な歌詞カードを読み取ると、なかなか悲惨なことになってしまいます。漢字に振られたルビなんかも苦手なようです。

読み取りの難しい例

英語の歌詞カードなら多少独創的なレイアウトで書かれていてもここまで酷くはならないのですが、まあ日本語はしょうがないですかね。「漢」と書いて「おとこ」じゃありませんが、漢字に特殊な読み方をさせるものもあったりしますしね。

■ 「歌詞検索サイト」を利用して「一太郎Pad」で読み取り

多数の楽曲の「歌詞」の内容を検索して表示させることの出来る「歌詞検索サイト」というものがあります。「Uta-Net」や「UtaTen」、「KKBOX(台湾の音楽配信サイト)」などがあるようですが、表示されている歌詞のコピー&ペーストが出来ないところが多いようです。先程紹介したサイトなどは JASRAC の許諾なども得ているようですが、無断転載を防ぐなどの事情に拠るのでしょうかね。

歌詞検索サイトからの取り込み さきほど触れた歌詞検索サイトの「KKBOX」で表示させた「東京事変」の「緑酒」を 一太郎Pad で読み取ってみたのが左の写真です。

歌詞のレイアウトが整っていることもあって、かなりの精度で読み取ってくれました。さすがに完璧というわけにはいかないので一部手直しは必要ですが、歌詞カードを見ながら手入力することに比べると雲泥の差です。

■ 「一太郎Pad」を「一太郎」と連携させて誤字・脱字を修正

「一太郎」を持っていない場合は、「一太郎Pad」で読み取った歌詞を iPhone から PC に転送するには、一旦 iCloud Drive にテキストファイルとして保存して PC から開くか、メールなどにして送る必要がありますが、「一太郎 2021」以降の「一太郎」を持っていれば、連携させることで「一太郎」から直接読み取った内容を編集することが出来ます。

「一太郎Pad」と「一太郎」の連携方法についても以下の記事で説明しています。尚、連携させるには Just アカウントのメールアドレスまたは User ID とパスワードが必要です。ジャストシステムのサーバー経由で「一太郎」に読み取った内容を送っているようですね。

実際に「一太郎Pad」で読み取った内容を「一太郎」で表示させてみたのが下のスクリーンショットになります。この例では左に「一太郎」のウィンドウを開いておき、右側で Webブラウザで歌詞検索サイトを表示させて見比べられるようにしています。このように使えば読み取りミスがあっても比較して修正しやすいのではないかと思います。

一太郎に取り込み

この例で修正した箇所は以下の通り。

  • 何カ所かのスペース挿入と改行 手書き文字入力
  • 「膨満感にいてどこから」→「膨満感に噦いてどこから」
     「噦いて(えずいて)」が読めませんでしたが、ATOK の「手書き文字入
     力」機能に助けられました。右の様な感じでマウスで手書きした文字を認
     識して当てはまりそうな漢字を表示してくれるんですよね。

歌詞検索サイトから OCR した場合は文体が整っていたこともあって、誤認識されていた箇所はごく僅かでした。これなら修正作業も必要最小限で済みそうです。

■ iTunes を使って楽曲ファイルのタグに歌詞を書き込み

あとは iTunes など、楽曲ファイルのタグを編集することのできるソフトを使って取得した歌詞を埋め込むだけです。私は CD からリッピングした楽曲のタグの編集がしやすいので iTunes を使っているのですが、この場合は歌詞を編集する楽曲を選び、右クリックから「曲の情報」へ進むと下の様なウインドウが表示されるので、「歌詞」のタブで一太郎を使って修正した歌詞をコピー&ペーストするだけです。

iTunesで歌詞貼り付け

CD から取り込んだ楽曲毎にこの操作を繰り返す必要はありますが、最初の 1回だけの辛抱です。これで歌詞表示に対応した PCソフト(TuneBrowser など)やアプリ(ONKYO HF Player など)を使えばタグに埋め込んだ歌詞も表示させて楽しむことができます。

今回は mp4形式にリッピングした楽曲ファイルのタグ内に歌詞を埋め込む方法を採りましたが、ソニーの Walkman などで使われている ” LRC ” というファイルを別に用意すれば、楽曲の進行に合わせて 1行ずつ歌詞をスクロールさせたりすることもできるようです(対応しているプレイヤーソフトに限りますが)。こちらはこちらで LRCファイルの準備に手間が掛かりますが、カラオケなどの練習には便利だと思うので、興味のある方は調べてみて下さい。